サポート終了したWindows7を安全に使えるWVDサービスとは?

サポート終了したWindows7を安全に使えるWVDサービスとは?

2009年にリリースされたWindows 7は人気が高く、後続のWindows VistaやWindows 8.1の発表後も多くの企業や家庭で利用され続けています。延長サポートが終了してしまったWindows 7を使い続ける危険性と、それでも使い続けたいという場合の解決法を説明します。

サポート終了したWindows7を安全に使えるWVDサービスとは?

Windows 7のサポートは2020年1月14日に終了

Windows OSのバージョン「Windows 7」は2020年1月14日に延長サポートを終了しました。2020年6月時点で最新のOSはWindows 10で、提供元であるMicrosoftは早急なバージョンアップを推奨しています。サポート終了したOSをそのまま使い続けるとどのような問題が起こるのでしょうか?

サポート期限が切れるとどうなるの?

OSのサポートが終了すると、新しい機能のリクエストができなくなるだけでなく、操作上の不具合やバグといった問題が発覚した場合でもマイクロソフトからの技術サポートが受けられなくなってしまいます。またサポート期限前であれば定期的に配信されるセキュリティ更新プログラムも提供されなくなってしまいます。

使い続けるとこんな危険性が

OSのサポートが終了したPCを継続して使い続けると、何らかのセキュリティ上の脆弱性が発見されても対応する更新プログラムの提供がないため、リスクがそのままの状態で放置されてしまいます。そのためマルウェアやウィルスに感染してしまったり、脆弱性を突いた攻撃を受けて機密データや個人情報が漏えいする危険性も高まります。インターネットのテクノロジーは日進月歩です。常に最新のOSにしておくことは自身のコンピュータをそういったリスクから守ることに繋がります。

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Windows 7を安全に使えるWVDとは?

本来であれば、Windows 7から速やかに最新版OSであるWindows 10環境に移行するのが適切です。しかし企業で古くから利用している既存の基幹システムのほうが最新版OSに対応していないといった場合、別途開発費をかけて改修を行わなくてはいけない、ということも起こります。古いシステムをわざわざ費用をかけて開発することは避けたいため、延命処置として引き続きWindows 7を利用したいという声があるのも事実です。

しかし前述のような理由から、そのまま古いWindows 7がインストールされたPCを使い続けることは危険です。そこで有効な選択肢として挙げられるのがWindows Virtual Desktop (WVD)の利用です。これはマイクロソフトのクラウド(Microsoft Azure)上で動作する仮想デスクトップ、仮想アプリのサービスで、このようなサービス提供形態はDaaS(Desktop as a Service)とも呼ばれています。1人あたり月々数千円単位で利用できるため、利用期間によってはマシンを購入してOSをインストールするよりも安価で済むこともあります。

マイクロソフトが提供するWVDのほか、Amazonが提供するAmazon WorkSpaces、日本オラクルが提供するVirtualBox、Citrix が提供するXenDesktopなども有名です。WVDを利用するためには、人数分のMicrosoft 365 (E3/E5/A3/A5/Business)のライセンスが必要です。

WVDはWindows7の仮想マシンを提供

そもそも仮想デスクトップとは、専用のソフトウェアを使用してサーバー上にバーチャルなマシンのデスクトップ環境を用意するしくみのことです。クラウドサービスなので、必要な時に必要な期間だけ利用できることがメリットです。また最近ではテレワーク先から仕事をするための環境としても注目されています。

WVDは画面イメージを転送する仕組みです。端末上にはデータが残らないことから自宅のPCから接続してもセキュリティリスクが軽減されることに加え、場所や時間、接続デバイスに依存せずに利用できます。そのため働き方改革の一環としてDaaSを新たに導入する企業が増えています。導入時にはより安全な認証方式である多要素認証との組み合わせも可能なため、より強固なセキュリティ環境を構築することが可能です。

WVDの最大の特徴は、Windows 7の仮想マシン環境を提供していることです。それ以外にもWindows 10 Enterprise 、Windows Server 2012 R2、2016、2019の環境を提供しています。

Windows 10 への移行をサポート

Windows 7環境のWVDを導入することで、無料の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を取得できるのも特徴です。これはWindows 7の延長サポートを3年間無償利用できるようになるもので、やむを得ずWindows 7環境を延命させたい場合でも安全にOS環境を構築・運用できます。

通常、延長サポートを受けるには1台ごとに費用を支払う必要があります。しかも価格が1年目は1台あたり50ドル、2年目は100ドル、と年数が増えるほど価格が高額になります。もし10台利用したい場合には3年間でかなり高額になることが考えられるため、その権利を無料で利用できるのは費用面で大きなメリットがあります。またMicrosoft SupportではWindows 10に対応していない基幹システムがあった場合にも移行をガイドしてくれるなど、互換性サポートも提供されています。

他にもWVDにはこんな機能が満載

他の機能としては、マルチセッション接続が可能なことが挙げられます。DaaSはサーバー上にユーザーごとの仮想マシン環境が用意されています。仮想マシンはOSやソフトウェアをインストールするVDI仮想デスクトップ基盤)型と、サーバー上のOSやソフトウェアを直接複数ユーザーで共有するサーバーベース型があります。WVDは後者のサービスをマルチセッション接続として提供しています。社内で利用する場合、同一のOSやソフトウェア環境で利用することが多くなっています。そのため1台の仮想マシン環境で複数ユーザーのデスクトップ環境を構築できるマルチセッション接続は、リソースの節約や費用削減にもつながります。

またユーザープロファイル情報やユーザーごとのキャッシュを保存・管理するFSLogixが搭載されているのも特徴です。これによりサインイン時の遅延を軽減したり、プロファイルを高速化することができ、Microsoft 365を快適に利用することができます。Office製品に最適化されているのもWVDの特徴です。仮想デスクトップ環境では、どうしても速度遅延やパフォーマンスの劣化が起こります。FSLogixが搭載されたことでユーザーの作業ストレス軽減が期待できます。

その他にも拡張性が高く、必要なタイミングですぐにデスクトップ環境を用意することができることも、サービスを利用する企業にとっては大きなメリットになるでしょう。

WVDではWindows 7環境を提供していますが、永続的に利用できるわけではありません。マイクロソフト側でも、Windows 10 への移行を前提として、移行途中の回避策としてWVD を活用することを推奨しています。ESUが3年間という期間限定なのもそのためでしょう。このような環境を利用しつつ、計画的に現行システムを最新OSに対応していく方策が必要になります。

まとめ

正式に延長サポートが切れたWindows 7をそのまま利用し続けることはセキュリティ面から大変危険です。しかしマイクロソフトが提供する仮想デスクトップ環境のWVDを導入することで、引き続き安全に利用することができるようになります。やむを得ずWindows 7を利用する必要がある場合は検討する価値があるでしょう。

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