クラウド移行(インフラ・DB)

企業がクラウドへ移行すべき代表的なタイミング

最近では官公庁などの公的機関もクラウドサービス上に業務システムを構築するようになっており、クラウドサービスは私たちの生活に必要不可欠なものとなっています。今回はクラウドに移行するメリットや注意点、移行の適切なタイミングについて詳しく解説します。

企業がクラウドへ移行すべき代表的なタイミング

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クラウド移行の適切なタイミングとは!?

業務システムを自社運用(オンプレミス)からクラウドコンピューティングを利用したクラウドサービスへ移行する企業も多くなっています。運用中のシステムをクラウドに切り替える場合、どのようなタイミングで切り替えるのが効果的でしょうか。

クラウド移行はサーバーリプレースの時期

システムを運用する場合は、サーバーのコンピュータやソフトウェア、アプリケーションなどを刷新する「サーバーリプレース」を定期的に行う必要があります。

このサーバーリプレースは非常にコストがかかるプロジェクトで、新しく導入するサーバーのスペックや導入コストの検討作業から、システムの動作環境構築や、データの移し替え、新システムの動作確認、そしてテスト運用など、段階を踏んで進めなければならない作業が大量に発生します。

オンプレミスの場合、これらの膨大な作業はすべて自社で行う必要がありますし、ハードウェア購入などにかかる費用もすべて自社でまかなわなければなりません。

これに対して、クラウドサービスでは常に最適な状態に保たれたハードウェアやアプリを必要な時に必要なだけ使えばよく、導入にかかる費用や置き換え作業に必要な人件費などを大きく削減できる可能性があります。

また、大半のクラウドサービスでは、複数のハードウェアの機能を統合して動作させる「仮想化」の技術を用いて特定のハードウェアに依存しない形を取っているので、ハードウェア障害の心配もほぼ不要です。

サーバーリプレースの時期はクラウド運用に切り替える絶好のタイミングと言えます。

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リプレースはどんなときに発生する?

サーバー機器の保守期間は、法定耐用年数に基づき購入から5年間に設定される場合が多く、それに伴ってサーバーリプレースも5年ごとに行うのが一般的でした。保守期間が過ぎれば原則としてハードウェアの修理ができなくなり、OSや各種ソフト、アプリの修正プログラムの提供もなくなります。その状態でハードウェア障害やOSの不具合が起きてサーバーが動作しなくなれば、重要なデータが消失してしまうことも十分に考えられます。つまり、現状ではシステムが問題なく稼働しているように見えても、自社運用の場合はサーバーリプレースを必ず行う必要があるのです。

オンプレミスと比較したクラウドの4つのメリット

クラウドサービスを利用するメリットはいくつかあります。どのようなメリットがあるのか、主なものを4つ挙げて詳しく見てみましょう。

費用が安い

オンプレミスの場合、移行先の環境はゼロから新規で構築することになりますが、クラウドサービスの利用ならベンダーが提供する環境を必要に応じて利用できるので、初期導入のコストを大幅に削減できます。また、運用開始後もサーバーやネットワークを利用した分だけ課金される従量課金制の料金体系を利用して、運用コストを絞るという方法もあります。例えば、サーバーへのアクセスが少なくなる時間帯にサーバーの稼働を減らすなど調整して、全体の運用コストを軽減するといった自由度の高い運用も可能になるのです。

どこにいても利用できる

昨今では外出先や自宅から業務を行うテレワークも珍しくなくなりましたが、テレワークを想定した運用とクラウドサービスの利用は非常に相性がよいと言えます。

オンプレミス運用の場合、組織内に設置したハードウェア上のシステムに外部から安全にアクセスできる環境を構築するのが難しく、システムにアクセスできるのは社内ネットワークの内部にあるクライアント端末に限定されてしまうことがあります。

一方、クラウドサービスはもともとインターネット経由の利用を前提としてつくられているため、利用する場所の制約を受けることは少なくなります。リモート環境からでも社のシステムを積極的に利用して業務を行いやすいという大きなメリットがあるのです。

