クラウド移行(インフラ・DB)

Clouderaの製品ラインナップ・活用事例を紹介!

昨今のビジネスでは、「ビッグデータの活用」が重要なテーマになりつつあります。データから有用な知見を得ることで、正確な意思決定が可能となるだけでなく、新たなサービスの創出なども期待できるでしょう。 本記事では、データ活用に有用なClouderaの基礎知識から製品ラインナップ、活用事例まで幅広くお伝えします。ビジネスでのビッグデータ活用を実現したい方は、ぜひ参考にしてください。

Clouderaの製品ラインナップ・活用事例を紹介!

クラウド移行 まるわかりガイド

Clouderaとは?

Cloudera(クラウデラ)とは、ビッグデータを活用するためのプラットフォームを提供するハイブリッドクラウドサービスです。自社サーバーを用いるオンプレミスをクラウドと組み合わせることにより、可用性・セキュリティ性を両立したデータ活用が可能となります。

AIによる機械学習などの高度な技術を搭載しており、企業のデータ収集・分析にとどまらず、AI予測システムの開発も可能です。ビジネスでのデータ活用におけるソリューションとして、金融業や製造業、通信業、政府機関にいたる幅広い業種でClouderaが導入されています。

またサポート体制が充実しており、企業への導入支援はもちろん、「Cloudera教育サービス」も提供しています。Cloudera教育サービスでは、インストラクターによる対面での指導だけでなく、オンラインでのトレーニングも受講可能です。受講することでClouderaを最大限に活用するための知識が身に付くでしょう。

Clouderaの製品ラインナップ

次に、Clouderaが提供している製品やサービスの主なラインナップを紹介します。

①Cloudera Data Platform(CDP)

ビッグデータ活用を推進するプラットフォームで、Clouderaのコア製品です。オンプレミス・クラウドを併用することで、双方の利点を得られる「CDP Hybrid Cloud」を搭載しています。

つまり、社内のオンプレミス環境(CDP Private Cloud)によりセキュリティ性を担保しつつ、パブリッククラウド(CDP Public Cloud)により場所を問わず迅速なデータ活用が可能です。また、全ての分析結果を1つの画面で可視化でき、管理上の負荷軽減にもつながるでしょう。

CDPには下記のように多彩な機能が搭載されており、あらゆるデータ活用に利用できます。

  • データハブ
  • データエンジニアリング
  • データウェアハウス
  • データフロー
  • 機械学習
  • オペレーショナルデータベース

②Cloudera Data Science Workbench

企業における従来のオンプレミス環境上で、機械学習などの先端技術を活用するプラットフォームを構築できるサービスです。クラウド移行によるコストやインパクトを抑えつつ、ビジネスへのデータサイエンスの浸透をスピーディーに実現できます。

③Cloudera Enterprise Data Hub

あらゆるクラウド環境上におけるデータの橋渡しをして、多角的なデータ分析を可能にするサービスです。さまざまな業界のデータを横断した分析が行え、従来のデータ分析では発見が難しいインサイトも得られるでしょう。例えば、マーケティングオートメーションやヘルスケア分析などに活用されています。

④Cloudera Fast Forward Labs リサーチ

データ分析のエキスパートが発行している、データサイエンスに関する調査レポートを閲覧できるサービスです。従来はサブスクリプション方式でしたが、2022年1月現在では全ての調査レポートが無料でダウンロードできるようになっています。

Clouderaの活用事例

Clouderaは、多くの企業が提供している製品・サービスなどに活用されています。代表的な3つの事例を、順番に紹介します。

  • マスターカード
  • LINE
  • ドワンゴ

マスターカード

クレジットカードの世界的ブランドである「マスターカード」は、金融機関が取引先の信用リスク評価を行うための不正対策システム「MATCH」を開発しました。MATCHには、前述したCloudera Enterprise Data Hubに加えて、高性能な検索システムを構築する「Cloudera Search」が採用されています。

Clouderaによって高パフォーマンスな検索機能が実現し、顧客がより迅速・正確な信用リスク評価を行えるようになりました。結果として、日々の検索量が約25倍にまで増加し、顧客満足度の向上を実現したのです。

LINE

日本で高い人気を持つ無料コミュニケーションアプリの「LINE」は、データ戦略の一環としてClouderaの採用を発表しました。Clouderaによりデータ活用基盤を構築することで、データのセキュリティ強化や運用コストを削減する狙いがあります。

具体的な取り組みとしては、各種サービスで用いるデータウェアハウスの統合や、社内ユーザーへの分析機能の提供などを挙げています。公表はされていないものの、Clouderaのコンサルタントチームによるサポートの下、今もデータドリブン(データ駆動型)な事業成長を目指した取り組みが行われているでしょう。

ドワンゴ

人気動画配信サービス「ニコニコ動画」を運営する「株式会社ドワンゴ」では、自社で「Apache Hadoop」を運用していました。しかし、社内でのデータ分析需要の高まりによって、Apache Hadoopの管理負荷軽減が課題となりました。そこで採用したのが、Cloudera Data Platformです。

結果として、高度なビッグデータ活用基盤の構築に成功し、導入当初の約10倍ものデータを処理できるほどになりました。インフラ運用にかかっていたコストも削減され、人員を増やさずに運用できているとのことです。

ClouderaはAzureでも利用可能

Clouderaは、Microsoft社が提供している「Azure」にも対応しています。Azureとは、ITインフラの構築に加えて高度なデータ活用も可能にするクラウドサービスです。Azureと同じくMicrosoft社製の「Windows」や「Office365」と連携しやすいメリットがあります。

「Cloudera on Azure」なら、データエンジニアリングやデータウェアハウス、機械学習といったClouderaの機能をAzure上で利用可能です。Azureの俊敏性・柔軟性を活かしつつ、ハイブリッドクラウドであるClouderaのメリットも享受できる有力なソリューションといえるでしょう。

「ハイブリッドデプロイ」機能によりデプロイ方法をカスタマイズできるため、環境の移行を柔軟に行えます。また、Cloudera Enterprise Data Hubと「Azure Data Lake Store」は親和性が高く、データ処理の拡張性も高まるでしょう。 Cloudera on Azureは、航空業界向けシステム開発など、さまざまな業種で導入されています。ビッグデータ活用を実現するソリューションとして、検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

Clouderaとは、ビッグデータ活用のプラットフォームを提供するハイブリッドクラウドサービスです。オンプレミス・クラウド双方のメリットを活かして、可用性・セキュリティ性の高いデータ活用が可能となります。 Microsoftが提供するAzure上でも利用できます。導入を検討している方はぜひご一考ください。

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