仮想デスクトップ

[オージス総研導入事例]VDI環境でのWindows 10移行と運用およびテレワーク環境の可視化

昨今のビジネス業界ではコロナ禍によりテレワークが推進されています。またWindows7からWindows10にOS環境が大幅に変わりましたが、まだOSを刷新してからそれほど期間が経過していない企業も多いでしょう。

今後の企業活動においては、Windows10の環境でテレワークに対応していく必要があります。そこで、VDI環境での運用を可視化し、テレワーク移行に成功した企業の実例をご紹介します。

[オージス総研導入事例]VDI環境でのWindows 10移行と運用およびテレワーク環境の可視化

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ワークスペースアナリティクス「SysTrack」とは?

SysTrackは、ユーザーが利用するPCやサーバーの情報を分析・数値化して利用環境を可視化します。目的としては、生産性向上やIT投資の最適化を行うツールであるといえるでしょう。サーバーや仮想サーバー、クラウドなどを1つのツールで一元管理することができます。

収集したデータを自動的に関連付けて解析するので、ツールを使用するにあたって難しい設定などは不要です。具体的な特徴としては、ユーザーエクスペリエンスの監視、ユーザー操作とシステムの関係性を分析、既存環境から仮想環境への移行などがあります。

特にユーザーの動きを監視できる点が魅力で、ボトルネック、つまりサービスの問題点、改善すべき点を明確化できます。

VDI環境でのWindows 10移行を実現した事例

株式会社オージス総研は、Windows7のサポート期間終了をきっかけにWindows 10移行をスタートさせました。しかし、Windows7とWindows10では環境が大きく異なります。特に現在はコロナ禍であり、OSと同時に作業環境も大幅に変わっています。

OSの仕様変更と急激なテレワークの推進という問題が重なったことにより、問題解決に躓いている企業も多いでしょう。そこで、VDI環境でのWindows10移行を成功させた事例をご紹介します。

課題

Windows7からWindows10にOSがバージョンアップされた際、さまざまなツールの互換性が課題になりました。株式会社オージス総研も例外ではなく、そのままOSをアップデートすればWindows10ではVDI環境に問題が生じるという事態が発生しました。

VDIとはVirtual Desktop Infrastructureの略で、デスクトップの仮想化のことです。リモートワークが進む企業では土台となる環境で、環境を整備する必要があります。

Windows10に移行することでセキュリティ面等が強化されますが、その結果リソースの割り当てなどが変更されることによりVDI環境が不安定になる可能性が高くなりました。またWindows10はWindows7よりもグラフィックの面に力を入れているため、グラフィックに割り当てられるリソースが多くなります。

VDI環境に割かれるリソースが少なくなるので、VDI環境を不安定にする可能性があります。まとめると、OSの変化とテレワーク移行という社会的環境の変化が重なったため、それに即座に対応する必要があるということです。

環境の変化が激しいため、どこにどれだけのコストを投入し、どのように環境を整備すれば社員の作業が快適になるのか、ユーザーにより良いサービスを提供できるのかという疑問が出てきます。

ソリューション

そこで株式会社オージス総研では、Windows10に対応したVDI環境としてSysTrackを導入しました。株式会社オージス総研はコロナ禍にテレワークへ積極的に移行した企業として有名ですが、SysTrackがテレワークの推進に一躍買いました。

SysTrackによってテレワーク環境でもユーザーの動きを分析し、社員に即時に最適なデータを共有します。Windows7からWindows10に移行するためには、最小限のコストで最大限のパフォーマンスを発揮するハードウェアのサイジングが必要です。

従来までのハードウェア環境だとWindows10のOS仕様に割かれるリソースが多くなるため、VDI環境を圧迫する可能性が高くなります。ハードウェアに多くのコストをかけて最大化すればVDI環境を圧迫することはないのですが、投資対効果が合わなくなります。

