業種共通

日本と世界の25の環境問題|人間への影響や対策・できることとは

日本と世界の25の環境問題|人間への影響や対策・できることとは-01

私たちが暮らす地球は、経済的に豊かになっている反面、さまざまな種類の環境問題を抱えています。それらはいずれも緊急性を要する問題であり、目を背けることはできません。昨今、DXが環境問題を解決するための打開策として注目され始めています。企業のDX推進やIoT技術の導入等がそれにあたります。記事の前半では、世界が抱える25の環境問題の原因と影響について、後半ではDXが環境問題において果たすことができるその役割と事例について解説します。

マイクロソフトの環境サステナビリティへの取り組み

マイクロソフトの環境サステナビリティへの取り組み
- 持続可能な未来のために -

マイクロソフトは、全世界のすべての人がより持続可能な未来を築くことができるよう支援するために、テクノロジの力を利用することに取り組んでいます。

資料ダウンロード

環境問題とは?いつから始まっている?

日本と世界の25の環境問題|人間への影響や対策・できることとは-02

「環境問題」という言葉は「地球温暖化」や「気候変動」などの言葉とともにニュースなどで目にすることがあります。ここでは、環境問題の意味と、いつから環境問題が発生しているのか解説します。

環境問題=人間の活動によって地球に起こるマイナスの環境変化

環境問題とは、経済活動や日々の日常生活などの人間の活動によって引き起こされる自然環境への悪影響を意味します。
例えば自動車による排気ガスや火力発電などにより、大気中の二酸化炭素(CO2)が増加することで平均気温が上がり、北極や南極の氷山が溶けて海面が上昇する問題が起きています。また、汚染された生活排水の河川への流出が原因で魚類が減少していることも環境問題の1つです。こうしたケースは環境問題の一部であり、現在ほかにもさまざまな環境問題が取り沙汰されています。

環境問題による影響は身近でも起こっている

環境問題というと、どこか遠い世界で起きていることと思いがちです。しかし、環境問題は私たちの身近なところでも発生しています。

例えば、「日本の平均気温は100年間で1.30度気温が上昇している」と気象庁は発表しています。毎年夏になると「最高気温を更新しました」と伝えるニュースを目にすることがあるでしょう。気温が上昇するとエアコンを使う頻度が高くなるため、それだけ電力の消費が増え、電力供給に問題が起こることがあるのです。

そのほかに、有害な工場排水や生活排水が河川へ流れ込むことにより「ダイオキシン」と呼ばれる有害物質が魚類に取り込まれている、という問題も起きています。

このように、環境問題は私たちの生活の身の回りで発生しているごく身近な問題なのです。

環境問題の始まりとされるのは高度経済成長あたりから

環境問題は、戦前の近代化の時期からありました。明治時代に起きた「足尾銅山鉱毒問題」は特に有名です。政治レベルで環境問題が本格的に問題視されはじめたのは、戦後の高度経済成長あたりから。「水俣病」や「四日市ぜんそく」は、人間による経済活動によって引き起こされた公害として広く認知されるようになりました。

1945年前後の時期は、環境問題に対して自治体レベルでの条例によって規制を設けていました。国として環境問題に関する法律を制定したのが1967年の「公害対策基本法」、環境庁が設立されたのは1971年です。

このように、日本において環境問題に対して国家レベルで取り組み始めたのは、比較的最近であることが分かります。

日本・世界で起きている25種類の環境問題の例

日本と世界の25の環境問題|人間への影響や対策・できることとは-03

環境問題といっても、その内容は多岐にわたります。ここでは日本や海外で発生している環境問題を25種類に分けて解説しましょう。

地球温暖化

地球規模で気温が上昇し、気候が変動することを「地球温暖化」といいます。地球温暖化の原因は、地球を暖める「温室効果ガス」が増え過ぎたためです。

地球では本来、太陽熱が陸や海を暖めることによって、気温が上昇しています。すると太陽によって暖められた地球から、今度は宇宙に向けて熱が放たれます。このとき、宇宙へ放たれた熱の一部を吸収することで、熱を逃げ過ぎないようにしているのが温室効果ガスです。

温室効果ガスは主に、二酸化炭素・メタン・フロンなどで構成されていて、本来であれば地球になくてはならないもの。しかしこれが増え過ぎると、熱がうまく逃げられなくなり、温暖化が進む原因へと転じるのです。

