Azure徹底解説【入門編】 クラウドとは何か、そしてAzureのメリットとは

Azure徹底解説【入門編】 クラウドとは何か、そしてAzureのメリットとは

企業はもちろん消費者もクラウドを利用する時代です。ところが、いまさら「クラウドって何?」と聞けない人がいるかもしれません。あるいは、費用が分からない、何ができるか知りたいなど、さまざまなレベルの疑問を持つ人々がいるのではないでしょうか。

この記事では、経営者や情報部門の管理者、現場の担当者を対象として、それぞれの要望から以下の3つに分けて、Azureの情報を網羅して解説していきます。

【入門編】クラウドとは何か、Azureのメリットとは

【実践編】Azureの構成とコストの概要

【活用編】最先端のAIやIoTを含めてAzureで可能なこと

まず今回の「入門編」では、クラウドの基本的な知識から、Azureはどのようなメリットがあるのかを解説します。

Microsoft-Azure

雲で描かれるクラウド、そして Azureとは

「Azure」は、マイクロソフトの提供しているクラウドのサービスで、「アジュール」と読みます。インターネットを介して、さまざまな開発者向けのサービスを中心に提供しています。それでは、Azureが提供しているクラウドとはいったい何でしょうか。

システム構成図で「雲」で描かれるクラウド

従来からシステム構成図で、インターネットは雲の図形が使われていました。無数のネットワークで構成されるインターネットの拡がりを雲で表現したからです。企業や消費者はこの雲のようなインターネットを介して、データセンターという巨大な施設にPCやタブレットやスマートフォンを接続して、その巨大な施設のサーバーに格納されている、さまざまな機能やサービスを利用します。

これが「クラウド」の全体像です。ざっくりした表現になりますが、いわばクラウドは「インターネットを介した、サーバーやアプリケーションのレンタルもしくは運用管理のアウトソーシング」といえるでしょう。

ところで、雲で表現されたインターネットを使ったクラウドですが、「仮想化」という技術を採用した仮想マシン(VM:Virtual Machine)を使うことにより、物理的な制限を超えて、まさに雲のように自由自在に容量などを変えることができます。

サーバーやネットワークなどのインフラストラクチャー(ハードウェアの基盤)だけではなく、開発環境やアプリケーションまで提供し、さらに人工知能(AI)やIoT(Internet of things:モノのインターネット)のプラットフォームとして進化しました。

開発環境のプラットフォームを提供するクラウドを「PaaS(Platform as a Service)と呼びます。このPaaSを主に提供しているのがAzureです。

ちなみにAzureの英語の意味は「空の青色」。ブランドロゴもブルーです。雲(クラウド)とAzure(空の青色)は、とてもマッチするネーミングではないでしょうか。

Azureが解決する企業の3つの課題

「Azureとは何か?」について解説するとき、いきなり技術的内容を取り上げても、ITとは無縁の業界の営業マンには、それこそ雲(クラウド)をつかむような話です。「情報部門でAzureがどうしたとか言っているが、さっぱり分からん」という大企業の幹部の方も多いでしょう。

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そこで、まず以下のYouTubeの動画をご覧ください。

Microsoft Azure クラウドにする理由 | 日本マイクロソフト

出典:日本マイクロソフト株式会社 公式チャンネル

上記の動画を観ると、Azureのメリットが一目瞭然です。動画を参考にしつつ、ビジネスの視点から3つの課題を挙げて、その課題に対して「どんな解決ができるのか?」にフォーカスして、Azureのメリットをわかりやすく解説します。

【課題1】サーバーを購入したが、設置場所が必要な上に管理が大変

自社で社内のシステムを開発および運用管理する場合には、社内に広いサーバールームを確保して、サーバーを購入、開発や運用の環境をゼロから構築しなければなりません。ちなみに、このように社内に置かれた物理的なサーバーを「オンプレミス」と呼びます。

社内サーバーの運用管理には専任の管理者が必要です。サーバー管理者の仕事はウィルス対策から社内の問い合わせ対応まで多岐に渡ります。老朽化したサーバーは新しく買い替え、Windows Server 2008 および 2008 R2のようにサポートが終了(2020年1月14日)する場合は、そのままにしておくと、セキュリティ面のリスクが高まるので対策が必要です。

ゼロからシステムを構築するには、膨大な時間とコストがかかります。また、担当者が辞めてしまうと引き継いだ後任の担当者がさっぱりわからないなど、属人的な課題が発生します。

