仮想デスクトップ

VDIモニタリングとは?導入することでなにができるか解説します!

テレワークなど新たな働き方への対応や、セキュリティ対策を講じるうえで、「仮想デスクトップVDI)」は有効な手段のひとつです。一方で、適切なVDI管理をしないと、パフォーマンスが低下する可能性があります。本記事ではVDI運用の課題や、VDIモニタリングに対応する「SysTrack」の機能についてご紹介します。

Azure Virtual Desktop(AVD)とWindows365の違いを徹底解説!

VDIモニタリングとは

「VDIモニタリング」とは、仮想デスクトップ(VDI)のパフォーマンス管理やトラブルシューティング、セキュリティ対策などを目的とし、VDI環境が正しく動作しているか監視することをいいます。

VDIは適切に管理しなければパフォーマンスを損ねる恐れがあります。期待する動作が行われる保証を得るために、こうした監視作業が求められます。しかしながら、人の手による監視では限界があり、人的コストや昨今の人手不足などの観点からしても、あまり現実的とはいえません。

そうした事情により、「SysTrack」などのVDIモニタリングに対応した製品が注目を集めています。ツールによるVDIモニタリングを導入すれば、VDIを適切かつ効率的に監視・管理することが可能です。

変化し続けるVDI環境

コロナ禍によりリモートでの働き方が普及する今、VDI環境を導入している企業も増えてきています。しかし、ただ単にVDIを導入するだけでは、期待するほどの効果を得られないでしょう。現にVDIを導入したにもかかわらず、その取り組みが失敗に終わった企業は少なくありません。

VDIを運用する過程では、VDI環境の規模やユーザー(従業員)数、使い方などはもちろん、ソフトウェアの変化やシステムの複雑化といったさまざまな変化が起こり得ます。これらの変化に都度柔軟に対応していくことで、初めてVDIは効果を発揮できるのです。

VDI運用の課題とは

まず、VDI環境を整えるには多額のコストが必要です。ハードウェア・ソフトウェアを含めると、導入費相場(環境構築費用など込み)は仮想PC1台あたり20万~30万円程度とされており、資金力に乏しい中小企業にはややハードルの高いものとなっています。正しく運用できればランニングコストの削減は見込めるものの、あまりコストパフォーマンスがよいとはいえません。

さらに、仮想PCはユーザー数に比例して増えるため、データ容量の確保に必要なリソースも膨大となります。自社に合わせて適切なサイジングを行わなければ、キャパシティを超えたアクセスがサーバーに集中し、仮想PCや周辺システムの処理にたびたび遅延が発生してしまうでしょう。その結果、業務進行に支障が出て、かえって生産性の低下につながることもあります。

また、VDIはセキュリティに長けた技術とされていますが、セキュリティ対策を講じなくてよいわけではありません。情報漏洩のリスクはゼロではありませんし、仮想PCの数が増えるほどバックアップやリカバリーも難しくなるため、災害発生時などの復旧にかかる時間も長くなりがちです。

こうした課題の数々をいかにして解決するかが、VDI運用の鍵となります。

見える化による洗い出し

VDIを適切に運用するためには、常にアプリケーションの使用状況や同時セッション数、リソースの使用量などさまざまな情報を収集・分析しなければなりません。とはいえ、先述したとおり人力での監視には限界があります。また、OSやアプリケーションなどは頻繁に更新されるため、そのたびに管理者がデータ収集・分析を行うのは非効率です。

そこで活躍するのがVDIモニタリングです。これにより、必要なデータの収集・分析を自動化でき、加えてそれらの情報や分析の「見える化」が可能となります。例えば、ユーザーのサーバーへのアクセス時間や、同時にセッションする時間などの情報を収集・分析します。そしてパフォーマンスが落ちる時間帯や原因を突き止め、適切なVDI環境を再設定することでアクセス負荷を軽減し、生産性の向上が望めます。

VDI環境は常に変化しています。その変化に対応し、最も適した環境下で運用するためには、継続的なVDIモニタリングによるさまざまな情報の「見える化」が有効なのです。

VDIモニタリングに対応するSysTrackとは

Lakeside社提供の「SysTrack」は、IT担当者によるワークスペースの利用状況や問題の把握などを可能とする、VDIモニタリングに適したソリューションです。「ユーザーが適切にアプリケーションを使えているか」「性能の悪いソフトウェアが存在していないか」など、端末情報から得られる情報を分析し、企業のIT環境の「見える化」をサポートします。

これらは端末にエージェントを設置することで、サーバーにデータを集約します。またサーバーにも対応しており、企業のVDI環境に合わせて柔軟に導入できるのも特徴です。

SysTrackでできること

SysTrackのスターターキットに含まれているのが、VDIモニタリングの機能です。これにより、ユーザー(従業員)のVDI環境の使用感や、操作性などのエクスペリエンスを日々モニタリングし、スコア化することが可能です。加えて、リソースの消費量分析や同時利用状況分析なども実施します。

これらをVDI運用とともに行っていくことは、さまざまなメリットがあります。まず、ユーザーのエクスペリエンスとシステムの関係性や、それらの変化を可視化し適切に対応していくことで、生産性の向上につながります。またリソースの消費量を把握できれば、リソースの最適化、ひいてはITリソースにおけるコスト削減も期待できます。

そのほか、システム上の障害が発生した際、どこで何が原因となっているのかをスムーズに把握できるのもメリットです。VDI環境のトラブルシューティングの体制づくりや、セキュリティ対策を講じるうえでも、重要な役割を果たしてくれるでしょう。

まとめ

VDI環境は、その複雑さゆえにプラットフォーム上のリソース消費量や、性能の変化などの把握が難しいという側面があります。そのため適切なツールを導入し、監視・管理を合理化することが重要です。中でも「SysTrack」は、VDIモニタリング機能を備えており、初めての導入にもおすすめです。この機会にぜひ導入をご検討ください。

  • fb-button
  • line-button
  • linkedin-button

無料メルマガ

RELATED SITES

関連サイト

CONTACT

サイト掲載の
お問い合わせ

TOP