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コベルコシステムが提供する「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」とは?

近年、ERPシステムをクラウド環境へと移行する企業が増加しています。その背景にあるのは、ERPシステム「SAP」のメインストリームサポートの終了です。本記事では、「SAP S/4 HANA」の概要に触れるとともに、コベルシステムが提供する「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」について解説します。

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SAP S/4 HANAとは

「SAP S/4 HANA」とは、ドイツに本社を置くソフトウェア企業「SAP」が提供するERPシステムです。「ERP(Enterprise Resource Planning)」とは本来、企業が持つ経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)の効率的運用を目的としたマネージメント手法を指します。しかし近年では、企業の基幹系情報を一元管理するITシステムを指して、ERPと呼ぶ傾向にあります。それらERPシステムの中でも、世界中で利用されているのがSAP社のソリューションです。

SAP社は1973年、世界で最初のERPシステムと言われる「R/1」をリリースしました。それ以降、SAP社のERPシステムは「R/1」→「R/2」→「R/3」→「SAP ERP」→「SAP S/4 HANA」とバージョンアップを繰り返し、発展を遂げています。

SAP S/4 HANAは、SAP ERPに代わる次世代ERPシステムとして、2015年2月にリリースされました。以降、MicrosoftやGoogleなど名だたる企業にも採用され、1万社以上もの導入実績を誇る製品として知られています。

SAP S/4 HANAに移行する必要性

ERPシステムは財務管理や人事管理、生産管理や在庫管理など、企業の基幹系情報を一元管理するためのソリューションです。基幹系情報を統合的に管理することで、組織全体における業務効率の改善と労働生産性の向上に貢献します。

しかしながら、ERPシステムとして多くの企業で活躍しているSAP ERPのメインストリームサポートが、2027年を持って終了を予定されています。そのため、旧世代ERPシステムを利用している企業にとって、SAP S/4 HANAへの移行が喫緊の経営課題となっているのです。

ERPは企業の基幹系情報を管理する重要なシステムゆえ、システム移行時に万が一にもトラブルがあってはなりません。しかし、SAP S/4 HANAへの移行には、バージョンアップやアップグレードではなく「コンバージョン」と呼ばれる最適化が必要であり、システム移行におけるユーザー側の負荷が高くなります。そのため、いかに安全かつ確実にERPシステムをSAP S/4 HANAへと移行するのかが、重要な課題とされています。

SAP S/4 HANAに移行するメリット

ERPシステムをSAP S/4 HANAに移行することで、主に3つのメリットが得られます。それが「システムの高速化」「TCOの削減」「豊富な選択肢」です。ここでは、ERPシステムをSAP S/4 HANAへ移行するメリットについて解説します。

システムの高速化

ERPは、企業経営そのものの全体最適を目指すマネージメント手法であり、定量的な分析に基づいた経営戦略の構築に欠かせないシステムです。したがって、いかに高速かつ正確なデータ処理能力を備えているかが重要視されます。

その点SAP S/4 HANAは、インメモリデータベース技術を全面的に採用することで、高速化を実現したソリューションです。開発業務の高速化やデータ収集時間の短縮など、幅広い分野でのパフォーマンス向上が見込めるでしょう。

TCO(Total Cost of Ownership)の削減

SAP S/4 HANAへの移行によって得られるメリットの1つが、TCOの削減です。「TCO」とは、導入から廃棄に至るまでに要するコストの総額を指し、「総保有コスト」とも呼ばれます。

SAP S/4 HANAへの移行により、ERPシステムのレスポンスタイムが改善されることで、ビジネスプロセスの見直しが容易となります。その結果、オペレーション負荷の軽減や、データサイズ縮小によるストレージコストの削減につながり、TCOの削減に寄与します。

豊富な選択肢

ERPは企業経営の基幹情報を管理するシステムゆえ、自社の企業規模や経営戦略に合ったシステム環境を構築することが大切です。SAP S/4 HANAは企業のニーズに合わせ、オンプレミス環境やクラウド環境はもちろん、両者を組み合わせたハイブリッド環境の構築も可能です。また、Microsoftが提供するインフラストラクチャ「Azure」にも対応しているため、モダンクラウド環境を構築し、市場における競争優位性の確立に貢献します。

SAP S/4HANAコンバージョンサービス「K4C」

SAP S/4HANAの導入、あるいはERPシステムの刷新を検討している企業におすすめしたいのが、株式会社コベルコシステムが提供するSAP S/4 HANAコンバージョンサービス「K4C」です。コベルコシステムは経営課題を解決へと導く企業として、さまざまなサービスやITソリューションを提供しています。

K4Cは、旧世代のSAP ERPから次世代型ERP「SAP S/4 HANA」への移行を総合的に支援するサービスです。先述したように、SAP S/4 HANAへの移行には「コンバージョン」と呼ばれる工程が必要であり、システム移行の難易度が高い傾向にあります。K4Cを利用することで、安全かつ確実にERPシステムの移行が推進できるとして、製造業を中心に豊富な導入実績を誇ります。

K4Cをおすすめする5つのポイント

SAP S/4 HANAの導入に際して、K4Cの活用が推奨される理由として、以下の5つのポイントが挙げられます。

1.安心安全なシステム移行が可能

K4Cは、コベルコシステムがこれまで培ってきたコンバージョン案件の経験を活かし、安全なシステム移行を推進します。

2.独自ツールによる検証

K4Cでは独自ツールによる検証が可能です。自社開発したツールによってコンバージョン作業を効率化し、プロジェクトの工数削減に寄与します。

3.生産管理モジュールへの対応

K4Cは生産管理モジュールに対応できます。一般的に、生産管理モジュールはコンバージョンを困難にする要因とされますが、K4Cは標準で生産管理モジュールのコンバージョンに対応しているのです。

4.ダウンタイムの最小化

K4Cではダウンタイムの最小化が期待できます。数多くのシステム移行をサポートしてきた知見によって、ダウンタイムを最小化し、業務への影響を軽減します。

5.SAPの豊富な導入実績

コベルコシステムは、SAPの豊富な導入実績を誇る会社です。ITソリューションの提供企業として、SAPに関する数多くの取引を成約に導いた実績があります。K4Cは、コベルコシステムの豊富な導入実績に裏打ちされた、安全なシステム移行を実現します。

まとめ

ERPは、企業の基幹系情報を管理する重要なシステムです。2027年にサポートが終了する旧世代ERPを利用中の企業にとって、システムの刷新はまさに焦眉の急ともいうべき課題でしょう。ERPシステムの移行や刷新を図りたい方は、SAP S/4HANAコンバージョンサービス「K4C」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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