【Azureができること】

Azureはクラウドのサービスなので、物理的なサーバーつまりオンプレミスを置くスペースが不要です。社内にサーバールームを設置する必要がなく、運用管理者の負担も大幅に軽減されます。というのは、仮想マシンやネットワークのメンテナンス、セキュリティ対策のアップデートはマイクロソフト、つまりAzureのクラウドが担うからです。アプリケーションやOSの更新も自動的に行われるので煩わしさがありません。

ちなみにAzureでWindows Server 2008および2008 R2を利用する場合、最大で3年間の延長保証を受けられます。オンプレミスの環境はAzureに簡単に移行できます。

さらに開発者と運用者が密接に連携して、社内で情報を共有しながらシステムを開発・運用することが可能です。これは「DevOps(デブオプス)」と呼ばれる方法で、この考え方を基盤とした機能も備えています。

【課題2】お客様が急増、顧客データベースの容量が足りなくなった

ファイルなどを保存する機器をストレージ、顧客管理などの情報を格納する機能をデータベースといいますが、企業が急激に成長してファイルの保存や顧客データが増加すると、新しい機器を購入しなければなりません。このときにも、社内システムを構築している会社に連絡して、新しいストレージやサーバーの購入やデータベースの拡張が必要ですが、コストや時間がかかります。

【Azureができること】

Azureは仮想化という技術が基盤のため、インターネットを通じてパソコンのブラウザの管理画面から、クリックするだけでストレージやデータベースの容量を増やしたり、余裕のあるネットワーク回線を確保したり、柔軟にリソースの増減が可能です。使用しなくなった仮想マシンは停止し、利用した分だけ費用を支払う「従量課金制」が採用されています。したがってコストを抑えて、システムの開発や運用ができます。

【課題3】サイバー攻撃を受けた! 自然災害で機材が破損してデータが消滅した!

2020東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに、訪日外国人の増加が予想されます。インバウンド需要の高まりは大きなビジネスチャンスですが、同時に世界中からサイバー攻撃を仕掛けられる可能性も高まります。

多様化した働き方の側面からは、在宅勤務などによって自宅で会社のネットワークに接続して、仕事をすることが多くなりました。このときにもセキュリティの問題は重要です。これまで社内のネットワークをファイアーウォールで防御していましたが、社外における利用が増加すると、社内と社外の境界があいまいになります。自宅に持ち帰ったパソコンをそっくり盗難される恐れもあります。

一方で、2019年、記録的な台風15号と19号の猛威によって、日本全体が大きな被害を受けました。社内でバックアップしても、サーバーやディスクが水没した、建物とともに損壊した場合は、貴重な情報資産が失われて復元できない場合があります。

経営者や情報部門の責任者にとって、セキュリティの問題を事業戦略として考慮するとともに、災害時の早期復旧(DR:Disaster Recovery)、あらゆる脅威の中で事業を継続すること(BCP:Business continuity planning)が重要課題です。

【Azureができること】

Azureは多重構造のセキュリティによってデータを守っています。技術的に保護するだけでなく、全世界において3,500名以上のサイバーセキュリティの専門家のチームがビジネス資産とデータを守るために常に監視と対策を行っています。

また、「ゼロトラスト」つまり信頼性ゼロの状態からセキュリティを考える発想のもとに、Azure Active Directoryに加えてAzure SentinelなどID管理を徹底しています。たとえパソコンが盗難されたとしてもロックして、重要な情報に対するアクセスを防ぎます。

バックアップも多重化され、ある地域(リージョン)のデータセンターで3つにコピーされるだけでなく、日本であれば東日本と西日本のデータセンターでそれぞれ3つにデータをコピーして備えることも可能です。したがって、東日本のデータが失われた場合でも、西日本のバックアップデータを利用して事業を継続できます。

入門編のまとめ

クラウドとAzureとは何か、Azureにはビジネス上でどのようなメリットがあるのかを、簡潔に解説してきました。Azureを利用すると、開発者の負担軽減とコストの最適化が可能です。また、セキュリティや自然災害によるリスクを低減させるためにも役立ちます。

ここでは「Azureに登録するには?」「どうやって仮想マシンを利用すればいい?」という具体的な内容にはふれませんでした。しかし、関心のある方はYouTubeのマイクロソフト「クラウドデベロッパーチャンネル」で、3回に分けて初心者向け映像を提供しています。そのうち、以下の第2回までが参考になります。

Azure | クラウドコト始め l まずは"Azure"に登録してみよう l 初心者向け01 [#くらでべ]

Azure | クラウドコト始め l 仮想マシンの作り方 l 初心者向け02[#くらでべ]

Microsoft Azure製品カタログ
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