アプリケーション開発・管理・運用

あらゆるアプリ検索に対応する「Elastic Enterprise Search」とは

Googleカスタム検索を普段から使用されている方も多いでしょう。しかし、Googleカスタム検索には課題点もいくつかあります。そんな課題点を解決してくれるのが「Elastics Enterprise Search」です。本記事で詳しく紹介します。

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Google検索では何を検索しているのか?

「気になったことをネットで調べよう」としたときに、どんな検索サイトを利用するでしょうか。

検索サイトで言えば、Google・Yahoo!・Baidu・Bingなどがあり、そのなかでもGoogleはずば抜けて利用者が多くいます。

そんな多くの人が親しんでいるGoogle検索ですが、こちらはサイト内検索でも利用することができます。具体的には、Googleカスタム検索を利用すると、特定のサイト内のコンテンツを探すことができるのです。

このサービスは無料のため、利用しているサイトが多くあります。

Googleカスタム検索の問題点

無料で便利なGoogleカスタム検索ですが、もちろん問題点もあります。

それは自社が表示したいコンテンツをピンポイントで表示することが難しいことです。

Googleの検索エンジンは基本的にテキスト検索です。WWW上のデータを引っ張ってくるため、最適化はできますが限度もあります。

「サイト内でこのページを検索したときに最上位で表示させたい」といった要望には応えられないことも少なくないでしょう。

せっかくユーザーが購買・サービスの提供につながる検索をしているのに、ちょっとした文字入力のズレで表示されずに購買機会を逃してしまうこともあるかもしれません。

そのほかの大きな問題として、Googleには広告枠があることも挙げられます。

自社のサイト内検索をしているのに、その結果画面に「他社サイトの広告」が入ってくるので、ユーザーをそちらに逃してしまう可能性も少なくありません。

Google検索は無料で使いやすく多少のカスタムができるため便利です。しかし、前述したようなデメリットがあるのでユーザーの満足度を下げてしまう可能性も低くありません。

何でも検索?全文検索エンジン「Elasticsearch」とは

強力な検索エンジンとして注目を集める「Elasticsearch」は、Elastic社によるサービスです。

あくまでテキスト検索を提供するGoogleとは違い、Webサービス・モバイル・エンタープライズなどさまざまなシステムにおいて検索機能を提供しています。

大容量のデータを扱う巨大インフラ・エンタープライズシステムなどでも、高い性能も発揮するポテンシャルを持っています。

狙った結果を表示!超強力アプリ検索を実装可

「Elastic Cloud」で提供するサービスが「Elastic Enterprise Search」です。このサービスは、関連性の高いエンジンだけでなく、アプリ検索、サイト検索などができます。大きく分けて「Elastic App Search」「Elastic Site Search」「Elastic Workplace Search」の3つの機能があります。

「Elastic App Search」は関連性に優れた検索を実装できるツールであり、「Elastic Site Search」は、検索・分析エンジンおよびそのストレージを担うシステム。「Elastic Workplace Search」は社内ビジネスに関係する情報を検索できるツールです。

それでは次項から、各システムについての詳細について説明します。

高度な検索機能を簡単に追加「Elastic App Search」

最初にElastic App Searchについて紹介します。Googleではできない高度な検索を行えます。

最大の特徴は、関連性にフォーカスできる優れた検索を実装可能なことです。

検索したときに、単純に文字列に適合された結果を表示させるだけでなく、近い内容を表示させられます。

機能として挙げられるのは、誤字の許容範囲・同義語の設定や特定のクエリにおける検索結果の並べ替えや重み付けなどです。では、「Elastic App Search」の特徴をもっと詳しく説明していきましょう。

【導入形態が豊富】

データを引き出すときにはWebクローラーを使うことも、メンテナンスが行き届いた各種APIクライアントを使うこともできます。

【誤字があっても表示されやすい】

誤字の許容機能やステミング・バイグラムなどの、表示に役立つ機能がたくさんあります。ユーザーニーズを満たせるコンテンツを表示できるでしょう。

【表示の調整も簡単】

感覚で操作できる仕組みになっているので、検索の関連性も簡単に調整できます。同義語の設定・特定のクエリでの検索結果の並べ替え・重み付け・ブーストといった機能が搭載されています。これらをうまく活用していけば、より顧客が満足できる検索結果につながるでしょう。

