クラウド移行(インフラ・DB)

【2022版】バックアップリカバリを1から解説!バックアップリカバリとリストアの違いとは

バックアップは、IT化が進む昨今、さまざまなデータを安全に取り扱う・保管するうえで必要不可欠な工程になります。バックアップがなければ、万が一ミスをしてデータを消失させてしまった場合や、サイバー攻撃などで大事なデータが破損した場合などにも備えられます。

そんなバックアップについて知識を充実させる際に重要なことの一つに、バックアップリカバリがあります。また、バックアップリカバリについて知る際には、バックアップリストアと何が違うのか気になっている人も多いかもしれません。

そこで今回は、バックアップ、バックアップリカバリ、バックアップリストアのそれぞれが持つ意味について整理したうえで、バックアップリカバリをすることで得られる大きなメリットなどを解説していきます。

【2022版】バックアップリカバリを1から解説!バックアップリカバリとリストアの違いとは

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バックアップリカバリとは?リストアとの違いも解説

まずバックアップリカバリとは何を示すのでしょうか。バックアップを適切に行って、万が一のリスクに備えるためには、バックアップリカバリの基礎や重要性を理解しておく必要があります。

また、似ている言葉として「バックアップリストア」という言葉もあります。整理しておきたいこととして、バックアップ、バックアップリカバリ、バックアップリストアの3つがそれぞれ意味することを解説していきます。

バックアップ:データを別の場所に複製して保管しておく

バックアップとは、大事なデータを複製し、複製したものを別のストレージなどに保管しておくこと、または複製そのものを指す場合もあります。

IT環境において注意を払わなければならないことの一つに、データの消失や破損が挙げられます。何らかのトラブルが起きて大事なデータが失われてしまえば、業務に差し支える恐れがあり、その規模いかんでは、ビジネス上の損失を伴う大きな問題に発展することも考えられます。

デジタル化は、業務効率を考えるうえでとても便利ですが、何らかのきっかけによってデータがまっさらな状態になってしまうリスクはゼロではありません。こういったトラブルを未然に防ぐため、バックアップの工程はビジネスにおいて必ず行われるようになっています。

バックアップリカバリ:データに必要な情報を加えて戻す

バックアップを行うことに関連した一つであるバックアップリカバリは、データに必要な情報を書き加えて戻すことを指しています。これはデータの最新化・正常化を主に目的としているのが特徴です。

バックアップによって複製されたデータを使用する必要が出てきた際には、そのバックアップデータは、保管されていたままの状態で使用することはありません。というのも、バックアップデータは、あくまでバックアップデータであり、問題なく使える状態にするには何らかのアップデートや細かい相違点の調整が必要になるからです。

このようにバックアップからの復元後、細かい調整作業を行うことをバックアップリカバリと言います。

バックアップリストア:データを基の状態に戻す

バックアップリストアとは、障害発生などのトラブル時に、バックアップとして複製されて保管していたデータを戻すことを指します。

サーバーに障害が起きて、Aというデータが破損してしまい、使用できなくなったとしましょう。この際、バックアップを取っていなければAを使った業務に大幅な支障が出る可能性がありますが、バックアップがあれば、基本的にリストアをしてデータを戻せば対処できます。この戻す行為が、バックアップリストアという仕組みになります。

これに対して、細かいデータの追加や調整を行うのがバックアップリカバリです。Aというデータをバックアップから戻すことはできたかもしれませんが、問題なく業務を続けていくには、バックアップにはなかった細かいデータを追加する必要があります。

この追加・調整作業は、単純にデータを戻すリストアと違い、リカバリの範疇になるのが特徴です。

バックアップリカバリをする3つのメリット

バックアップからデータを復元(リストア)し、そこに細かい追加作業を行うのがバックアップリカバリの大きな特徴です。このようなバックアップリカバリの作業には、さまざまなメリットがあるため、ここでは以下の3つのメリットについて触れていきましょう。

  1. 事業の継続性を損なわない
  2. データの紛失など万が一に備えられる
  3. 企業としての評価や安心感につながる

データ消失・破損は、大きな問題へと発展しうる深刻なトラブルです。バックアップリカバリは、そういったトラブルを未然に防ぐ可能性を持っているため、必要性を理解するためにもメリットについてしっかりと押さえておきましょう。

