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健診(検診)予約システム「AITEL」とは?おもな機能とメリットを紹介

健診(検診)予約システム「AITEL」とは?おもな機能とメリットを紹介

自治体において、健診(検診)予約の受付に課題はつきものです。この記事では、健診(検診)予約システム「AITEL」について、おもな機能やオプションサービス、おすすめのポイントなどを紹介します。健診(検診)予約システムの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

自治体の健診(検診)における課題

自治体では住民の健康管理の一環としてさまざまな健診(検診)を行っています。しかし、そこには課題が山積しているケースも少なくありません。

たとえば電話で予約を受け付けている場合、予約開始日に電話が殺到してつながらなかったり、予約枠の管理が煩雑になったりします。受診資格の確認を手作業で行うならば、担当する職員に大きな負担がかかります。また予約の受付だけではなく、予約者への事前資料や検査キットの送付など付随業務も多く、そうした作業に多く時間を割いていることが実情です。

健診(検診)予約システムとは?

このような問題が生まれる原因のひとつには、受付が電話に限られていることが挙げられます。
そこでおすすめなのが、インターネットで予約を受け付けられる「健診(検診)予約システム」の導入です。あらかじめシステムで設定しておけば、職員の手を借りず自動的に効率よく予約を受け付けられるため、自治体の業務負担軽減につながります。
ただ、住民の健康に関する個人情報は、外部へ漏えいしないよう厳重に管理する必要があります。そのためシステムを導入する際は、どのようなセキュリティ対策がとられているのかを、しっかり確認することが不可欠です。

けんしん予約 All in One「AITEL」とは?

「AITEL(アイテル)」とは健診(検診)予約システムのひとつで、各種健診(検診)の予約や通知を一括してサポートしてもらえるサービスです。

自治体によっては、
  • 若年層にも積極的に受診してもらえるようにWeb予約を開始したい
  • 逼迫する電話業務をアウトソーシングしたい
  • 電話とWebで予約された情報を一元管理したい

といったように、さまざまなニーズがあるはずです。その点「AITEL」は自治体が抱える課題を解決すべく、必要なサービスを選んで導入でき、無駄がありません。

けんしん予約 All in One「AITEL」の機能

では、「AITEL」を導入するとどのようなサービスを使えるようになるのでしょうか。ここでは基本的な機能を3つ紹介します。

Web予約

先に述べたように「AITEL」はWebでの健診(検診)予約が可能です。パソコンやスマートフォンなどから簡単かつ気軽に予約できます。画面の構成や操作もシンプルなため、誰でも使いやすいのが魅力です。
いったん予約した健診(検診)日を変更・キャンセルしたい場合も、電話と異なり24時間365日受け付けられます。これだけでも職員の負担はかなり軽減されるはずです。
また、住民の資格情報をあらかじめシステムに登録しておくことで、年齢などから受診資格を判断し、対象となる健診(検診)のみ受け付けられる仕組みとなっています。予約を受け付けたものの、そもそも対象外だったといったトラブルも回避できます。

さらに、予約の受付開始やリマインドのメール通知も可能です。受診期間に申し込むのを忘れていたり、予約した日をうっかり失念していて受診できなかったりするようなこともなくなります。

電話予約

「AITEL」はWeb予約のみに特化したサービスではありません。オペレーターを通して電話からの予約も受け付けられるため、インターネットが使えない人でも安心して利用できます。
その場合、オペレーターはシステム上で受診可否を確認できるため、紙ベースでチェックするよりも正確に受付業務を遂行できます。また、オペレーターによる受診勧奨の機能もオプションで追加可能です。

希望調査

「AITEL」は、健診(検診)の対象者が希望する時期や健診(検診)の種類に合わせて、最適な受診日時を割り振る機能が搭載されています。ほかの人とバッティングすることなく、対象者の希望にできるだけ近い形で健診(検診)予約できるため、住民の満足度向上にもつながります。
また健診(検診)は一度受ければ終わりではなく、定期的な受診が肝心です。「毎年けんしんサポート」というオプションも用意されているため、必要に応じて追加するのもおすすめです。

けんしん予約 All in One「AITEL」のメリット

「AITEL」は現在、多くの自治体に導入されています。それは、さまざまな効果やメリットがあるからにほかなりません。ここでは、「AITEL」のおすすめポイントを3つ紹介します。

データの一元管理が可能である

健診(検診)予約の方法が電話やWebに分かれていると、自治体の住民にとっては利便性が増すはずです。しかし、逆に自治体にとっては予約の管理が煩雑化するおそれがあります。
「AITEL」を導入すると、電話で受け付けた情報とWebで受け付けた情報とを一元的に管理可能です。もちろんバッティングすることはなくなり、予約枠の調整も不要になります。利便性はそのままに、自治体の健診(検診)業務効率化につながるのは大きなメリットです。

セキュリティ性が高い

健診(検診)に関する情報は個人情報にあたり、それらを扱うシステムのセキュリティは強固でなければなりません。ローカルに構築するオンプレミス環境とは異なり、クラウドサービスはインターネットの仮想上にデータを保管します。そのため、より高度なセキュリティ対策が求められます。

「AITEL」もクラウドサービスの一種ではあるものの、その仕組みにはLGWANが使われているのがポイントです。個人情報漏えいの心配がなく安心して使えるサービスとなっています。

LGWANとは?

「LGWAN」とは、J-LIS(地方公共団体情報システム機構)が提供する行政専用のネットワークです。「総合行政ネットワーク」とも呼ばれ、自治体同士をつないで情報を扱うために、高度なセキュリティを実現しています。官公庁をはじめ地方自治体では安全性を担保すべく、LGWANを使ってさまざまな行政サービスを提供しています。

LGWANの機能としては、たとえばファイアウォールによる防御や、通信経路の暗号化による盗聴防止などが挙げられます。「AITEL」はこうした高度なセキュリティに守られたネットワークを使いクラウドサーバーと通信しているため、健診(検診)に関する個人情報も厳重に管理可能です。

オプション・関連サービスが豊富である

「AITEL」は基本機能のほかに、より便利に使えるオプション機能や関連サービスも充実しています。最初から欲しい機能を追加したり、徐々にサービスを拡張したりすることも可能です。

具体的には、現在、次のようなオプションサービスが提供されています。

  • 通知物作成サービス
    健診(検診)予約者の住所宛てへ、資料や検査キットなど通知物を送付するサービスです。付随業務でありながら、手間のかかる作業をアウトソーシングできます。
  • データ化サービス
    紙ベースで希望調査を行った場合、データ化してシステムへ登録するサービスです。データ化することで全体の予約枠を調整しやすくなります。
  • 受診勧奨
    健診(検診)資格がある人へ積極的に勧奨し、受診につなげられます。電話であればオペレーターが直接勧奨するほか、管理者サイトでプッシュ通知の設定をすればメールでの受診勧奨も可能です。
  • 毎年けんしんサポート
    同じ条件での健診(検診)を、来年も予約しておきたいといったニーズに応えるサービスです。リマインドもできるため、受診忘れも減らせます。

ほかにも関連ソリューションとして、「健診受診率向上サービス」もあるため、健診(検診)業務をさらに充実させたい場合は検討するのもおすすめです。

まとめ

「AITEL」は電話やWebでの健診(検診)予約をトータルで管理できるため、自治体職員の負担を大幅に軽減できるのがメリットです。ひいては業務効率化や住民の満足度向上にもつながります。オプションサービスも豊富にそろっているため、必要なサービスを選んで、ぜひうまく活用してみてください。

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