【さまざまなインターフェースで使用可能】

アプリだからこそ、さまざまなサイトへ導入できます。Webサイトとポータル・Eコマース・モバイルアプリ検索・地理検索・カスタマーサポートなどでも利用可能です。

【すぐに利用できるのもうれしいポイント】

フレキシブルなAPIと事前設定済みの関連性モデルを活用すれば、すぐに使用が可能です。直感的に使いやすいシステムでもあるので、操作に手間取る心配もないでしょう。

Elastic App Searchには、これらの特徴があるので、さまざまなWebにまつわるさまざまなビジネスに役に立つでしょう。

よりユーザーが求める情報が表示しやすくなるので、おすすめです。

社内のあらゆるコンテンツを一発検索「Elastic Workplace Search」

次に、「Elastic Workplace Search」について説明します。

一言で言えば、こちらは社内で共有されている情報・連絡などを一元化できるシステムです。

例えばデータを保存し共有するためのGoogle Drive・Boxを利用し、スムーズに連絡を取り合うためにSlackを使用する、このようにさまざまなツールを使用しながら業務を進めている会社は多くあるでしょう。

一つひとつのツールは便利なものであるけども、たくさん連絡ツールがあると、どこでどんな連絡をしていたのか、どこに資料を置いているのか、などがよくわからなくなるものです。

そこでこの「Elastic Workplace Search」を導入すると、Google Drive・Box・Slackなどのプラットフォームをすべて一元化できます。

「どこにどの情報があったのか」という心配を抱いたときも、プラットフォームからまとめて検索できるので、すぐに情報がみつかるでしょう。

では、「Elastic Workplace Search」の特徴をもっと詳しく説明していきます。

【提供形態】

導入方法は、クラウドとオンプレミスのどちらかを選べます。会社・業務に合わせた導入で進められるでしょう。実装のために長い時間や大規模なチームは必要ありません。数分で稼働させられるという導入のスピーディさも魅力と言えます。

【アクセス権はしっかりと分ける】

必要なユーザーに、必要なアクセス権を与えることができます。細かく設定ができるのでセキュリテイ保護できます。

【個人に向けた検索も可能】

事前調整もできるので、個人に向けた情報が表示されやすくできます。

【簡単に調べられる】

人に話しかけるような自然さで情報を調べられます。キーワード検知(“document” = .pdf、.doc)などで必要な情報をしっかりと見つけられるでしょう。事前調整済みのエンジンであれば、はじめから関連性検索が表示されるように最適化されています。

【データが増えても、検索速度が落ちない】

大量のデータがある場合でも、検索スピードが落ちる心配はありません。運用に合わせてスケールを展開できるので、スムーズな検索ができます。

【すぐに使える】

直感的に使えるシステムなため、操作のための学習に時間がかかりません。

検索インデックスを自動更新「Elastic Site Search」

Elasticsearch は検索・分析エンジンおよびそのストレージを担うシステムです。

このシステムを導入することで、より高度な検索機能をサイトに使いすることができるでしょう。とくに優れている部分は、検索関連性の調整。実装自体も、Webサイトに数行のコードを書き足すだけなので簡単なのもうれしいポイントです。

また検索インデックスは、定期的に自動で更新するので、作業の負担が減ります。

【簡単な導入】

インストールは、Webサイトに数行のコードを書き足すだけです。またクローリングはWebサイトのアドレスを入力するだけなので、簡単です。システムに慣れていない人でも使いやすいのが魅力の一つと言えるでしょう。

【カスタマイズ機能】

快適な検索をするための機能がそろっています。順位付け・重み付けなどを同義語でも調整していきます。

【Webサイト検索】

関連性の高い表示を行うことができます。誤字の許容機能・バイグラム・ステミングなどの豊富な機能があります。短い単語での検索、語尾が変わる言葉でもしっかりと関連されたコンテンツを表示するので、ユーザーの満足度を高めていくでしょう。

【分析も楽々】

ユーザーの検索傾向やパフォーマンスを追跡・分析できます。そのためこれからの戦略も考えられるでしょう。

【フィルター検索機能の追加】

ファセット検索もあり、日付・価格・投稿者・位置情報・コンテンツタイプのように属性を用意でき、そこから検索を絞り込めます。

まとめ

今回は、Elastic Enterprise Searchについて解説しました。

Googleカスタム検索を使用しているWebサイトは多いですが、デメリットも多くありあまりおすすめできる方法ではありません。

検索したときにサイト側が狙った結果を表示させるためには、専門のツールを使用することよい結果につながるでしょう。

Elastic Enterprise Searchであれば、検索に関係する3つの機能が搭載されているのでより強力な力になってくれることが期待できます。

サイトの検索を強化し、利益を上げたいと考えているのでしたら、おすすめします。

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