1.事業の継続性を損なわない

バックアップリカバリをすれば、障害や不具合などのトラブルが起きても、事業の継続性を損なわないのがポイントです。

万が一重要なデータが失われたり、システムが破損すれば、その重要性次第では業務の一時停止を余儀なくされることも考えられます。例えばECサイトなら、決済システムが壊れて戻せない状態になってしまえば、少なくとも元通りに戻るまではサイトを止めざるを得ないでしょう。その間は当然ながら顧客は買い物ができないため、利益がまったく発生しなくなってしまいます。

しかしシステム復旧のためのバックアップがあれば、トラブルが発覚してもバックアップリカバリを行う少しの時間だけの停止で済むはずです。利益に対するダメージも最小限に抑えられるでしょう。

また、迅速に復旧できるデータであればほとんど継続性は損なわれません。このような重大なリスクに備えられる点では、バックアップリカバリには大きなメリットがあると言えるでしょう。

2.データの紛失など万が一に備えられる

バックアップリカバリは、データ紛失などのリスクを軽減できるメリットもあります。昨今はデジタルトランスフォーメーションやコロナ禍の影響もあり、多くの重要な情報をデジタルベースで管理している企業も少なくありません。

このようなデータが不具合などで万が一消失するようなことがあれば、トラブルの大きさは計り知れないでしょう。また、データの紛失は、誤ってデータを消してしまうなどの人為的なミスなどでも意外とよく起こりえます。そのほかには、ウイルス感染や不正アクセスなどのサイバー攻撃の類も、データ消失のきっかけを作る可能性があります。

このような状況下でも、バックアップリカバリを施せば失ったデータもほぼ元通りになり、被害拡大を防げるでしょう。

3.企業としての評価や安心感につながる

バックアップリカバリは、企業としての評価や安心感につながるのが利点になります。企業が扱うデータの多くには、自社の情報だけでなく取引先や顧客の情報も含まれています。

そのため、万が一何らかの問題が起きた際にデータ消失などの被害が出れば、影響は自社だけでなく取引先や顧客にまで及ぶことになるでしょう。自社の情報を他社の不手際によって流出されれば、大きな信用問題に発展することは容易に想像できます。

しかし、バックアップがしっかりと用意されており、必要に応じてリストア、リカバリがスムーズに行えるようなら、関係する企業や顧客も安心が持てるでしょう。このようにセキュリティ対策を万全にしてリスクヘッジを行っていることを示せるのは、自社の評価を高めるきっかけにつながります。

データのバックアップ・リカバリ方法

ここからは、データのバックアップやリカバリの方法・手順を整理していきましょう。主に挙げられるバックアップの方法は、次の2つが挙げられます。

  1. 論理バックアップ
  2. 構成ファイルを物理的に別の媒体へ保管する方法

それぞれの特徴や必要となるシーンについて理解を深めたうえで、データ紛失などのリスクに備えましょう。

1.論理バックアップ:データのみを保管する方法

論理バックアップとは、簡単に言うとデータのみを抽出して保管する手法になります。物理データの複製を行ったり別の場所に保管することはなく、論理データや関数などを抽出したうえで、障害などのトラブルが起きた際には再ロードするのが特徴です。

論理バックアップの場合、構造情報のみをピックアップして保管を行うため、実際のところ論理バックアップのみのバックアップ手法にはほとんど意味をなさないと言います。したがって論理バックアップのみでのデータ保管は推奨されていません。

物理破損には対応できず、またデータを抽出した時点までの段階までしかリストアできないのも特徴です。

2.構成ファイルを物理的に別の媒体へ保管する方法

物理データを複製して別のデータベースに保管する手法もあります。これは論理バックアップに対して物理バックアップと呼ばれます。障害が発生した際には、このコピーし保管しておいた物理ファイルを使って置き換え作業を行います。

