仮想デスクトップ

仮想デスクトップのリプレース/導入前に知っておきたい!最新トレンド2021

働き方改革の推進や新型コロナウイルスの感染拡大の影響も相まって、テレワークを導入する企業が増加傾向にあります。そんなテレワーク環境を整備する上で重要な役割を担うのが仮想デスクトップです。本記事は仮想デスクトップの概要や導入メリットについて解説するとともに、おすすめのソリューションを紹介します。

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仮想デスクトップについて

まずは仮想デスクトップの基本的な概要やメリットとデメリットを見ていきましょう。

仮想デスクトップとは?

仮想デスクトップとは、デスクトップ環境を仮想的に拡張する機能や技術を指します。もう少し具体的に言えば、コンピュータに接続された1つのディスプレイに複数のデスクトップ環境を構築し、それを切り替えながら使用する仕組みです。

例えば、macOSならMission Controlから仮想デスクトップを作成し、3本指で横方向にスワイプすることで切り替えることができます。この機能によって「1つ目のデスクトップには資料を配置し、2つ目のデスクトップにExcelを表示してスワイプで切り替えながらデータを入力する」といった柔軟な利用が可能です。

近年ではサーバー上に仮想デスクトップ環境を構築する「VDI(仮想デスクトップ基盤)」を導入する企業が増加傾向にあります。VDIとは「Virtual Desktop Infrastructure」の頭文字を取った略称で、仮想デスクトップ環境をサーバー上に構築してクライアント端末からアクセスできる仕組みを指します。つまり、サーバーにOSやアプリケーションを集約し、複数台のコンピュータが同じデスクトップ環境を共有できるシステムと言えるでしょう。

VDIはサーバー上に仮想デスクトップ環境を構築するため、物理的なクライアント端末に個別のアプリケーションを搭載する必要がありません。また、場所やデバイスを問わず、どこからでも仮想デスクトップ環境にアクセス可能になる点も大きな特徴です。このような特徴を持つことから、デバイス管理の効率化やコスト削減につながるため、特に企業規模の大きな組織で導入が進んでいます。

仮想デスクトップを使用するメリット

VDIによって仮想デスクトップ環境を構築するメリットの1つがセキュリティの強化です。VDIはサーバー上の仮想デスクトップ環境でファイルを管理するため、クライアント側の端末には一切のデータが保存されません。そのため、情報漏えいや不正流出といったセキュリティリスクを最小限に抑えられます。また、OSやアプリケーションもサーバー側にあるため、端末のアップデート対応の遅れによるセキュリティリスクの低減にもつながります。

VDI環境による仮想デスクトップは、OSやアプリケーションを集約して複数人で共有できるという特徴から、テレワーク環境を構築する上で重要な役割を担う技術です。時間や場所を問わず仮想デスクトップ環境にリモートアクセスできるため、オフィス外で業務に取り組むテレワークに必須のシステムと言えるでしょう。

テレワークは新しい時代に即した働き方として注目を集める一方で、セキュリティリスクが懸念されるワークスタイルでもあります。しかし、先述したように仮想デスクトップはクライアント端末に一切のデータが残らないため、テレワーク環境のセキュリティ強化に貢献してくれるのです。

加えて仮想デスクトップはBCP対策の観点から見ても有効な技術です。万が一、地震や火災などの自然災害によってクライアント端末が失われても、データそのものはサーバー側にあるため、事業の継続性と安全性を確保できます。また、OSやアプリケーションがサーバー側にあるため、クライアント端末のスペックに対する依存度が低いという点も大きなメリットです。

仮想デスクトップを使用するデメリット

VDIの導入によってサーバー上に仮想デスクトップを構築することで、セキュリティ強化や円滑な情報共有、あるいはBCP対策といったさまざまなメリットを享受できます。しかし、長所と短所は表裏一体であり、仮想デスクトップもメリットばかりではありません。

例えば、仮想デスクトップはサーバー側にファイルを集約し、クライアント側にデータを保存しないことで情報の流出を防げる点が大きなメリットです。しかし、それはサーバーに対する悪意ある攻撃や不正アクセスへのセキュリティを担保するものではありません。そのため、サーバーに対する厳重なセキュリティ対策やバックアップ体制の整備が必要です。

また、企業規模が大きく従業員数の多い企業であるほどサーバーへの負担が大きくなります。サーバーにアクセスが集中した結果、レスポンスが低下して業務に支障をきたすケースも少なくありません。