SysTrackはソフトウェアですが、問題点を明確に可視化できるのでハードウェアの不足部分も直感的に判断できます。操作も簡単なので、OSの移行に伴って不足したハードウェアも速やかに判断します。

また従来までの管理ツールは一時間ごとのログを残す仕組みでしたが、SysTrackはより細かくログを残します。その結果、どの処理でどれだけのハードウェアリソースが不足したのか、といった問題点が即時に判断可能です。

そういったことから株式会社オージス総研ではWindows10環境で1,500人のユーザーにVDI環境を提供することに成功しました。

SysTrackはVDI環境下での問題点を可視化できるだけでなく、事前にシミュレーションを行うことも可能です。今後SysTrackの導入を検討している企業は、トラブルを未然に防止できるという点も大きなメリットになるでしょう。

テレワークに合わせて環境を大きく変えたもののトラブルが発生する、そのたびに試行錯誤しながらハードウェア、ソフトウェア、業務体制を変えている、といった企業も少なくありません。

むしろ大多数の企業がそのような経緯をたどっているでしょう。その点SysTrackは事前にケースごとにシミュレーションが可能なので、たとえばここにこれだけのハードウェアを追加するとどのような変化が起こるのか、といったシミュレーションができます。

環境の導入前にシミュレーションできるので、無駄なコストの発生を防げます。企業のIT環境が大幅に変化するタイミングでこそ、SysTrackが最大の効果を発揮することができるでしょう。

導入効果

SysTrackの1つめの効果として、トラブルシューティングの迅速性が挙げられます。即時に問題個所を割り出せるため、対処も早くなります。また個々の端末やサーバー単体だけでなく、インフラ全体の問題点を可視化できるようになっています。

そのため、物理的な機器だけでなく、その間の接続でのトラブルもすぐに発見できます。また株式会社オージス総研はSysTrackを活用したVDI環境をいち早く整えていたため、コロナ禍でのテレワークにも早急に対応できました。

テレワークの環境を整備して問題なく各担当者が割り当てられた作業に臨むものの、リソースの不足が問題となるケースは少なくありません。その結果通信が滞り、処理が重くなったり、悪い場合は作業が反映されずにやり直しになったりすることもあります。

しかしSysTrackでは事前に利用者数のピークや注意すべき時間帯、追加のリソースが必要なポイントなどを即時に判断できるので、問題を未然に防ぐことができます。そのため株式会社オージス総研ではテレワーク移行後の大きなトラブルが発生していません。

今後の展望

現状株式会社オージス総研ではSysTrackをVDI環境のために利用しています。しかし今後はSysTrackの仕様をVDI環境のみに限定せず、各作業のエンドポイントにSysTrackを導入していく想定です。

SysTrackはダッシュボードからアプリケーションの管理、社員の業務の状況把握、データ分析などが可能です。SysTrackを有効活用すれば、ハードウェアやソフトウェアの問題を解決するだけでなく、業務効率化に結び付けることも可能です。

土台となるハードウェア、ソフトウェアだけでなく、今後は個々の作業の細かい分析にもSysTrackを有効活用していく展望です。またコロナ禍がどこまで続くかは不明ですが、今後もテレワークの環境は欠かせないといえるでしょう。

まとめ

株式会社オージス総研では、SysTrackを導入することにより主にハードウェアの問題を解決しました。SysTrackはハードウェア、ソフトウェアの問題点を可視化し、どこにリソースを割くべきかを即時に判断します。

その結果、無駄なコストをかけずに足りない部分にのみ投資していくことが可能なのです。さらにSysTrackはハードウェア、ソフトウェアの土台部分だけでなく、各社員の作業の可視化も可能にするツールです。

株式会社オージス総研でも現状はSysTrackを土台部分の分析に留めていますが、今後はより細かい作業の分析にも活用していく想定です。テレワークでは社員の作業管理が重要になるため、Windows10のVDI化を検討しているのであれば、SysTrackを活用してみてはいかがでしょうか。

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