このような物理的なバックアップなら、変更ログもあわせて保管しておくことで、障害が起こる以前の状態にまでバックアップリカバリが可能です。

データのバックアップ形式は全部で3つ

最後に、データのバックアップ形式の種類をチェックしていきましょう。バックアップのデータ形式にはさまざまな種類があり、主に挙げられるのは以下の3つです。

  • フルバックアップ
  • 増分バックアップ
  • 差分バックアップ

それぞれのデータの特徴や性質、使用されるシーンなどを理解したうえで、適切なバックアップ形式でデータ保管を行っていきましょう。

フルバックアップ:すべてのデータの複製

その名の通り、フルバックアップとはすべてのデータの複製を指します。バックアップの基本たる形式の一つと言え、完全性が保たれたタイプになります。存在するすべてのデータを対象として、オリジナルがある保存場所とは別媒体に複製していくのが特徴です。

すべてのデータをまとめてコピーするため、保管したメディア内では、オリジナルと同じかたちでデータが利用できるようになります。なお、すべてをそのまま複製するため、完了までにはある程度時間を要します。バックアップ先であるメディアの容量も、相当なサイズが必要になってくるでしょう。

増分バックアップ:前回以降に更新された情報のみ複製

増分バックアップは、もともとバックアップを行っていた状態から変更が施されたデータのみの複製を行うのが特徴です。

もちろん、どのデータがいつ更新されて、どのデータが増分バックアップの対象なのか、すべて手作業で確認するのは煩雑な作業です。このため、増分バックアップの対象となるデータは、バックアップシステムが自動で判別を行っていきます。このように判別が可能なのは、システムの機能によって、データをチェックしたうえでの対象の振り分けが可能だからです。

複製するデータの個数やサイズが異なるため、当然ながらフルバックアップより、スピーディーに作業は完了します。また、必要とされるメディアの容量も比較的少なめです。

差分バックアップ:増分に加え追加されたすべてのデータを複製

差分バックアップの場合、仕組みは基本的に増分バックアップと同様です。増分データを取得したうえで当該データを複製していきますが、増分バックアップと違う形式になっているのは、フルバックアップ後に新しく追加されたすべてのデータを取得するためです。

増分と差分において違いとなる重要なポイントは、どのバックアップを基準として変更・追加データをコピーするかといった点です。

増分の場合は、前回のバックアップから変更・追加のあるデータを取得しますが、差分の場合は、初回フルバックアップから変更・追加のあるデータをチェックし、取得していくのが特徴になります。

バックアップリカバリができるようにしておく重要性

バックアップリカバリがスムーズにできる環境を整えておくことには、主に次のような重要性があります。

  • データ消失・破損へのリスクヘッジ
  • 事業の継続性の担保
  • 情報セキュリティ対策の総合的な強化
  • 自社の信頼性の担保

主に重要なのは、やはりデータ消失・破損などのトラブルへの対策です。人為的なミス、サイバー攻撃、自然災害などのデータ消失のリスクは業務環境のどこにでも潜んでいるため、危機意識を持ってバックアップリカバリができる環境を作ることが必要不可欠です。

そういった「念には念を」の姿勢が、企業の信頼を高めるポイントになります。

バックアップをするのであればツールの導入がおすすめ

バックアップを的確に自動化し、常に安全な環境を作るには、やはりバックアップ専門のツール導入が欠かせません。バックアップツールでは、比較的簡単な操作性で、バックアップに関するさまざまな機能が活用できるのがポイントです。また、ツールによっては、包括的なセキュリティ対策を兼ねたソリューションになっていることも少なくありません。

バックアップの重要性は理解しているとはいえ、定期的にバックアップ作業を行わなければならないのは正直手間に感じられるものです。そういった場合に、迅速かつ正確にバックアップが行えるソフトがあると、通常業務を圧迫せず、安全で効率的なバックアップ作業が行えるはずです。

まとめ

バックアップ、バックアップリカバリは、IT化が著しく進むビジネス環境において安全性や信頼性を担保するうえで必要不可欠な作業になります。

万が一のトラブルはいつ起こるかわからないものです。いざというときに困らないためにも、バックアップツールの導入などはしっかりと行ったうえで、リスクヘッジにつなげていきましょう。バックアップ対策強化は、企業としての信頼性アップにも十分に貢献するものです。

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