仮想デスクトップ

デジタルワークフォースの変革を実現するCitrix Workspace

包括的なデジタルトランスフォーメーション(DX)を基盤として、従来の常識にとらわれない新しい働き方が求められています。リモートワークで働く人の数は飛躍的に増加し、デジタルワークフォース(デジタルによって拡張された労働力)の変革が重視されるようになりました。

このような時代を背景に、急速に活用が拡大したツールがMicrosoft Teams(以下、Teams)です。そして、シトリックス・システムズでは、Teamsの活用を加速するソリューションとして「Citrix Workspace」を提供しています。

ここでは、Citrix Workspaceのコンセプトや特長を紹介します。

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リモートワークを成功に導くには

米国ではリモートワークで働く人々の割合が拡大しています。2027年までに、オフィス以外のオフサイトで費やされる労働時間は、1週間に10億時間以上になるという推定もあります(『Freelancing in America』Upworkより)。

リモートワークが進展すると、企業の従業員は、あらゆる場所で多様なプラットフォームやデバイスを活用するようになります。このとき必要な条件は、オフィスで働いているときと同等の生産性と効率を維持しながら、24時間365日いつでもどこでもコラボレーションができることです。

オンサイト(社内)だけでなくオフサイト(自宅やモバイル環境を含めた社外)を利用したワークスタイルを成功に導くためには、IT部門はモダンなデスクトップ環境を整備して、従業員に提供する必要があります。

モダンなデスクトップ環境とは、どのようなものでしょうか。

まず、ダウンタイムが完全にゼロに近い安定した稼働状態を維持することが条件です。さらにセキュリティを強化したリモートアクセスが求められます。

業務で利用するアプリケーションはWindows、Linux、Webなど、クロスプラットフォームで利用可能にしなければなりません。同時にオンプレミス、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドなど、シームレスな環境で利用できることも必須の条件になります。

企業内のデータはクラウドの安全な場所に保存し、従業員の利用状況やレスポンスの速度など、リアルタイムでシステムの運用に関する洞察を得られるようにします。また、利用者を一元管理し、新しいソフトウェアパッチやアップデートを円滑に行うことが必要です。

このように、業務を実現するための快適な基盤を構築することが、リモートワークの働き方を成功に導きます。続いて、快適なリモートワークには欠かせないTeamsについて解説します。

急成長するTeamsと導入の課題

Teamsは優れたコラボレーションツールであり、リモートワークの需要に合わせて急速に活用されるようになりました。しかし、現場で活用した場合には課題もあります。急成長したTeamsの状況と課題を整理します。

活用が拡大するTeams

Teams は、Microsoft史上で最も急成長しているビジネスアプリケーションといわれています。利用状況を簡単にデータで追ってみましょう。

50万社以上の組織から1,300万のアクティブなユーザーが毎日コラボレーションを行い、ユーザー数は増え続けています。Office 365に毎月サインアップする利用者は300万ユーザーにもなります。Fortune 100企業のうち91社がTeamsを使用して仮想的にネットワーキングや対話を行っています。

Teamsを導入するときの課題

モダンなコラボレーションツールとして期待が高まるTeamsですが、導入にあたってはIT部門が対処しなければならない技術的な課題がいくつかあります。

第一に基本的なインストール、アップデート、サポートの作業が必須です。導入にあたっては利用状況を調査して、既存のアプリケーションとの統合、デバイスの互換性と管理、ネットワークパフォーマンスの調整などが必要になります。

さらに対話やコラボレーションを快適にするために、VoIPおよびビデオのサービス品質(QoS)の確保とともに、チャットファイル、ビデオレコーディング、プロジェクトファイルの十分なストレージについても検討しなければなりません。

始めて導入する際には不明なことが多く、さらに業務で快適な利用を維持するためには、専門的な知識が求められることを理解しておくとよいでしょう。

Citrix Workspaceのコンセプト

Teamsを導入するときの課題を解決し、モダンなデスクトップを実現するソリューションがCitrix Workspaceです。

ファイルの保存場所はCitrix Content Collaboration、Microsoft OneDrive、SharePoint、レガシーなファイル共有などがあり、保存場所がどこであっても、あらゆるドキュメントにアクセスして編集と共有を行うことが可能になります。スマートかつ生産性の高いコラボレーションを実現する手段を従業員に提供します。

