設備検査にIoTを活用するメリット

設備検査にIoTを活用するメリット

あらゆる産業において、IoT(モノのインターネット)を活用したデジタルトランスフォーメーションが進められています。国内外のIoT市場は急成長段階にあり、すでにそのマーケットは数兆円規模に達しているとの見解もあります。

本記事でご紹介するのは、そんなIoTを設備検査で活用するとどうなるのか?です。製造業を中心に爆発的な普及を見せるIoTは、設備検査にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。

設備検査にIoTを活用するメリット

IoTって何?基本をおさらい

IoT(Internet of Things)は「モノのインターネット」と言って、身の回りに溢れているモノにセンサーと通信技術を搭載し、ネットワークに接続する技術です。例えばスマートウォッチは時計に搭載したセンターにより、身に着けている人の身体データを取得し、Bluetoothなどの通信規格でスマートフォンにデータを記録します。さらにそれらのデータはインターネットを通じてクラウドプラットフォームに蓄積され、データ分析を通じて様々な付加価値情報を提供することが可能です(健康状態のモニタリングや専門家によるアドバイスなど)。ちなみに、こうした身につけるタイプのIoT機器をウェアラブルデバイスと呼びます。

この例を踏まえて、スマートウォッチを例にIoTの基本を整理します。

①センサーがあらゆるデータを取得する

スマートウォッチなら着用者の心拍数、血圧、歩数、移動距離、着席時間などのデータを取得するように、IoTはデータ取得が大前提の技術です。

②クラウドプラットフォームへ蓄積する

センサーによって取得されたデータは、モノに搭載された情報通信技術によりインターネットを介してクラウドプラットフォームへ蓄積されます。

③データを価値のある情報へと変換する

多くのクラウドプラットフォームはIoT向けのAIを搭載しており、既定のプログラムに従って処理し、分析してその結果を価値ある情報へと変換します。

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④フィードバックにより付加価値を生む

スマートウォッチが心拍数データから利用者の健康状態を測るように、AIにより出された価値ある情報は、さまざまな形でフィードバックされ新しい付加価値を生み出します。

設備検査にIoTを導入するということの意味

工場などに存在する生産設備は消費者向けの商品ではありませんので、IoTを使った付加価値提供が難しいと感じる方も多いかもしれません。しかし、多くの生産設備でIoT活用が進んでいることも事実です。その目的の一つが、設備検査に際しIoTを活用することで設備に関する様々な情報を可視化する「リモートモニタリング」の実現です。

生産設備メーカーの多くは、顧客へ製品提供後、日々の運用を通じて顧客から故障などの問い合わせが入った段階で対応する「事後対応」が基本でした。さらに、定期的なメンテナンス計画に従って実施する「予防保全」も行われています。しかし、それだけでトラブルを未然に防げるわけではありません。それを可能にするのがIoTによるリモートモニタリングです。

リモートモニタリングを導入した生産設備メーカーはIoTによって設備の状態と稼働状況を常に把握し、自ら設定した値によって不調・故障の予兆を見逃しません。そのため、設備に不調・故障が起こると予測された段階で現場に足を運び、修正を加えて設備に非稼働時間を極限まで少なくできます。

設備検査×IoTのメリット

それでは、設備検査×IoTのメリットをご紹介します。

メリット①設備に故障率を低下させる

設備にIoTを搭載し、多くのデータを収集して故障を予見し、それに応じて保全活動に取り組むことができれば効率性が高まるだけでなく、設備の故障率を大きく低下させることにつながります。顧客向けの保全活動として行っている場合は、それによって高い信頼度を得ることが可能でしょう。

メリット②適切なメンテナンスで設備を止めない

IoTによって様々なデータを取得すれば、設備をどのタイミングでメンテナンスすれば良いかが判明できます。予防保全的なメンテナンスではなく、IoTを通じて得られたデータから最適なタイミングを把握することで、設備を止めない効率的なメンテナンスが完了します。

メリット③不調・故障に対する情報をまとめやすい

IoTを通じて様々なデータを収集する中で、設備に招いた不調や故障に対する情報がまとめやすくなります。多くの場合、継続的に似たような不調や故障が発生する可能性もあるので、過去の情報を体系的にまとめておけば、類似した不調や故障が発生しても即座に対応することが可能です。また、データをもとにその原因を突き止めることができれば製品開発にも応用できます。

メリット④サービス化が期待できる

サービス化(サービタイゼーション)とは、端的に言えばモノを販売するのではなくサービスを提供することです。例えば、IoTを活用して設備の保全活動をサービスとして提供することで定期的な収益が見込めます。IoTによって付加価値を大きくした設備保全では、生産設備でもビル設備等でも「設備を止めないサービス」としてビジネスを展開し、新しい収益源を獲得できます。

IoT活用及びデジタルトランスフォーメーションに取り組まないとどうなる?

設備産業にてIoTは様々なメリットを持ち、これからのビジネスにおいて決して無視できない技術です。しかし、その一方で日本企業の多くが未だIoTを活用しようとしていなことも事実です。

IoT活用やデジタルトランスフォーメーションに取り組まないと今後のビジネスにおいて競争優位を保てない状況がきてしまいます。市場で常識とされてきたビジネスモデルを覆し、新しいルールのもとで市場を支配する新規参入プレイヤーが起こす現象を「デジタルディスラプション」と言います。例えばAmazonのECビジネス、音楽メディア市場を席巻したApple、不動産業界のあり方を大きく変えたAirbnb、などがデジタルティスラプションの代表です。

このデジタルティスラプションはあらゆる産業で起きる可能性があり、製造業においても例外ではありません。おそらくデジタルティスラプションを狙う多くの企業はIoTやAIと言った最新テクノロジーを最大限活用することが予測されます。

キャップジェミニ社は「市場にある産業の50%はIoTによりネットワークに接続されスマート化される」と予測しています。この他、様々な調査会社が企業のデジタルトランスフォーメーションを促しています。

IoT活用やデジタルトランスフォーメーションへ取り組まない企業が抱えるリスクとは、「大きな変化に取り残されてデジタルビジネス時代の敗者になる可能性が高い」ことです。デジタルテクノロジーの世界では新しい取り組みを積極的に実践する先行者が有利に働くという原則があります。彼らは取り組みそのものに対する知見、IoTによって接続した設備から得られるデータの量と質が、デジタルトランスフォーメーションへ取り組まない企業と大きな差につながります。

IoT活用の積極的な検討を

いかがでしょうか?設備検査にIoTを取り入れるメリットは多分に存在するものの、問題は実際に取り組むか否かにあります。IoT活用と聞くと難しいイメージもあるでしょうが、現在では、マイクロソフトが提供するAzure IoTなどを活用することで比較的迅速かつ簡単にIoT技術を取り組むことが可能になっています。また、マイクロソフト社のパートナーはそれらを活用したソリューションの展開も行っています。ぜひ、この機械にIoTの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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