仮想デスクトップ

VDI環境でのWindows 10移行と運用およびテレワーク環境の可視化を紹介

Windows 7のサポートが終了し、Windows 10への移行は企業の急務と言えるでしょう。Windows 7からWindows 10への移行は大きな仕様変更があり、さまざまな課題が存在します。特にVDI環境での移行は簡単ではありません。そこで本記事ではVDI環境でのWindows 10移行と運用を中心に、テレワーク体制構築における課題も含めて解説します。

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Windows 10移行によるVDIサイジングの課題

近年、仮想デスクトップ基盤としてVDI(Virtual Desktop Infrastructure)を導入する企業が増加傾向にあります。その背景にあるのは、2020年3月にパンデミック認定された新型コロナウイルスの感染拡大です。これを受け、感染症対策としてテレワークを導入する企業が増加しました。パーソル総合研究所の調査レポートによると、2020年3月時点における国内企業のテレワーク実施率は13.2%だったのに対し、緊急事態宣言発令後の4月には27.9%と大きく上昇しています。

テレワークはオフィスの管理コストを削減したり、人材雇用の多様化につながったりと、さまざまなメリットを享受できるワークスタイルです。しかし、オフィス外で業務に取り組むという性質上、セキュリティに関する不安は拭いきれません。VDI環境はデバイス側に一切のデータが残らないため、テレワーク環境でも情報漏えいリスクを最小限に抑えられます。

このような背景から、テレワーク環境のセキュリティ強化や業務効率化を目的としてVDIを導入する企業が増加しているのです。

テレワーク環境のセキュリティを強化するVDIですが、さまざまな課題があります。その1つがWindows 10への移行です。2020年1月にWindows 7のサポートが終了した影響もあり、VDI環境でのWindows 10移行を検討している企業が増加しています。Windows 10はVDI環境を想定して設計されているものの、ただ単にWindows 7からアップグレードすればいいというほど単純ではありません。そこには「Windows 10の定期的なアップデート」と「グラフィックリソースの肥大化」という2つの課題が立ち塞がっています。

Windows 10の定期的なアップデート

Windows 10は毎月1回のセキュリティアップデートと、半年に一度の大型アップデートという高頻度で機能が拡張される仕様です。そのため、アップデートによるリソース割り当ての変更など、VDI環境が不安定になるリスクがあります。毎月のセキュリティアップデートは小さな更新プログラムなので、そこまで大きな影響はありません。しかし半年に一度の大型アップデートのほうは、社内システム全域に大きな影響を及ぼします。

アップデートプログラム自体はバックグラウンドで処理されるため、業務が停止することはありません。しかし、大容量の更新プログラムをダウンロードするため、社内のネットワーク回線の帯域を多く消費し、遅延を引き起こす可能性があります。

加えて、大型アップデートのプログラムは1回で10GBを越える容量が必要となる場合もあるため、ストレージの空き容量を考慮する必要があります。また、大型アップデートによるシステムの仕様変更でアプリケーションに不具合が生じ、業務に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。

グラフィックリソースの肥大化

Windows 10は、Windows 7と比較すると大量のグラフィックリソースを消費する設計になっています。そのため、CPUに高い負荷がかかり、VDI環境のリソースを圧迫する恐れがあります。慢性的な高負荷がかかれば処理速度が低下し、さまざまな部門の業務に悪影響を及ぼすでしょう。

例えば、テレワーク環境下でVDIを利用している場合、企業規模が大きくなるほどアクセスがサーバーに集中します。基本的にシステムにかかる負荷はアクセス数に比例するため、自社サーバーのスペック次第では、「動画再生やPower Pointのスライドショーなどですら、パフォーマンスが低下してしまう」といった事態を招きかねません。

SysTrackを活用したVDI環境のアセスメントでインフラ最適化

テレワーク環境の最適化を目的としてVDIを導入する企業が増加傾向にあるものの、先述したように解決すべき課題があります。特に運用基盤となるサーバーのサイジングは慎重な検討が求められます。VDI環境を最適化し、業務効率と労働生産性を最大化するためには、自社システムの定量的な分析に基づくアセスメントが不可欠と言えるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、レイクサイドソフトウェア株式会社が提供するワークスペースアナリティクスツール「SysTrack(シストラック)」です。ワークスペースアナリティクスツールとは、PCやサーバーのシステム環境を見える化し、定量的に分析することでシステム全体を最適化するITソリューションを指します。SysTrackの活用によって、「システムの利便性」や「OSの互換性」をはじめ、「アプリケーションの潜在的な課題」「刷新すべきソフトウェア」など、自社システムの運用状況・稼働状況を、さまざまな面から可視化できます。

SysTrackでVDIをアセスメントするメリット

SysTrackなら、自社システムが物理環境でも仮想環境でも、ITインフラ全域を可視化してくれます。「いつどこで何が起こっているか」をリアルタイムに把握できるソリューションです。

特にVDI環境を最適化するためには、自社サーバーの適切なサイジングが欠かせません。SysTrackによってITインフラ全域を可視化することで、「Windows 10への移行やアップデートに伴うリソースが十分であるかどうか」を定量的に明確化できるようになるのです。

また、SysTrackの特長は、単にシステムの利用状況を可視化できるだけではありません。ワークスペース分析機能を活用してアプリケーションの性能や問題点を分析し、最適化します。例えば、「セッション毎のリソース消費量や、端末レベルでの問題を把握する」といった場面では、アセスメントによってパフォーマンス改善と安定的な運用に貢献するのです。

SysTrackは企業のITインフラを包括的かつ統合的に管理し、組織全体の業務効率改善と労働生産性の向上に寄与するソリューションと言えるでしょう。

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まとめ

テレワークに代表的な新たな労働環境は、今後さらに普及していくでしょう。そうした環境で自社の業務最適化するためにはVDIが重要な枠割りを果たします。そして、VDI環境でWindows 10を運用するためには、ITインフラの最適化が欠かせません。Windows 10に最適化されたVDI環境を構築するためにも、SysTrackの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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