仮想デスクトップ

労働環境の改善を支える「働き方の多様化」とICTツール

働き方改革とコロナ禍に対応するために、労働環境の刷新を進める企業が増えています。しかし、業務効率化や働き方の多様化といった労働環境の改善策は、一朝一夕に進むものではありません。そこで今回は、労働環境を改善する方法のひとつとしてICT活用を紹介していきます。

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労働環境の定義と課題

まず、労働環境の定義と課題について確認しておきましょう。

労働環境とは

労働環境とは、労働者を取り巻く物理的・化学的・生物的な要因をまとめたものです。法律的な面から言えば労働安全衛生法の中で述べられている主要環境要因、すなわち「気候的条件」「物理的条件」「化学的条件」の3つが労働環境を形成すると言えるでしょう。しかし、これらは現代社会において一般的に使われる労働環境という言葉とは、少し意味合いが異なります。

なぜなら現代社会の労働環境とは、「賃金」や「精神衛生」「労働時間」、さらには「働く場所」「業務で使用するツール」なども含めることが多いからです。例えば、業務で使用するPCやサーバーのスペック、業務用アプリケーションの使いやすさ、在宅勤務の有無なども労働環境としてカウントされます。このように現代の労働環境とは、労働安全衛生法で述べられる内容よりも広い意味を持つのです。

労働環境にまつわる課題

一般的に労働環境に関する課題といえば、「長時間労働」や「安全性を欠いた環境での労働」が取り沙汰されます。これに加え近年では、「人手不足による従業員への負荷」や「アナログな業務環境から生ずる効率の悪さ」なども労働環境の課題として挙げられることが多いです。例えば、業務用PCのスペックが低く、資料作りに支障をきたすといった事柄も、労働環境の課題としてカウントされることが多いでしょう。

なぜ労働環境が重視されるのか

労働環境は、単に法的な基準を満たすというだけではなく、企業の生産性に直結する課題でもあります。生産性の低下は「付加価値を生み出す力の低下」でもあるため、労働環境の改善に取り組む企業が増えているのです。

例えば、従業員の肉体や精神への負荷が高ければ、従業員満足度が低下し、離職率の増加を招きかねません。ノウハウやスキルを持ったベテラン従業員が離職してしまうと、職場の総合力は一気に低下します。また、情報の管理が乱雑で伝達が遅く、情報漏洩が起こりやすい環境では、業務品質が低下する可能性もあるでしょう。これらは職場の生産性を押し下げる要因になります。

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労働環境改善のカギを握る「働き方の多様化」

労働環境を改善する方法として近年注目されているのが「働き方の多様化」です。具体的には、コロナ禍の影響から、テレワークとオフィスワークの2つを融合させた「ハイブリッドワーク」を導入する企業が増えています。

2020年初頭から、感染リスクを回避しつつ業務を進行させるためにリモートワークが一気に普及しました。しかし、数ヶ月単位で繰り返される感染拡大・収束傾向の影響から、リモートワークとオフィスワークの併用であるハイブリッドワークが増加したと考えられます。

ハイブリッドワークでは、オフィスとリモート環境(主に従業員の自宅)の業務環境をできるだけ一致させることが求められます。例えば、オフィスで使用しているERPやCRMといった業務システムを、自宅からでも利用できるようになれば、出社時と遜色のない業務進行が可能です。今後はハイブリッドクワークによってリスク回避、生産性向上のバランスを取る例が増えていくと考えられます。

ただし、ハイブリッドワークでは情報漏洩や不正アクセスオフィスとリモート環境それぞれに環境を構築し、情報の一元化を図る必要があります。

ハイブリッドワークを支える仮想デスクトップ

ハイブリッドワークでは、オフィスとリモート環境の労働環境が異なることがストレスとなり、生産性の低下を招く可能性があります。これを防ぐ方法として、低コストでオフィスとリモートの労働環境を一致させる「仮想デスクトップ」が注目されるようになりました。

ハイブリッドワーク環境を容易に実現

仮想デスクトップとは、本体となるシステムにリモートからアクセスし、アクセス先の業務環境をリモート環境で仮想的に再現するためのツールです。具体的には、オフィスにあるPCへリモート環境からアクセスすることで、オフィスPCのデスクトップがそのままリモート環境のデスクトップに表示されるようになります。また、単に表示されるだけではなく、オフィスPCを目の前にあるPCと同じように操作することも可能です。

仮想デスクトップを活用することで、リモート環境でもオフィスワークと同様の環境が利用できるほか、環境の違いによるミスを防ぎ、新しい環境に適応するための負荷を減らすこともできます。また、自宅PCなどのローカル端末に重要な業務データが残らないため、情報漏洩や不正アクセスへの対策としても有効です。

強固なセキュリティを誇るAzure Virtual Desktop

Azureでも仮想デスクトップソリューション「Azure Virtual Desktop」を提供しています。一般的な仮想デスクトップの機能に加え、安定性やユーザビリティの高さという独自の強みを持っています。

安定性の高さ

Azure Virtual Desktopは、世界有数のクラウドプラットフォームであるAzureの上で動作します。Azureは強固な基盤をもつプラットフォームであり、安定性の高さには定評があります。

国際的なセキュリティ基準に対応(ISO/IEC 27001)

ISO/IEC 27001 は、情報セキュリティ管理システム (ISMS) に対する国際的なセキュリティ基準です。MicrosoftではAzureをはじめとして複数のクラウドサービスでISO/IEC 27001の基準をクリアしています。

Microsoft Office+オンプレミス環境の使い勝手を実現

Azure Virtual Desktopでは、Windows10および11、さらにOffice365アプリケーション向けに最適化されたツールです。オフィスでWindows環境を使用している場合は、ほとんど差を感じることなくリモート先で業務を進行することができます。また、マルチデバイス・マルチOSに対応しており、Mac OSやiOS、Androidなどでも使用できます。

個別のライセンス料金が不要

Azure Virtual Desktop の料金は、Microsoft 365 または Windows のユーザーごとのライセンスに含まれています。個別で料金を支払う必要がないため、ハイブリッドワークにおけるコストの増加を最小限に抑えることが可能です。

まとめ

ここでは、労働環境の定義や課題、改善方法としてのハイブリッドワークなどについて解説してきました。コロナ禍以降の労働環境改善には「ICTを活用したハイブリッドワーク環境の整備」というミッションも含まれるようになりました。従業員の負荷を減らしつつ、ハイブリッドワークを支える仕組みとして、仮想デスクトップソリューションの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Forrester調査報告:Citrix DaaSとAzureの組み合わせに関するTotal Economic Impact(総経済効果)
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