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Questが提供するActive Directory移行ツールとは

Questが提供するActive Directory移行ツールとは

Active Directoryは、Windows Serverを利用する社内システムにおけるユーザー管理などに欠かせません。しかし、Active Directoryは移行が難しく、システム変更などの際に悩む企業も少なくありません。
そこで、この記事では世界的なソフトウェアベンダーのQuestが提供する、Active Directory移行ソリューションを紹介します。

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Active Directoryの移行方法

Active Directory(AD)とは、Microsoft社のサーバ用OS「Windows Server」の機能のひとつで、組織の管理者が適切にユーザーなどの情報を管理するためのシステムです。

すでに導入済みのActive Directoryを移行する状況としては、Windows Serverのバージョンアップやサーバ機器の変更、オンプレミス環境からのクラウド化などを行う場合が挙げられます。しかし、移行には専門的なITスキルをもった人材や大きなリソースが必要なため、自社のみで行うのは難しいかもしれません。
そこでポイントとなるのが、支援ソリューションを活用して移行を進める方法です。

Active Directoryの移行にQuest製品を活用するメリット

Questは企業のIT運用に有用なソフトウェアソリューションを提供し続けているベンダー企業です。Active Directoryの移行に関しても、充実したサポートや機能が備わった製品を提供しています。

複雑な移行シナリオも実行できる

そもそもActive Directoryの移行のハードルが高いとされる理由として、あくまでWindows Serverのシステムの一部という点が挙げられます。Active Directoryは単一のシステムとして扱えないため、Windows Serverのアップグレードなどの複雑な作業やリスクをともなうことが少なくありません。

ですが、QuestのActive Directory移行ソリューションを用いると、作業をシンプル化してリスクを最小限にし、複雑なものもふくめ、あらゆるシナリオで実行できます。リスクはゼロではないものの、サービスの中断やユーザーがアクセスできない状態を回避し、スムーズに移行が可能です。
また、リモートワークに用いるワークステーションの移行では、ユーザー側に影響のないようエンドツーエンドで移行をサポートしてくれます。

充実した内容のサービスを受けられる

QuestのActive Directory移行ツールでは、以下のさまざまな機能を利用できます。

  • プロジェクト管理機能
    アーキテクチャの拡張性が高いため、移行に必要な処理を複数のサーバでサポートでき、さまざまな技術要件に対応します。また、移行時の権限は、製品内のタスクベースで委任できます。もし移行作業中に障害などが起きた場合でも、完全なロールバックが可能です。
  • ディレクトリの移行
    ディレクトリにふくまれる、あらゆるタイプのオブジェクトを移行できます。
  • 共存環境の確保
    移行中でもディレクトリの同期を続けられるので、ユーザーへの影響を最小限に抑えられます。
  • リソース処理
    SQLやSystems Management Serverなど、幅広い種類のリソース処理を提供しています。
  • クリーンアップ
    移行後のリソースに移行元の古い権限があれば、削除することで移行の証拠をすべてクリーンアップできます。

Quest製品の仕様

このように、QuestのActive Directory移行ソリューションには、充実した機能やサポートが備わっています。下記では、それぞれの機能などについて、より具体的に解説します。

サポート関連

Questの移行ソリューションは、フォレスト同士あるいはその内部のほか、信頼関係をもたないフォレスト間の移行もサポートしています。Azure AD(現:Microsoft Entra ID)については、ディレクトリ同期のソースとターゲットがサポート範囲です。

また、Webベースで提供されているコミュニティを利用できるほか、24時間365日のいつでも製品サポートを受けられます。製品は頻繁にアップデートされているため、常に最新の環境に対応できるほか、Windows 2000以降のバージョンであれば、機能レベルの異なる環境でも双方向での移行が可能です。

