マルチセッションOSのモニタリングをサポートするSysTrackとは?

マルチセッションOSのモニタリングをサポートするSysTrackとは?

テレワーク推進により、マルチセッションOSのAzure Virtual Desktop(旧Windows Virtual Desktop)(以下AVD)を導入する企業が増えています。ITリソースを最適化し、健全な運営をするためには、AVDのモニタリングは必要不可欠です。この記事では、AVDのモニタリングをサポートする「SysTrack」の魅力を紹介します。

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マルチセッションとは

マルチセッション(multi session)とは、複数のセッションがある状態をいいます。対義語は、シングルセッション(single session)です。

通信機器のルーターには、1つの回線契約で複数の接続先へ同時接続できるPPPoEマルチセッションなどがあります。また、同時接続可能なインターネットサービスを提供しているプロバイダも存在します。このようなプロバイダサービスを利用することで、1台のパソコンから、複数の接続先に同時に接続ができるようになるのです。

2019年3月にMicrosoftは、仮想デスクトップ「Azure Virtual Desktop(旧Windows Virtual Desktop)」のサービスを提供し始めました。このサービスは、複数のデスクトップに同時接続ができるマルチセッション機能が搭載されているため、テレワークに最適なOSです。このように、マルチセッション方式で接続可能なAVDを「マルチセッションOS」と呼びます。

マルチセッションOSの特徴

デスクトップ仮想化には(1)SBC方式と(2)VDI方式の2通りがありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。まずは、従来の仮想化方式について把握しておきましょう。

(1) SBC方式

サーバーのCPUやストレージを共有する方式のため、運用コストが抑えられて、デバイスごとのバージョン管理が不要です。その一方で、複数のユーザーで共有して利用するため、接続速度が落ちたり、リソース使用量の限界に達してアプリが起動できなかったりする等の制約を受けることがあります。

(2) VDI方式

仮想サーバー上に作成したデスクトップをユーザー毎に割り当てる方式です。そのため、リソース使用量を気にせずに使用できます。したがって、接続速度が落ちたり、知らずにリソース使用量の限界に達してしまったりすることもありません。VDI方式の仮想デスクトップは高パフォーマンスを発揮しますが、仮想サーバーの導入費や維持費が高額です。

仮想デスクトップであるAVDには、マルチセッション方式が採用されています。マルチセッション方式とは、VDI方式でも複数ユーザーの同時接続を実現したものです。

従来のVDI方式の仮想デスクトップOSは、単独ユーザーにしか割り当てることしかできませんでした。

AVDは、VDI方式でも複数ユーザーによる仮想デスクトップの共有を実現した仮想化デスクトップとして注目を浴びています。このようなマルチセッション方式が採用された仮想デスクトップを「マルチセッションOS」と呼びます。

しかし、このマルチセッションOSでも、一部のユーザーで大きなリソースを使ってしまうと、他ユーザーすべてに悪影響の出る恐れが生じます。具体的には、接続速度の低下やリソース使用量の限界を招く恐れがあるため、利用状況を常にモニタリングしておかねばならないのです。このような状況で、マルチセッションOSのモニタリングをサポートするツールとして「SysTrack」が挙げられます。

マルチセッションOSのモニタリングをサポートするSysTrackとは!?

テレワーク推進により、マルチセッションOSを利用する機会が増えてきているため、マルチセッションOSの利用状況をモニタリングする「SysTrack」を導入することをおすすめします。ここでは、SysTrackの基本概要や機能についてわかりやすく解説します。

SysTrackとは

SysTrackは、マルチセッションOSを始めとした仮想デスクトップの利用状況を監視・分析・数値化することで、利用環境を可視化するソリューションです。システム障害が発生した場合に、現在と過去のイベントから、障害の原因を追究できます。

今までの仮想デスクトップ管理ツールでは、アプリケーション毎、ユーザー毎に使用状況を追いかけられませんでした。そのため、「なぜ急に処理速度が落ちてしまったのか」「なぜアプリケーションが使用できなくなったのか」という原因を特定することが不可能でした。

一方SysTrackなら、セッション毎に使用状況がモニタリングできるので、問題がどこで起こったかをすぐに把握し得るのです。

また、利用状況の可視化により、デスクトップやサーバーなどのバージョンアップをすべきなのか判断する際にも役立ちます。このような機能が搭載されていることから「ワークスペースアナリティクス」とも呼ばれているソリューションです。