つまり、VDIを導入して仮想デスクトップ環境を整備するためには、自社の事業規模に応じた適切なサーバーサイジングが不可欠です。ネットワーク環境にも左右されやすいため、VDI導入時はITインフラの総合的な分析や見直しが必要になるでしょう。

仮想デスクトップの最新トレンドと技術動向

ここからは、国内市場における仮想デスクトップの最新トレンドと技術動向について解説していきます。

Windows 10の仮想デスクトップ追加による変化

macOSには仮想デスクトップ機能が標準搭載されていましたが、従来のWindows OSには実装されていませんでした。Windows OSに仮想デスクトップ機能が標準搭載されたのは2015年にリリースされたWindows 10になってからです。Windows 10になってOSの更新サイクルが変わり、月1回のセキュリティアップデートと、半年に一度の大型アップデートで機能が拡張される仕様になりました。また、仮想デスクトップ環境の管理体制も「専用割り当て方式」から、「流動割り当て方式」が主流になりつつあります。

vGPUを検討する必要と重要性

仮想デスクトップを構築することでリモートアクセスが可能になるものの、アクセスが集中するとサーバーのリソースが不足し、パフォーマンスが大きく低下します。Web会議の普及や高解像度モニタの利用、あるいはWindows 10のGPU使用量の増加などによって、サーバーのリソースが圧迫されているのも無関係ではありません。そのため、最適なパフォーマンスを発揮するためには、vGPUによるリソースの確保が必要です。

vGPUとは「仮想デスクトップ上にグラフィックスをレンダリングする機能」の総称で、画像処理能力を向上させてCPUの負荷軽減に寄与するプロセッサを指します。特にWindows 10はGPUの重要度が増しているため、vGPUによってリソースを確保しなければ、快適なUI/UXを実装するのは困難と言えるでしょう。vGPUの重要性が高まっていることもあり、半導体分野のリーディングカンパニーであるNVIDIAもGPU仮想化技術を搭載した「NVIDIA GRID」を開発しています。

Azureの市場シェアの拡大

Microsoftのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」の市場シェアが拡大傾向にあります。特に2019年3月以降は、急激に浸透している傾向が見られ、DaaS市場にも本格的に参入しています。DaaSはクラウド上に仮想デスクトップ環境を構築するサービス形態で、昨今はコロナ禍の影響もあり、安価なテレワーク環境として認知されつつあるソリューションです。Azureでも「Azure Virtual Desktop」(旧Windows Virtual Desktop)のようなDaaS型のソリューションが提供されており、資金力に乏しい中小企業でも手軽に導入できるとして人気を博しています。

SaaSの利用拡大と成長

働き方改革やリモートワークの加速化といった社会的背景の影響も相まって、SaaSの利用が拡大しています。SaaSとはクラウド上でアプリケーションを提供するサービスで、チャットツールの「Slack」、Web会議ツールの「Zoom」、Adobeの「Creative Cloud」などが代表的なソリューションです。SaaSが拡大したことにより、仮想デスクトップサービスの最適化が求められています。

HCIが標準になり外部ストレージリスクが軽減

HCIとは「Hyper-Converged Infrastructure」の略称で、サーバー仮想化を実現する機能をオールインワンでまとめた製品を指します。シンプルなつくりでSANストレージを利用せずにサーバーを構築可能で、スモールスタートがしやすく運用負担の軽減に寄与します。SSDの単価が安くなったこともあり、次世代の仮想化インフラとして大きな注目を集めているソリューションです。

DaaS市場売上No.1 仮想デスクトップサービス「M³DaaS」

2019年4月に働き方改革関連法が施行され、企業は労働環境の抜本的な改革が求められています。そして、2020年3月にパンデミック認定された新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、多くの企業がテレワークの導入を進めました。テレワークは新しい働き方として定着しつつあり、さまざまな企業で「いかにしてリモートアクセスによる労働環境を整備するか」が重要課題となっています。

そんなテレワーク環境の最適化を目指す企業におすすめしたいのが、日鉄ソリューションズ株式会社が提供する「M³DaaS」です。「M³DaaS」は、DaaS市場で売上シェア8年連続NO.1を誇る仮想デスクトップサービスで、企業のニーズに合わせたリモートアクセス環境を構築します。仮想デスクトップ環境へのセキュアなアクセスを実現するのはもちろん、特別なバックアップ不要という点も「M³DaaS」の特徴です。

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まとめ

今後さらに増加していくであろうテレワーク環境を最適化するためには、VDIの導入による仮想デスクトップの整備が不可欠です。VDI方式の仮想デスクトップ環境を構築、またはリプレースしたい企業は、日鉄ソリューションズの「M³DaaS」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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