AD移行とハイブリッドAzure AD(Microsoft Entra ハイブリッド)移行のオペレーティングシステム(OS)は、サーバOSがWindows Server 2008 & 2008 R2以降、ワークステーションOSがWindows 7以降から最新のWindows OSまでサポートされています。Azure AD(Microsoft Entra ID)への移行は、Windows 10/11がサポートの対象です。

プロジェクト管理

プロジェクト管理機能では、管理を一元的に行いながら、複数のサーバの移行に対応できます。前述のようにアーキテクチャの拡張性が高いため、移行に必要な処理を複数のサーバでサポートでき、さまざまな技術要件に対応します。移行について面倒な権限委任などは不要で、タスクベースでの委任が可能です。
また、SaaS(Software as a Service)とオンプレミス両方のオプションがあり、自社の環境に合わせられます。プロジェクトベースのユーザインターフェイスは、Webベースのコンソールで提供されるのもポイントです。

ディレクトリの移行

ディレクトリの移行において、Questの移行ソリューションが対応するオブジェクトは以下のとおりです。

  • ユーザー
  • グループ
  • コンピュータ
  • プリンタ
  • ボリューム
  • コンタクト先(連絡先)
  • 組織単位(OU)
  • ネットワーク接続形態(サイト、サブネット、サイトリンク)

ユーザーおよびグループのオブジェクトは、移行中にさまざまな属性を変更できます。また、グローバルアドレス帳(GAL)の同期では必要に応じて、ユーザーとグループをコンタクト先オブジェクトに移行できます。
ほかにも、新たにソフトウェアを追加せずとも、既存のパスワードを移行できることも魅力です。フォレスト間とフォレスト内の移行両方のセッションすべてを、セッションベースで取り消すロールバックも可能なので、移行中にミスや障害が起きた場合にも安心できます。

共存環境

属性レベルでのディレクトリ同期機能を搭載しており、移行期間中も更新内容を同期し続けられます。双方向の属性やパスワード同期のオプションも利用可能です。パスワードの同期は移行ジョブと独立しており、ほぼリアルタイムで同期できます。
さらに、マイクロソフト社のExchange(法人向けのメール・スケジュール機能)への移行に備え、メールやメールボックスを有効化できるほか、メールボックスをMicrosoft 365に直接移行させることも可能です。
これにより、移行にともなうユーザーや管理者への影響を最小限に抑えられます。

リソース処理

企業の情報システムでよく使用されるさまざまな種類のリソース処理を提供していることも、Questのソリューションの特長です。
対応するリソースとしては、たとえばファイルシステムやサービス・ログイン・アカウント、ローミングプロファイル、リモート処理などが挙げられます。また、リソース処理のサポートプラットフォームも、Windows ServerやWindowsワークステーション、SQL Server、SharePoint Serverなどがあり、非常に多彩です。
これにより、ノートパソコンやサーバなどを包括した、広範囲なリソースアップデートを実現できます。

クリーンアップ

移行にともなうクリーンアップ機能も搭載されています。QuestのActive Directory移行ソリューションでは、移行元のユーザー権限を無効化するなど、アクセス権限のクリーンアップが可能です。
また、移行シナリオをサポートするSID(セキュリティ識別子)履歴も個別にクリーンアップでき、Active Directoryの移行が行われた痕跡を完全に消せるのが強みです。

まとめ

自社でActive Directoryを移行させるには専門的なスキルや大きなリソースを必要とするため、ハードルが高くなりがちです。
十分なリソースやセキュリティを確保しつつ、効率よく移行させたい場合には、QuestのActive Directory移行ソリューションの活用がおすすめです。あらゆる移行シナリオを実行できるほか、豊富なプロジェクト管理機能やディレクトリ移行、継続的に同期できる共存環境を確保できます。サービスを中断させることなく移行できるので、リモートワークなどのユーザーアクセスへの影響を最小限に抑えられます。
世界で13万社を超える企業に導入されているQuestのActive Directory移行ソリューションを、この機会にぜひご検討ください。

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