20世紀に起こった産業革命以降、温室効果ガスは増え続け、それに伴って温暖化も進みました。このまま温暖化が続けば、気候の大幅な変動によって異常気象の頻発や高潮による洪水、干ばつによる農業の停滞、食糧不足など甚大な影響を及ぼすと考えられています。

気候変動

気温・降水量・雲といった気候が、長期的な視野で見て変化することを「気候変動」といいます。気候変動の原因は、上述の地球温暖化のほか、森林破壊や火山噴火による「エアロゾル」という微粒子の増加などが挙げられます。

気候変動が続くと、雨雪の降らない日が増えて水不足になったり、激しい雨が続いて洪水や海面上昇などのリスクが高まったりするなど、さまざまな影響が指摘されています。

マイクロソフトの環境サステナビリティへの取り組み

マイクロソフトの環境サステナビリティへの取り組み
- 持続可能な未来のために -

マイクロソフトは、全世界のすべての人がより持続可能な未来を築くことができるよう支援するために、テクノロジの力を利用することに取り組んでいます。

資料ダウンロード

オゾン層の破壊

「オゾン」とは3つの酸素原子より構成される分子で、「オゾン層」とは成層圏(上空10~20キロメートルにある大気の層)の中でオゾンがより多く集まる層のことです。オゾン層は非常に薄い層ですが、太陽から発せられる有害な紫外線をほぼ吸収するという重要な役割を持っています。仮にオゾン層がなくなると、地球上の生物は瞬く間に死滅します。

しかしオゾン層は今、フロンなどの物質が一つの原因となって破壊され、ついには南極にオゾン層の穴ができてしまいました。フロンとは、冷暖房やスプレーなどに使われる物質です。

酸性雨

「酸性雨」とは、強い酸性(pH値の低い)の雨を指します。その影響を大きく受けるのが森林で、酸性の強い雨の影響で木が枯れてしまうことがあるのです。そのほか、水中のpH値が変動することにより一部のプランクトンや小さな昆虫や、それを餌とする魚もすめなくなります。また、建造物を劣化させるなどの影響もあります。

酸性雨の主な原因は、工場などで化石燃料が燃やされることによって生じる化学物質です。これが大気中で雨に溶け込み、酸性雨に変化します。

塩害

「塩害」とは名前の通り、塩分によって生じる災害を指します。塩害の原因の1つは、塩分濃度の高い潮風や空気です。これにより建物や自動車などが傷みやすくなります。また、高波などによって海水が農地に降り注ぎ、その際の塩分が農地に蓄積して農作物の成長を阻害するなどの影響もあります。

一方で、人的な原因による塩害も忘れてはいけません。農作物が吸収しきれなかった肥料の成分が化学反応を起こし、結果的に農地の塩分濃度を高めてしまうことがあります。土壌の塩分濃度が高まると、浸透圧の差により植物が土壌から水分を吸収しにくくなってしまうのです。

海に近い農地などでは、「知らないうちに塩気を含んだ水をまく」→「それが蒸発して塩が残る」を繰り返すうちに塩類集積を引き起こすこともあります。

砂漠化

「砂漠化」とは、もともと砂漠ではなかった場所が劣化し、土壌や植物が育たない状態になることです。砂漠化した場所では農業や畜産ができなくなる上、水の供給も途絶えてしまいます。結果、食糧不足を招き、生活環境の悪化や貧困の原因となります。

砂漠化の原因は、地球温暖化などによる大幅な気候変動や、過剰な伐採・開墾、放牧、塩害などです。

森林破壊

森林は多くの生物が暮らす場所であるほか、豊かな土壌を作ったり、大気を浄化したりする役割を果たしています。しかし、木材の大量消費や開墾などを目的とする過剰な伐採が行われたことで、「森林破壊」が進んでいます。これにより森林は役割を果たせなくなり、地球温暖化や砂漠化などの原因となっています。

海洋汚染

「海洋汚染」とは、有害物質によって海が汚されてしまうことを指します。主な原因は、ペットボトルなどプラスチック製のゴミの海洋投棄や、工場・家庭からの排水、海上事故を起こした船舶からの石油の流出などです。

海洋汚染が進むと、海の中で生物が生きられなくなり、漁獲量が減ってしまいます。漁獲量が減れば、漁業の衰退は避けられません。さらに漁業は海の環境を守る役割も果たすことから、漁業の衰退により海洋汚染が加速するという負の連鎖に陥ります。

