300件以上の導入実績から見えてきたクラウド移行の成功ポイントを解説

300件以上の導入実績から見えてきたクラウド移行の成功ポイントを解説

日本産業全体において、既存のITシステムを刷新し革新的な環境を構築する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が強く要求されています。その中心的なテクノロジーとして知られるのがクラウド(クラウド・コンピューティング)でしょう。

クラウドとはインターネットを経由してMicrosoft Azureなどのクラウドプロバイダーを消費し、デジタル空間にシステム基盤を構築するためのサービスの総称です。そうしたサービスを一般的にIaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)、PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)と呼びます。

本記事でご紹介するのは、TIS株式会社が手掛けた300件以上のクラウド導入実績から、クラウド移行に伴って生じる課題と、移行を成功させるためのポイントです。現在クラウド移行を検討されている方は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

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既存ITシステムをクラウドへ移行するメリット

そもそも、なぜ既存のITシステムをクラウドへ移行することでデジタル・トランスフォーメーションのきっかけになるのか?あるいはそのメリットは何か?まずは、クラウド移行のメリットを整理します。

メリット1. 柔軟なリソース構成によって様々なITシステムに対応できる

クラウドの中でも特にIaaSはリソース構成の柔軟性が高く、既存のITシステムに応じてCPU・メモリ・ストレージ・ネットワークなどを自由に構成できます。必要な環境を瞬時にインスタンスできるため、ITシステムの拡張や収縮も自在です。これにPaaSを併用すれば、開発・運用環境を素早く用意して「攻めのIT投資」を目指すことも可能でしょう。

メリット2. 物理的なメンテナンス作業など運用にかかる負担を軽減できる

クラウドでは提供事業者が物理的なサーバメンテナンス等を実施するため、従来の運用に比べると大幅に負担を軽減できます。特にレガシーシステムと呼ばれる古いITシステムの場合、IT予算に占める運用コストが8割以上の企業も少なくありません。クラウドによってこの問題を解消できれば、人材や予算などの資源を戦略的に活用できます。

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メリット3. リソースの消費率を高めてROI(投資対効果)を素早く回収する

一般的なサーバリソースは20%も消費されていないため、ROIの回収にかなりの時間がかかります。ROI改善のために仮想化技術を搭載するにも新しい技術とコストがかかるため、なかなか踏み出せない企業が多いでしょう。一方、クラウドはITシステムごとの環境に応じてジャストフィットなリソース構成が取れるので、リソース消費率を高めてROIを素早く回収できます。

メリット4. 資産の「所有」から「利用」へ変わることで節税効果がある

意外と知られていないのがクラウドの節税効果です。オンプレミスの「所有」からクラウドの「利用」へと変換することで固定資産税と減価償却の省力化が可能なので、税金面での優遇が期待できます。ただし、節税効果の有無と効果の程はITシステム環境によって違いますので、事前に税理士等へ相談しましょう。

メリット5. 安心安全なリモート環境でテレワーク等を実現できる

昨今のクラウドの多くは厳しいセキュリティ要件を満たしているものが多く、その上にITシステムを構築することで必然的にセキュリティ性を高められます。コロナ禍においては安心安全なテレワーク環境を実現できるため、時代ごとにマッチしたワークスタイルを提案できるのもクラウドのメリットです。

クラウドへの移行で生じる課題とは

クラウド移行の黎明期では「情報漏洩などセキュリティ面に不安がある…」「クラウドでは自社のセキュリティ要件を満たすことができない」などの課題により、クラウド移行を断念するケースが発生していました。しかし近年、クラウドにおけるセキュリティはむしろサービスを利用する上での強みになっています。

多くのクラウドベンダーはPCIDSS(世界的なクレジットカード企業5社が策定した厳しいセキュリティ要件)やISO 27001(情報セキュリティ認証の世界標準)などへの準拠を完了しており、物理的・仮想的に独自に強力なセキュリティ体制を構築しています。これにより、クラウドのセキュリティ問題というイメージはすでに払拭されています。

では、多くの企業のクラウド移行を阻んでいる課題とは何か?それは、「クラウド移行にあたりどこから手をつけて良いかわからない」「運用ルールの策定やガバナンス強化の方法が分からない」「長期で考えるとコストが高くなるのではないか?」などです。

課題1. クラウド移行にあたりどこから手をつけて良いかわからない

昨今の複雑化したITシステム環境を目の前にすると、クラウド移行にあたって何から手をつければ良いのやらと頭を抱える企業も少なくありません。単純に優先度の高いITシステムを移行すれば良いというわけではないので、これは重大な課題です。また、システム及びサーバが複数部門をまたいで管理されているケースでは一層複雑化するため、課題は大きくなります。

課題2. 運用ルールの策定やガバナンス強化の方法が分からない

クラウドにはクラウドに適した運用ルールとガバナンスが必要であり、既存のルールとガバナンスをそのまま適用することはほとんどの場合できません。そこでクラウド移行の経験がない企業や、クラウドに詳しい人材がいない企業では運用ルールの策定やガバナンス強化の方法が分からず、その場で足踏みしているケースが多いでしょう。

課題3. 長期利用だとコストが高くなるのではないか?

同じインフラを10年間利用するケースと、クラウドを継続して10年間利用するケースを比べたら、トータルコストでは後者が高くなるケースもあります。しかし、実際には単純比較はできません。クラウドのメリットをしっかりと理解することで多くの場合、クラウドが優位になります。

クラウド移行を成功させるポイント

クラウド移行の成功において最も重要なことは「現状の環境把握」と「IT戦略の立案・策定」です。前述のように昨今のITシステム環境は非常に複雑化しており、ブラックボックス化している部分も多いでしょう。その現状を明らかにしてクラウドへの移行を検討しない限り、クラウドの移行効果が非常に限定的になったり、無駄なITリソースを投資したりすることに繋がります。さらに、「クラウド移行までのロードマップを作成」することで成功率を高めます。

TIS株式会社ではクラウド移行に向けた計画から導入時の構築作業、導入後の運用までフェーズごとに合わせたサービスを提供しています。その中で「クラウドコンサルティングサービス」は現状の環境把握からシステムのライフサイクルを考慮したクラウド化の計画、TCO(総保有コスト)の把握、オンプレミス・プライベートクラウド・パブリッククラウドの最適な組み合わせの提案を行い、デジタルトランスフォーメーションの実現に向けたIT戦略の立案まで総合的に支援しています。

クラウド移行を実施される際は、TISの「クラウドコンサルティングサービス」をぜひご検討ください。

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