SAP on Azureとは?SAP導入企業の課題と移行のメリットについて

SAP on Azureとは?SAP導入企業の課題と移行のメリットについて

SAPのERP製品を利用している企業は非常に多くなっています。しかしSAPの主力製品であるSAP ERPは2027年にサポート終了を迎えるため、多くの企業は別ERP製品を導入したり、後継製品であるSAP S/4HANAに移行したりなどの作業を行う必要があるでしょう。

そこで今回は、SAPとMicrosoftの提携によって提供されている「SAP on Azure」について解説したうえで、SAP ERPなどから移行するメリットについて詳しく紹介します。

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SAPとは

SAP社は主にERP製品などのソリューションの開発・提供を行う企業です。そのシェアは世界でもトップクラスといえるでしょう。SAPの主力製品といえばSAP ERP、SAP S/4HANAが主に挙げられます。以下にて詳しく解説します。

【SAP ERP】

SAP ERPは多くの企業が導入を行っている代表的なERPの一つです。最新版は2006年にリリースされていて、10年以上もの長い間SAP ERPを利用し、自社業務の一元管理につなげてきた企業も少なくありません。あらゆる部門の業務を統合し一元的に管理することが可能となっており、他システムとの連携も効率的に行えます。

しかしSAP ERPは2027年にはサポート終了の予定となっており、その後継品とも呼べる「SAP S/4HANA」が現在ERP市場においては注目を集めています。

【SAP S/4HANA】

SAP S/4HANAは、前述のとおりSAP ERPの後継製品とも呼べるERPパッケージです。2015年にリリースされ、現在では世界的に多くの企業がSAP S/4HANAの導入を行っています。リアルタイムでのデータ把握や管理に優れた性能を持ち、より迅速な業務を実現します。

オンプレミス、クラウドどちらにも対応しており、クラウドの場合はMicrosoft Azureなどでも運用ができます。そのためMicrosoft Azureでの運用の性能を高めるための「Azure on SAP」も提供されています。

ERP製品で有名なSAPですが、昨今の新型コロナウィルス感染拡大の影響を少なからず受けています。顧客がコロナ禍によって苦戦を強いられ、コスト削減の傾向からSAPの需要は減少しています。企業は出張を抑える傾向にあるため、SAP製品の一つ「SAP Concur」(出張旅費・経費精算システム)の販売数も低迷中です。

そしてコロナ禍の影響だけでなく、近年のクラウド移行の流れにより、SAPではクラウド売上高が既存のライセンス収入よりも増加傾向にあります。クラウド移行の強い流れは、このようにSAPの中でも非常に加速しているのです。

SAP導入企業が抱える課題とは

続いて、SAPのERP製品を導入している企業が現在直面している問題・課題について考えていきましょう。

まず、大きな課題として考えられるのは、SAP ERPが2027年にサポートが終了するという点です。SAP ERPは2027年12月31日にサポートを終了する予定となっており、企業はこれ以降、自社のERPシステムをどうするのか、対応を迫られています。

使用するシステムのサポート終了は企業が直面する問題の一つとしてよくあることですが、ERPという大規模システムのサポート終了ともなれば、移行には非常に多くの労力を費やすことになります。移行を考える後継ERP製品については、早い段階で検討を進め、自社に合った製品を検討しなければなりません。

SAP ERPには後継製品があり、それが前述したSAP S/4HANAです。そのため引き続きSAP製品を使用するのであれば、SAP ERPのサポート終了における対応策としては、SAP S/4HANAの導入が選択肢の一つになります。

しかし同じSAPの製品とはいえ、移行作業がスムーズに済むのかといわれれば、話はそこまで簡単なものではありません。自社業務に合わせてカスタマイズを細かく行うのであれば、その分コストはかかってきます。もちろん、データ移行における作業負担も大きいでしょう。

さらに、サポート終了間際はSAP技術者の需要も増してきます。そのため優秀な技術者を確保するのは難しくなるでしょう。移行をよりスムーズに進めるためには、技術者の確保に困らないためにも、早い段階で移行計画を進めていく必要があります。

SAP製品ではなく他社製品のERPに切り替えるという選択肢もありますが、他社製品導入の場合、システム構築における時間や労力、コストの負担が大きくかかります。

SAPとマイクロソフトがクラウド移行サービスで提携

SAPについて最初に解説した際にも触れましたが、SAPはMicrosoftとも連携を行っています。その連携の狙いは、主にクラウド移行を効率的に行えるという点です。

SAP ERPを導入している企業や、別ERP製品からSAPのERP製品への移行を検討している企業は、クラウドのSAP S/4HANAを新たに導入する際に移行作業を効率化することを移行計画の一環として考える必要があるでしょう。

移行の際に必要な作業が増えて非効率になると、コストが高くなったり、多くの時間を要したりなどのデメリットが生じます。ですので、移行作業効率化のためのソリューションの見極めは移行計画の重要なポイントでしょう。

