仮想デスクトップへの移行を成功させるための重要なポイント

仮想デスクトップへの移行を成功させるための重要なポイント

仮想デスクトップは、業務を効率化させるうえで重要な役割を果たすIT技術の一つです。実際に仮想デスクトップへの移行を検討している企業も多いでしょう。しかし移行の際には、必要となるポイントや注意点を押さえたうえで移行作業を効率化していくことが求められます。

そこで今回は、仮想デスクトップとはどんな技術なのかという概要部分を整理し、移行を成功させるために知っておきたい重要なポイントを解説していきます。

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仮想デスクトップとは

まず、仮想デスクトップの概要やその仕組みについて詳しく整理していきましょう。

仮想化の概要について

仮想化という概念はIT技術の発展に伴い、ネットワークやデバイスなどのさまざまな場所で使用されるようになりました。仮想デスクトップへの移行前の基礎知識として、仮想化の仕組みを整理していきます。

物理的に実在しているリソースを本来とは違うかたちで実在しているかのように扱うということを仮想化と呼びます。仮想デスクトップの技術の詳細については後述していきますが、仮想化の技術を応用すれば、一つしか存在していないサーバーやデスクトップを複数存在しているかのように見せることが可能となります。

デスクトップの仮想化

では続いて、仮想化の技術を用いた「仮想デスクトップ」とはどんな仕組みなのかを見ていきましょう。

まず、理解しておきたいのは、そもそも「デスクトップ」とはPCにおいてどんな定義を持つのかという点です。デスクトップはPCにおける定義として、「作業領域」のことを示します。

通常、PCには一つの作業領域しかありません。しかしデスクトップを仮想化すれば、作業領域を仮想化してサーバー上で稼働させることが可能となります。これを仮想デスクトップと呼びます。

もちろん、PC内でユーザーを分けるなどして複数のデスクトップを作る機能も「仮想デスクトップ」の技術には含まれますが、今回言及する仮想デスクトップは、サーバー上で複数のデスクトップを管理する技術になります。

仮想デスクトップを導入する狙いとメリット

仮想デスクトップを導入すれば、複数の作業領域を仮想的に用意することが可能になるため、あらゆる作業効率の向上が見込めるでしょう。以下では具体的なメリットについて解説していきます。

環境を問わない業務遂行が可能

近年は働き方改革の流れもあり、リモートワーク化の取り組みが各企業で盛んになっています。昨今の新型コロナウィルス感染拡大の影響も、リモートワーク(テレワーク)への流れをより顕著にさせたといえるでしょう。

仮想デスクトップは、そういったリモートワークの環境整備にも対応できるといった意味で、今の時代の流れに合った技術です。仮想デスクトップを導入すれば、異なる端末でも社内端末からシステムにアクセスしているような環境を作ることが可能になり、社内にいなくても業務を進めることができます。

情報流出などのリスク軽減

企業にとって情報流出などのセキュリティインシデントは非常にリスクの大きいものの一つです。社外の人間よる不正アクセスなどのサイバー攻撃、従業員の情報管理ミスによる情報漏洩などには常に注意を払わなければなりません。

しかし仮想デスクトップを導入すれば、ユーザーの端末自体に情報が残らないため、情報流出などのリスクを軽減することができ、セキュリティ事故を防ぐことができます。また、端末が故障したとしても、仮想デスクトップであれば情報の紛失などの心配もありません。

資源の効率的な利用によるコスト軽減

高価なデバイスを複数台用意するコストは企業にとって負担が大きいものです。ですが仮想デスクトップであれば、業務に関わる従業員の数だけ端末を用意する必要はなくなり、大幅なコストカットにつなげられます。

ソフトウェアのライセンスについても、必要なユーザー分用意しなくて良いのはメリットになるでしょう。重要なソフトウェアのライセンスは高額になることも少なくありません。

また、必要なデバイスやライセンスを一元的に管理することが可能となり、管理者の負担軽減にもつながります。

仮想デスクトップ移行の際に押さえるポイント

導入の際には、確認しておきたいことや注意すべきポイントもあります。以下の点を押さえて、効率的に仮想デスクトップへの移行を進めていきましょう。

利用状況の正確な把握

まずはリソースの利用状況をしっかりと把握しておくべきでしょう。

リソースが不足して各業務における処理に遅延が見られるといった点は、仮想デスクトップ移行における注意したい問題の一つです。結果として事業を進めるうえで支障をきたしては逆効果です。