需要に合わせてリソース追加が可能

運用をすすめるうちに、システムを行き交うデータの総量が増大したので回線を増強したい、システムにかかる負荷が増えたのでサーバーが処理できる量を増やしたいなどの要望が生まれることもあります。

そういった場合に、サービスの需要に応じて個々のサーバーの能力を増強する「スケールアップ」や、サーバーの台数を追加する「スケールアウト」が即時に行えることもクラウド利用の魅力です。
自社環境の場合、ハードの導入、ソフトの追加、環境構築、動作テストなどサーバーの規模を変更するには手順を踏む必要があるため、導入までのタイムラグがどうしても大きくなってしまいます。これに対してクラウド利用なら、既に導入済みのサービスを基本にしたスケールアップやスケールアウトが容易に行うことができます。

また、需要が落ち込む時期にサーバーそのものの能力を削減する「スケールダウン」やサーバーの台数を減らす「スケールイン」を行うことでコストを削減することも可能です。さらに、こういった需要データに基づいてサーバーの必要量を予測して、自動で常に最適なスケールに変更する「オートスケール」のサービスもあります。この「オートスケール」利用では、予期しないアクセス増加にも柔軟に対応することができますし、不意のアクセス増が引き起こすサーバーダウンやレスポンス悪化などの障害対策としても非常に有効です。

セキュリティが強固

ビジネスの信用を守るためには、強固なセキュリティの確立は最優先課題です。
例えば、24時間いつでも購入可能であるはずのECサイトのサーバーが攻撃されシステムダウンした場合、販売機会と顧客からの信用の両方を失う結果となり、ビジネスへの影響は非常に大きなものとなります。

ネットワークやOSなどに存在するセキュリティホールや欠陥は、日々、世界のどこかで発見されています。そういったセキュリティ上の問題を全て把握した上で、運用システムで迅速に適切な対策を行うことは容易ではありません。

このような場合でも、クラウドサービスなら世界トップレベルの技術者が構築した最新のセキュリティ対策の恩恵を常に受けられますので、リスクを大幅に軽減できます。あらゆるシステムがインターネットにつながっている現代では、世界レベルの技術で日々運用されているクラウドサービスの利用が、堅牢なセキュリティ構築のためのベストプラクティスであると言えるのです。

リプレース時の注意点

ここまでクラウド利用のメリットを挙げてきましたが、リプレース時にクラウドへの移行を検討している場合に注意すべきポイントを挙げてみましょう。

コストの見積もり

運用状況によっては、クラウド運用ではなく、自社でサーバーや回線を保持するオンプレミス運用のほうが適切なケースもあります。

例えば、社内ネットワーク内部の業務で高度のレスポンスと大量のトラフィックが常時行き交っており、社内専用の高速回線が必要である場合などです。インターネットを介さない閉じられた社内ネットワーク上で、広帯域の回線を確保したい場合は、自社のハードウェアや自社回線で運用を継続した方がコストが少なくてすむ可能性があります。このように、クラウドに移行する場合も、あくまで自社の業務ニーズとシステムに求める要件を見定めた上で正確に見積もる必要があります。

カスタマイズの限界

クラウドサービス、特に既成アプリを使うSaaS形式のパッケージの利用では、個別にカスタマイズしづらい場合があります。例えば、アプリの動作効率を上げるためにOSをカスタマイズしたいという要望があっても、パッケージとして導入した場合は細かい変更ができないこともあります。自社がシステムに求める要件を明確にした上で、検討中のクラウドサービスが必要な性能を満たしているかどうか確認しておきましょう。

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まとめ

システムをクラウド運用に切り替えることで受けられる恩恵はいろいろあります。保守期限切れに伴うサーバーリプレースのタイミングは、システム全体を改めて見直すチャンスであり、クラウド移行を行うには絶好の機会でもあると言えるでしょう。サーバーリプレースを機にぜひクラウド移行を検討してみてはいかがでしょうか?

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