セキュリティとガバナンス

セキュリティシステムとは?特徴とメリットも紹介

セキュリティシステムとは、情報や物などを守るために使われる防衛システムの総称です。
企業が自社で保有している情報を守ることはもちろん、店舗や住居への不法侵入を防止することも、セキュリティの一環として捉えられるでしょう。
特に情報の価値が高まっている現代において、企業がセキュリティ環境の導入や開発に積極的になることには、大きなメリットがあります。
そこでこちらではセキュリティシステムの基本と、実装・導入することによるメリットを解説します。

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セキュリティシステムとは?

セキュリティシステムとは、何かしらの価値のあるものを守るために使用される防衛手段およびその仕組みを指します。
例えば物品、店舗、情報などがセキュリティ保護の対象となり、悪意のある攻撃や侵入から守るのが役割です。
企業として顧客の個人情報を管理している場合や、実店舗を保有して商売をしているケースなどは、セキュリティに力を入れて会社の資産を守る必要があるでしょう。

近年セキュリティシステムの重要度は高まっていて、企業にとっては情報や自社環境を守るための対策を行うことは当たり前になっています。
その理由は複数あり、例えば社会のIT化によって企業が取り扱うデータ量が増加し、サイバー攻撃の対象となるケースが増えていることが挙げられるでしょう。
また、個人情報を重視する社会の風潮もあり、セキュリティ意識の低い会社はそれだけで信頼されない時代になってきているのです。

マーケティングのために多くの情報を収集する機会も増えているため、一般企業でも大量の個人情報を取得することは珍しくありません。
そのため企業単位でセキュリティ対策に力を入れて、専用のシステムの導入やルール作りが求められているのです。

セキュリティシステムの種類

セキュリティシステムには、大まかに「物理的なセキュリティシステム」と「サイバーセキュリティシステム」があります。
それぞれに防衛方法や対象、特徴などが異なるため、まずは物理的な要素とサイバー的な要素の違いを確認するのがおすすめです。
以下からは、セキュリティシステムの種類について紹介します。

物理的なセキュリティシステム

物理的なセキュリティシステムとは、人の直接的な侵入や暴力的な行為を未然に防ぐために、リアルタイムで監視・注意喚起を行う方法です。
実店舗や自宅への不法侵入を防いだり、留守中にカメラで子供など家族の様子を確認したりといったことが当てはまります。
その場でトラブルを防ぐために防犯ブザーを鳴らすなどの対処法もあれば、録画を行ってのちに証拠データとして提出するといった対処法もあるのが特徴です。

物理的なセキュリティシステムには、具体的に以下のようなものがあります。

  • 防犯カメラ
  • 見守りカメラ
  • 電子ロック
  • スマートロック

主に不審者の発見や家族の安全を守るためのカメラと、強固な施錠を行うためのロック機能
などがあります。

サイバーセキュリティシステム

サイバーセキュリティシステムとは、インターネット上で行われる犯罪行為に対処するための手段です。
パソコンや自社サーバーに保管している情報を保護したり、ネットワークからマルウェア(悪意のあるソフト)の侵入を防いだりするのが目的になります。
会社が抱えるあらゆる情報が、サイバーセキュリティシステムの保護対象になるでしょう。

最近の企業はIT化の推進によって、多くのデータを保有する機会が多くなっています。
そのためセキュリティ環境が万全でないと、情報漏洩などのトラブルに発展する可能性が高くなっているのです。

また、近年はテレワークの普及によって、会社のデータを外部に持ち出したり、クラウド上でファイルのやりとりを行ったりといったケースも増えています。
データが便利に扱えるようになった反面、情報を抜き取られるサイバーリスクは増加していると考えられるため、より一層本格的なセキュリティシステムの導入がおすすめです。

仮に顧客情報を流出させてしまえば、莫大な賠償金を支払う責任があります。
会社の信用を落とす結果にもなるため、セキュリティが充実していない環境はリスクが高いと言えるでしょう。

具体的にサイバーセキュリティを導入するには、以下のような仕組みの採用が考えられます。

  • ウィルス対策ソフトの導入
  • VPN(仮想のプライベートネットワークを構成して、通信内容の保護やデータの改ざんを防ぐ方法)
  • UTM(セキュリティに関する機能をまとめた製品。例えばファイアウォール、ウイルス対策ソフト、VPN、不正侵入防止機能、コンテンツフィルタリング、アンチスパムなど)

特にUTMなどの専門ソフトは大きな関心を集めていて、多くの企業で導入が進められています。
事業規模が大きくなったり、取り扱う情報量が増えたりすると、簡単なセキュリティシステムでは会社の情報を守りきれない恐れがあるでしょう。
ひとつのセキュリティ対策に頼るのではなく、さまざまな脅威から守れる総合的なシステムの導入が検討されます。

情報セキュリティにおける3つの要素とは

現代で情報セキュリティに注目するのなら、3つの要素に着目することがおすすめです。
以下を参考に、情報セキュリティにおける重要な要素について確認しておきましょう。

機密であること(機密性)

会社の情報を守るためには、機密性が高いことが重要です。
機密性とは、特定の人だけが会社のデータにアクセスできるように設定することを意味します。
外部からの無断アクセスを遮断することで、不正な侵入を防ぎ、悪意のある人間によるサイバー攻撃を回避することが可能です。

誰でも情報にアクセスできるような状態にあると、マルウェアの侵入を許して情報が筒抜けになったり、パスワードやデータを改ざんされて事業がストップしたりといったトラブルの可能性が高まります。
決められた人間だけがアクセスできるように機密性を確保することが、情報セキュリティにおける基本のひとつです。

情報が完全な状態であること(完全性)

情報の完全性を守ることも、セキュリティ対策において注目すべきポイントです。
完全性とは、情報を最新で正しい状態のままキープすることを意味します。
最新のルールや標準のセキュリティ体制に合わせた環境を構築し、必要に応じてアップデートなどを行うことがセキュリティの完全性を保つことにつながるでしょう。

完全性を軽視していると、悪意のある第三者にシステムの脆弱性を発見された場合に、データの不正利用やネットワークへの侵入などを許してしまう可能性があります。
常に取り扱っている情報・データの保管システムは最新の状態に保ち、完全性を維持することが情報セキュリティにおいては重要です。

安全にアクセスできること(可用性)

情報に安全にアクセスできる可用性の有無も、情報セキュリティの重要なポイントです。
可用性とは、何らかの障害が発生した場合でも、問題なく情報やデータの保管場所にアクセスできる指標のことを意味します。
例えば突然サーバーがダウンしたり、災害が起きて通常の形での業務が難しくなったりしても、安全にアクセスできる状態が「可用性が高い」と評価されるのです。

可用性が低いと、こちらからアクセスができない間に、サイバー攻撃を受けるリスクが高まります。
万が一トラブルが起きた場合に備えて、可用性の高いセキュリティ環境を開発することも、情報を守る上で重要となるでしょう。

まとめ

セキュリティシステムの開発や導入は、あらゆる企業にとって課題のひとつです。
情報漏洩やマルウェアの侵入などを防ぎ、安全に業務を継続するためにも、この機会にセキュリティシステムの特徴やメリットを確認しておきましょう。

セキュリティへの意識の高さは、会社の情報だけでなく信頼を守ることにもつながります。
顧客や他企業からの信頼を損ねないように、セキュリティに関する知識を身につけて具体的な行動に反映してみてはいかがでしょうか。

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