海洋ゴミ問題

「海洋ゴミ問題」の主な原因は、「海洋プラスチック」にあります。投棄されたペットボトル・ビニール袋などのプラスチック製品が海へと流れ込み、海洋汚染が進んでしまうわけです。

プラスチック製品はそのままの形で漂流するほか、砕けて「マイクロプラスチック」と呼ばれる細かい粒子になり、海の中を漂います。海の生物が餌と間違えてこれを食べ、死んでしまうこともあります。結果、漁獲量の減少や、海洋プラスチックが網に引っかかるなどの損害が発生します。さらに、体内にマイクロプラスチックを取り入れた魚を人間が食べることで、人体への悪影響も懸念されています。

水質汚染

海や川の水質汚染の原因は主に、工場や農場が垂れ流す産業排水や、家庭から出る生活排水、気候変動による水温上昇・渇水・豪雨などが挙げられます。水質汚染の影響は甚大で、水生生物の命を奪い絶滅に追い込むこともあるほどです。当然、漁業への打撃も著しく、経済的な損失は大きくなります。

また、アフリカなどでは水道関連の施設が整備されておらず、汚染された水を飲まざるを得ない状況下にあります。結果、下痢や感染症などで多くの命が奪われています。

農業汚染

農業を起因とした環境問題も見逃せません。農業が環境に与える影響はさまざまで、例えば過剰に利用した肥料が地下へ浸透し、地下水を汚染することがあります。また不適切な農薬の利用は、農作物や周辺環境に悪影響を及ぼします。

ほかにも農業機械を動かしたり、園芸施設の温度を上げたりする目的で燃料が使われると温室効果ガスが発生しますし、使用済みビニールハウスなどの廃棄による環境への影響も指摘されています。

人口爆発

「人口爆発」とは、劇的な勢いで人口が増加する状態のことです。国連が発表した「世界人口推計2019年版」によれば、世界の総人口は2019年時点で77億人のところ、2030年には85億人、2050年には97億人、2100年までには109億人に達すると見込まれています。

人口爆発が進むと、食糧をはじめとした資源が不足する上に、資源の確保のため環境破壊にもつながります。

人口爆発の主な原因は、先進国のニーズに従い発展途上国が資源や各種作物(コーヒー・バナナ・小麦・ダイヤモンドなど)を輸出し、収入を得たことで食糧の供給量が増したためといわれています。さらに生産拡大に向けて人口の増加が促され、人口爆発に拍車をかけているのです。

水資源の危機

人口爆発によって、世界中の多くの人が水不足に脅かされる可能性が指摘されています。さらに気候変動によって、水資源が不足することも考えられます。

過去には、水の確保を巡ったいわゆる「水戦争」も世界各地で発生していました。またアフリカのサハラ以南で暮らす人々は、安全な飲み水を確保できていません。彼らは汚染された水を飲まざるを得ず、下痢などで命を落とす子どもも多くいます。

食糧問題

人口爆発によって、深刻な食糧難に陥る可能性が指摘されています。しかし、食糧問題の原因はそれだけではありません。日本を含む先進国では、食べ残しや賞味期限切れなどが原因で、大量の食糧が廃棄されています。その分が発展途上国へ回っていれば、多くの飢餓を救えることはいうまでもありません。

また途上国では、食糧を適切に加工・運搬・保存する技術や費用がなく、食糧が十分に行き渡らない問題もあります。

生態系への影響

気候変動による環境の変化によって、多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しています。例えばホッキョクグマは、温暖化により生活の要である海氷が奪われ、絶滅が危ぶまれているのです。

気候変動以外でも、森林伐採や海の埋め立てなどで住む場所を奪われたり、殺虫剤・除草剤の影響で生物の命が奪われたりする事態も発生しています。一度壊された生態系は、なかなか元には戻せません。

外来種の侵入

生態系は、それぞれが暮らす土地で長い時間をかけてできた、微妙なバランスの上に成り立っています。しかし、外来種が導入されたことで、在来種が捕食され絶滅してしまうという事態が発生しています。また、毒性を持つ外来種に刺されたり、外来種によって従来その土地にはなかった感染症が持ち込まれるなどの危険性もあります。