SAP社は実際にオンプレミスのSAP ERPおよびSAP S/4HANAを、クラウドプラットフォームである「Microsoft Azure」にクラウド移行することを推進しています。MicrosoftとSAPの連携によって、クラウド移行はよりスムーズに実現されるでしょう。

「SAP on Azure」のメリット

では続いて、Microsoft AzureでのSAP S/4HANA運用をより効率化する「SAP on Azure」のメリットについて詳しく見ていきましょう。SAP on Azure導入には、以下のようなメリットがあります。

  • SAP S/4HANAの環境に適応するよう最適化されているため運用しやすい
  • 初期コストが高くかからない
  • SAP on Azureなら社外からもシステムにアクセス可能
  • 権限の制御を細かく設定できるためセキュリティ面でも優れている

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

まず、SAP on AzureはSAP S/4HANAに環境が最適化されているためクラウド運用を非常にスムーズに行うことが可能です。ERPのクラウド移行にあたって運用環境に不安要素が多い場合も、SAP on Azureなら安心して運用できます。

さらに、SAP on Azureなら初期コストを大幅に抑えたシステム構築が可能です。これもオンプレミス版と違ってクラウド環境がベースとなるメリットの一つです。また、オンプレミスの場合はあらゆるデータのバックアップのために大規模なストレージの用意が必要となりますが、SAP on Azureならクラウドのためそういった設備投資は不要となります。

また、リモートワーク化を進めたいときや外回り中にシステムを利用したいときなども非常に便利です。社外からもアクセスが可能となり、スムーズにリモート環境を整備できます。またクラウドゆえのセキュリティ面の不安もSAP on Azureは整備しています。管理権限をきめ細かくコントロールできるため、情報漏洩のリスクは最小限に抑えることが可能です。

このように、SAP on Azureはクラウドならではのメリットが多く、現在のクラウド移行の流れに沿ったシステム運用を実現できます。スムーズにERPのクラウド運用を実現したい場合には、ぜひ運用を考えたいところです。

Azure導入の流れとは

Microsoft Azureを導入する際には、まずは初期検討のプロセスから始まります。

ワークショップの実施から実際に導入するかどうかのアセスメントを行い、PoCを実施してどれだけの効果が見込めるのかをチェックしていきます。

導入が決定したら、実際に設計・構築のフェーズへと移行していきます。どのようなシステムが必要となるのかを洗い出しを行い、細かく設計したうえでシステム構築を行います。オンプレミス環境との回線接続もこの段階で行います。

続いて実際にオンプレミスからの移行を済ませ、最終的にAzureの運用がスタートするという流れになります。Azureを導入する際には確認事項として、導入の流れを整理しておきましょう。

JBSの移行サービスとは

SAP on Azureの移行を実施する際には、より効率的にクラウド移行を実現するためにも、専用の移行サービスやソリューションの利用は欠かせないポイントになります。

JBS(日本ビジネスシステムズ株式会社)は、MicrosoftなどのIT企業と連携を行い、移行サービス・運用サポートなどを提供する企業です。オンプレミスのSAP ERPやSAP S/4HANA からSAP on Azureへ移行を行う場合には、JBSの移行サービスの利用がおすすめです。

JBSのSAP on Azure移行サービスは、Microsoft AzureとSAP両方の専門知識を持つ技術者がサポートするサービスです。移行だけでなく運用後のサポートにも柔軟に対応できるのが大きな強みでしょう。ライセンス調達・導入・運用サポートまでワンストップで提供してくれます。

Azureに移行する際には、企業によってさまざまな課題に直面することとなるでしょう。最新のIT技術に明るくない担当者が多い場合でも、JBSの移行サービスなら丁寧にサポートを行ったうえで企業に合わせたアプローチが可能です。アセスメントも無料で実施可能となります。

また、JBSの移行サービスなら、オンラインを維持しながらスムーズに移行作業を進めることが可能です。ダウンタイムが最小の移行プランを実施してくれるため業務への影響は非常に少ないのがポイントでしょう。また、Azureに移行してから段階的にS/4HANAに移行するというパターンにも対応可能です。

アフターサポートも充実しているので、運用後にトラブルがあった際にも素早く、低コストで専門の技術者がサポートしてくれます。

まとめ

SAP社が提供するERP製品を利用する企業は数知れません。だからこそSAP ERPの2027年サポート終了という課題に直面している企業は多く、課題を解決するためにはSAP on Azureなどへの移行をスムーズに進める必要があります。

しかし移行作業は多くの企業にとって負担となります。だからこそ企業の負担や情報漏洩などのリスクを軽減するためには、移行サービスなどの利用が必要不可欠です。JBSのAzure移行はSAPにもAzureにも明るい技術者が行うからこそ非常にスムーズでリスクも少ないのがポイントです。クラウド化が進む現代のあり方に沿う意味でも、リスク・負担の少ない移行サービスを利用したAzure移行は早い段階で実現させていきましょう。

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