さらに、Teamsの音声、ビデオ、テレフォニーの仮想化されたインスタンスは、すべてCitrix HDXによって最適化されています。高品質と一貫性のあるユーザーエクスペリエンスを実現することが可能です。

Citrix WorkspaceとMicrosoft Teamsを使用してシームレスなITプラットフォームを構築することで、お気に入りの業務効率化ツール、コミュニケーションツール、コラボレーションツールを利用して、仕事の効率を高められます。

従業員は、社外の現場、子会社や支店、外出先のどこにいても、さまざまなデバイスを通じて、セキュアな状態でクラウド内に保存されている企業データにアクセス可能です。

業務レベルでは、従業員どうしの仮想的な連携を強化します。Office 365アプリケーションを使いながら、グループチャット、リモート会議による通話、複数の参加者によるミーティング、オンラインのファイル共有などが快適に行えます。

一方、IT管理者は、自動化されたワークフロー、リアルタイムの分析、データを一元管理する機能によって管理負荷を軽減できます。

Citrix Workspaceが実現するモダンなデスクトップ

Citrix WorkspaceをTeamsおよびOffice 365と統合することによって、デバイスに依存しない完全な機能とネイティブアプリケーションのエクスペリエンスを提供します。

たとえば、オフィスのSurfaceで仕事をする従業員と、Citrix Workspaceをモバイルで利用する従業員には、まったく同じアクセシビリティと機能が提供されます。

Citrix Workspaceはワークロードの合理化と自動化を行い、生産性の向上をもたらす効果的なソリューションです。Microsoft Azure、Amazon Web Services、Google Cloud Platform、Oracle Cloudなど、あらゆるパブリッククラウドから仮想アプリケーションとデスクトップの配信が可能になります。

Citrix Workspaceが企業にもたらすメリット

クラウドサービスと従来型のソフトウェアソリューションとしてCitrix Workspaceは提供されています。

Citrix Workspaceの構成としては、仮想アプリケーションの「Citrix Virtual Apps and Desktops」、セキュアリモートアクセスの「Citrix Gateway Service」、セキュアな接続を提供する「Citrix SD-WAN」のほか、ユーザーの行動に関する洞察が得られる分析ツールの「Citrix Analytics」を備えています。

Citrix HDX Optimization for Microsoft Teamsは、会議、チャット、情報共有などのモダンなコラボレーションを各種ツールによって実現し、最良のオンサイトおよびリモートユーザーエクスペリエンスで提供します。

企業では、BYOD(Bring your own device)として、従業員が自分のデバイスをオフィスに持ち込んだり、リモートワークとして自宅で使ったりするようになりました。煩雑になりがちなBYODのデバイス管理をサポートします。

さらに、HDX RealTime Media Engineを採用してクリアな音声と高品質な映像、Office 365の利用者権限の活用を最大化する機能、セキュリティとサーバー拡張性の向上を実現することが可能です。

Citrix Workspaceの管理ツールとセキュリティツールによって、IT部門はネットワークにアクセスするユーザーとデバイスの一元的な集中コントロールが可能になります。冗長なインフラストラクチャを廃止してコスト削減のメリットもあります。

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まとめ

持続可能なデジタルワークフォースの実現は、従業員のワークスペース変革から始まります。Citrix WorkspaceとMicrosoft Teamsを組み合わせることにより、複数のアプリケーションやプラットフォームの多様なデータをクラウド内で統合し、従業員は、いつでもどこからでも、あらゆるデバイスを使ってコラボレーションやコミュニケーションが行えるようになります。

Citrix WorkspaceとMicrosoft Teamsの導入によって、デジタルワークフォースのパフォーマンスを高速化するとともに、持続可能なものに変えます。シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社では、デモの依頼や、スペシャリストとの相談を受け付けています。

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