なお、外来種とは外国から持ち込まれた生物だけではありません。国内の生物でも、本来暮らしていた地域とは別の地域に持ち込まれれば、外来種になり得ます。

ゴミの埋め立て問題

再利用・再資源化ができないゴミは、最終的に「ゴミ埋立地」に集められます。日本に関していえば、環境省の見立てによると、国内のゴミ埋立地は2040年で一杯になるとのことです。

既存のゴミ埋立地が使えなくなった後、ゴミをどう処理するべきかという問題が、以前から指摘されています。仮にゴミが行き場を失った場合、不法投棄が増えて自然環境に悪影響を及ぼし、有害なガスや悪臭によって衛生状態が悪化するなどの事態が考えられます。

放射性物質の廃棄問題

放射性物質は、一定の量を取り込んでしまうとさまざまな被害を引き起こす可能性があります。それは人体だけではなく、生態の変化など、さまざまな環境への被害も懸念されています。

世界ではこれまで、日本の東京電力福島第一原子力発電所や、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所など、周辺地域が放射性物質によって汚染されてしまう原子力発電所の事故がありました。

土地を回復するためには、放射性物質に汚染された土壌などの廃棄物を処理しなくてはなりません。廃棄物は今後も増えると想定されます。この処理が滞り、指定廃棄物が残ったままだと、復興や環境へ大きな支障を来します。

土壌汚染

近年、工場跡地の再開発などを目的とする土壌調査によって、「土壌汚染」が見つかる件数が増えています。土壌汚染とは、人の健康や生活に悪影響を及ぼす物質により、土壌が汚染されることです。
土壌汚染は、工場が適切に有害物質を取り扱っていなかったことが原因であるほか、最初から地層に存在した天然の有害物質による影響も考えられます。
汚染された土壌から立ち上った砂ぼこりや土が体内に入ったり、皮膚に触れたりすると、重大な健康被害が生じる可能性があります。また、周囲に生息する生物の生態系への悪影響も懸念されます。

エネルギー問題

石油・石炭・天然ガスといった化石燃料は、微生物の死骸や枯れた植物が何億年もの時間をかけて化石になることで生まれた資源であり、量に限りがあります。日本を含めた先進国・発展途上国にとっても必要な資源ですが、これらは残り数十年で枯渇するといわれています。

仮に化石燃料が枯渇し、代替の燃料も見つけられなかった場合、世界恐慌に匹敵する経済的打撃を受けることになるでしょう。化石燃料の自給率が低く、その多くを輸入に頼る日本にとっても深刻な問題です。

採掘による有害物質

鉄や銅、近年話題のレアメタルなど採掘によって得られる鉱物は、われわれの生活に欠かせません。しかし、これら鉱物の採掘によって、有害物質も一緒に掘り出されてしまうことがあります。その結果、周囲の生態系に悪影響を及ぼしたり、そこで暮らす人々に健康被害が生じたりする可能性があります。

また、採掘後に取り残された岩石から有害物質が地下水に染み、川へ流れ出ることも考えられます。

二酸化炭素の排出問題

地球温暖化や気候変動の大きな要因となっている二酸化炭素は、世界的な経済成長や人口の大幅な増加に伴い、年々排出量を増やし続けています。二酸化炭素は石油・石炭などの化石燃料を燃やすことで排出されますが、その使用量が急激に増えていることが拍車をかけているのです。

二酸化炭素の排出量を減らさなければ温暖化が進み、豪雨などの異常気象や海面上昇、それらに伴う洪水などのリスクも高まります。

大気汚染

「大気汚染」とは、自動車や工場などが排出する汚染物質によって、空気が汚されてしまうことを指します。排出量が少ないうちは、自然が持つ浄化作用によって事なきを得ていました。しかし浄化しきれないほどの量や浄化できない物質が排出されるようになったことで、大気汚染が進んでしまいました。

この大気汚染により、酸性雨や光化学スモッグ、PM2.5など人間の健康や環境に悪影響を及ぼす問題が発生しています。

騒音問題

「騒音」とは人間に悪影響を及ぼす音のことをいい、睡眠妨害や聴力障害などの原因になることもある、無視できない問題です。しかしながら日本が定める環境基準は古く、世界保健機関(WHO)が定めた基準値よりはるかに高く設定されています。

例えば大きな道路や線路があり、騒音が発生する場所では、WHO基準では騒音と見なされても、日本の基準では見過ごされるケースが多いのです。こうした騒音問題を軽視する日本の風潮から、別名「埋もれた公害」といわれています。