また、リソースは過剰になってもコストがかかってしまうでしょう。移行前には、必要となるリソースをより高い精度で把握することが重要です。そのうえで移行計画を進めていくことが必要となります。

移行作業の省力化

仮想デスクトップへ移行する際には、管理者が一つひとつ手作業で必要なデータを移していく手法がとられることも珍しくありません。この作業は非効率的でミスも起こりやすく、さらにはセキュリティ事故につながるリスクがあります。

別のファイルをコピーしたり、移行漏れが発生したりなどのヒューマンエラーは仮想デスクトップへの移行において頻発しています。結果としてそういったヒューマンエラーが情報漏洩などにつながる可能性もあります。

また移行作業を手作業で行う場合、相当な時間が必要となります。省力化のポイントとして、自動的に移行を進められるシステムの利用などは不可欠になってくるでしょう。

WVDとCitrix Workspaceによる仮想デスクトップ実現

では、仮想デスクトップはどのように実現していけば良いのでしょうか。実現のポイントとして必要な点や具体的なソリューションを解説していきます。

Windows Virtual Desktop(WVD)とは

Windows Virtual Desktop(WVD)とはMicrosoftが自ら手掛けた仮想デスクトップです。

クラウド環境で実現される仮想デスクトップをDaaS(Desktop as a Service)と呼びますが、Microsoftが開発・提供を行っているDaaSがWVDです。2019年に発表された新しいサービスになりますが、WVDならクラウド環境で管理されたWindowsの作業領域にあらゆる環境からアクセスができ、社内における業務の効率化を実現することできます。

WVDのメリットとデメリットについて

WVDを導入するメリットとデメリットは、以下の通りです。

【メリット】

  • Microsoft Azureによって管理されるため気軽に導入できる
  • マルチセッション接続のためコストを大幅にカットできる

WVDはMicrosoft Azureによって一元的に管理されます。クラウドサービスゆえ導入も素早く、かつ運用していく際にも必要なメンテナンスなどはほとんど必要なくなります。そのため、管理者の負担が少ないというメリットがあるでしょう。

また、マルチセッション接続で仮想デスクトップを利用できるというメリットも大きいでしょう。マルチセッションであれば一つの仮想マシンで仮想デスクトップを共同利用できるため、設備のコストカットにつながります。

【デメリット】

  • Microsoftが管理しているため細かいポリシー適用は困難
  • オンプレミスからの閉域接続には対応不可

クラウド環境ゆえのデメリットもあるので注意は必要です。WVDはMicrosoftが管理するため、自社で管理の手間を軽減できる反面、きめ細かいポリシーを適用させるのは難しい部分も目立ちます。またオンプレミスから閉域接続には対応できない点も注意する必要があるでしょう。

Citrix WorkspaceによるWVD導入

WVD導入の際には、Citrix Workspaceと組み合わせることで以下のメリットを実現することが可能となります。

  • WVDのコントロールプレーン置き換えにより仮想デスクトップ環境を整備
  • さまざまな点できめ細やかな管理が可能
  • 閉域接続にも対応

Citrix WorkspaceによってWVD導入を行えば、コントロールプレーンの置き換えにより、仮想デスクトップの環境をより効率的に利用しやすく整備することができ、きめ細やかな管理の実現が可能です。

また閉域接続にも対応できるようになり、結果として外部への情報漏洩を抑えられるなどのセキュリティ面でのメリットが強まり、重要情報を取り扱う業務を行う際には非常に便利でしょう。

まとめ

仮想デスクトップ環境を整備すれば、業務をあらゆる観点から効率化できるといえるでしょう。リモートワークを推進したいとき、社外からでも効率的に業務を進めていきたいときなどには欠かせないシステムになります。

しかし、移行の際には必要なリソースの確認を徹底するなどのポイントが重要となります。仮想デスクトップへの移行を行う際には、作業をより効率的にするソリューションをしっかりと見極めたうえで実現させていきましょう。

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