マルチセッション OS モニタリングとは

マルチセッションOSモニタリングとは「いつ」」「誰が」「どのアプリケーションを利用したか」「どの程度のリソース量を使用しているか」を可視化することをいいます。

マルチセッションOSを活用して複数のユーザーで共同作業をすると、リソース使用量を超えて接続速度が落ちたり、起動しなくなったりすることがあります。このようなトラブルによって、業務の生産性が落ちてしまわないように、マルチセッションOSの利用状況を定期的に管理する必要があります。

マルチセッション OS モニタリングの機能

マルチセッションOSモニタリングには、4つの機能が搭載されています。

ユーザーエクスペリエンスを数値化

マルチセッションOSで、各ユーザーの利用状況を確認できます。グループ毎やデバイス毎のユーザーエクスペリエンスをスコアで表示してくれるため、「各自が快適に仮想デスクトップを利用できているか」を適宜把握可能。SysTrack独自の「Quality Time」という指標を使い、CPUの使用率や空きメモリー、セッションスタート時間や遅延など項目ごとにスコア化します。また、「ユーザーが使用していないソフトウェアはどれか」ということも数値で把握できます。そのため、ユーザーの使用感に問題が発生したときにも、悪影響を与えている原因がスムーズに解明されるでしょう。

セッション遅延の評価

仮想デスクトップの性能が落ちる大きな要因の1つは、ユーザーのデバイスと基盤をつなぐプロトコル性能の劣化です。劣化が生じると、ユーザーの生産性に即座に影響が出てしまいます。接続が遅延していると感じた場合は、プロトコルの迅速な確認が必要です。SysTrackでは主要プロトコルであるVM ware PCoIP、Citrix ICA、RemoteFXをモニタリングし性能評価データを提供します。例えば、Outlookの起動が遅かった理由は何なのか、原因を特定したい場合には評価データを参照します。

ダッシュボードで監視

ダッシュボードでは、仮想デスクトップのリアルタイムの状況をモニタリングできます。同時に稼働したセッション数やセッション準備時間、サーバーの利用ユーザー数などを1つのダッシュボードで監視できます。これらを可視化することで、リソース使用量が上限に達する恐れがないかを確認でき、ユーザーエクスペリエンスの安定化を図れ、サーバー量を増やすべきかどうかなどを検討しやすくなります。

キャパシティ管理

オンプレミス版では、アプリケーションの同時利用状況が把握できます。また、CPU、メモリー、IOPSのリソース使用状況をコンピュータ別、アプリケーション別、ユーザー別に分析できます。リソースの消費量分析や同時利用状況などを定期的に分析しておけば、適切な新規ITリソースへの投資判断にも役立てられるでしょう。

SysTrackの導入メリット

「SysTrack」の基本概要や機能について解説してきました。実際に、Sys Trackを導入することでどのような効果が得られるのでしょうか?ここでは、SysTrackを導入するメリットについて解説します。

生産性の向上

仮想デスクトップの環境を整備してワークエクスペリエンスを改善することで、ダウンタイムを削減可能です。各ユーザーがデスクトップソースを活用できているかをSysTrackでスコアリングしたり、使用状況の詳細レポートを活用したりすることで、生産性向上やITガバナンスの強化へつながります。その結果、企業はより健全なビジネス環境を整備でき、ROIの改善が実現されるのです。

コスト削減

SysTrackを利用すれば、ITリソースの使用率や使用パターンも可視化されます。これにより稼働状況を最適化しつつ、余剰リソースを削減していけば、システム全体のトータルコストの削減が実現できるでしょう。「1年以上使用していないソフトウェアを削減しよう」「快適使用のためのVDIソリューションを判別したい」など、現状に即した課題発見と解決策を具体化しやすくなることもSysTrackのメリットです。

セキュリティの強化

SysTrackには、エンドポイント検査機能や評価機能が搭載されており、セキュリティリスクを抱えている端末を特定することができます。これにより潜在的な脆弱性を抱えた端末の早期排除が行えるようになるため、セキュリティ強化が図れます。

まとめ

AVDのマルチセッションOSの最適なリソース消費を行うためには、利用状況をモニタリングし、可視化しながら運用することが重要です。「SysTrack」は、セッション毎のユーザーエクスペリエンスを独自の指標でスコア化して分析。ITコストの削減やリソースの有効活用を実現することで、理想的なIT環境構築をサポートします。

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