自然災害

河川から水があふれる洪水や、農作物に被害を及ぼす干ばつ、短い時間に大量の雨が降る集中豪雨、海から高波が押し寄せる高潮など、近年さまざまな自然災害による被害が後を絶ちません。これら自然災害の原因となっているのは、地球温暖化による気候変動に伴う、水の循環バランスの悪化だといわれています。

本来、陸や海から蒸発した水が雲となって雨を降らし、水が循環します。しかし温暖化が進むと、海や陸地から蒸発する水が急激に増え、本来のバランスが崩れてしまいます。これによって水害や干害が急増しているのです。

企業内のDX推進が環境問題への対策に

日本と世界の25の環境問題|人間への影響や対策・できることとは-04

DXによる脱炭素が地球温暖化の改善につながる

経済産業省が2020年に「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を発表しました。発表では、「脱炭素」を実行していくにはDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入と推進が欠かせないことが明記されています。

このように、DXと脱炭素は密接な関係にあることが分かります。
ほかにも、GX(グリーントランスフォーメーション)も知っておきたいワードの1つです。GXについて、詳しくは

実際に行われている取り組みとは

脱炭素と聞くと、身の回りでそのような取り組みが行われているとあまり感じることがないかもしれません。DX推進による脱炭素の取り組みとして、具体的にどのような事例があるのでしょうか。ここではその事例についてご紹介します。

AIによる需要予測

昨今、小売業界ではAIによる需要予測の導入によってさまざまなメリットを享受できるようになっています。

AIによる需要予測を導入する以前の小売業界では、食品販売に関する需要と供給のミスマッチが経営における課題となっていました。食品が予測よりも売れないことによるフードロスや予測を超える売上による在庫欠品、発注作業の煩雑さによる人的負担が問題でした。AIを導入することで蓄積している過去の販売データや気象予報に基づく気温・天気等の要素を考慮に入れ、需要予測の最適化ができるようになりました。

テレワークを導入・推進する

2020年に始まったコロナウイルス感染症のまん延を契機とする緊急事態宣言の発令により、テレワークを導入する企業が増えました。会社へ通勤することなく自宅で仕事を行うワークスタイルです。会社メンバーとの会議は、Zoomなどの会議用ツールを用いて行います。
テレワークを導入すると、自動車通勤の場合はガソリンを消費する必要がないため、二酸化炭素排出の削減ができます。オフィスでは全社員分の席を確保する必要がなくなり、必要最低限のスペースですむでしょう。
テレワーク導入・推進した際の課題について、以下の記事でまとめています。どういった壁に直面するのか知っておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

使用する電力を最適化する

IoTと呼ばれる技術は、これまでインターネットに接続していなかった「モノ」が、ネットワークを通じて接続されることでさまざまな情報交換を可能とします。

その一例として、IoT化したエアコンは、インターネットを通じて天気情報の収集をあらかじめ行うことで室内温度を自動的に調節が可能です。これによってエアコンの温度を手動で調節するよりも適切に温度調整し、電力消費を抑えることができます。

まとめ 

日本と世界の25の環境問題|人間への影響や対策・できることとは-05

地球温暖化や海洋汚染、人口爆発など、私たちが暮らす地球はたくさんの環境問題に直面しています。これら環境問題の多くは、ご紹介した通り、人為的な要因によって引き起こされているということを認識しなくてはなりません。現在、それぞれの環境問題に対して、私たち一人ひとりに何ができるのかを真剣に考える必要があるのです。

また、環境問題を解決するための有効な手段の1つとして、DXが注目されています。例をご紹介したように、DXの導入・推進によって脱炭素を促進できます。DXといっても難しいことではなく、ペーパーレス化に取り組むだけでも貢献できるので、まずは身近なところから環境問題に取り組んではいかがでしょうか。

マイクロソフトの環境サステナビリティへの取り組み

マイクロソフトの環境サステナビリティへの取り組み
- 持続可能な未来のために -

マイクロソフトは、全世界のすべての人がより持続可能な未来を築くことができるよう支援するために、テクノロジの力を利用することに取り組んでいます。

資料ダウンロード
  • fb-button
  • line-button
  • linkedin-button

無料メルマガ

RELATED SITES

関連サイト

CONTACT

サイト掲載の
お問い合わせ

TOP