
この記事で分かること
- 中小企業向けMicrosoft 365(Businessプラン)の種類と料金
- Basic・Standard・Premium・Apps for businessの違い
- Teamsなしプランや、Copilot付きプランの考え方
- 自社に合うプランを選ぶ手順と、契約時の注意点
中小企業向けのMicrosoft 365は、最大300ユーザーまでを対象とするBusinessプランで、年払いの月額相当で、Business Basicが1,049円、Standardが2,098円、Premiumが3,298円(いずれも税抜)です。選ぶ基準は、デスクトップ版Officeが必要か、セキュリティ機能を強化したいか、の2点です。この記事では、各プランの違い、料金、Copilot付きプランの位置づけ、選び方の手順を、Microsoft公式情報をもとに解説します。
中小企業向けMicrosoft 365とは?Businessプランは最大300ユーザーまで
中小企業向けのMicrosoft 365は、一般法人向けのBusinessプランを指します。ユーザー1人あたりの課金で、ユーザー数が300人までの組織が対象です。
Businessプランは4種類、Copilot付きプランもある
Microsoft公式では、一般法人向けのプランとして、Business Basic、Business Standard、Business Premium、Apps for businessが案内されています。このほか、Copilotを含むBusiness StandardやBusiness Premiumのプランも用意されています。また、Teamsを含まないバージョンも選べます。
300人を超える場合はエンタープライズプランを検討する
公式のFAQによると、一般法人向けプランは、ユーザー数300人までの組織を対象としています。複数のBusinessプランを組み合わせても、合計で300ユーザーまでです。例えば、Business Premiumを250ユーザー分契約している場合、一般法人向けプラン全体で、追加できるのは50ユーザー分です。300人を超える組織には、Microsoft 365エンタープライズプランが案内されています。
中小企業向けMicrosoft 365のプラン比較と料金
プランごとの違いは、Officeアプリの種類、メールやTeamsの有無、セキュリティ機能です。料金は、年間契約・年払いの月額相当で、税抜です。
| プラン | 料金(ユーザー/月相当) | Officeアプリ | メール・Teams | セキュリティ・管理 |
|---|---|---|---|---|
| Business Basic | 1,049円 | Web版・モバイル版のみ | あり | 迷惑メール・マルウェアのフィルタリング |
| Business Standard | 2,098円 | デスクトップ版・Web版・モバイル版 | あり | Basicと同等 |
| Business Premium | 3,298円 | デスクトップ版・Web版・モバイル版 | あり | デバイス管理、高度な脅威対策など |
| Apps for business | 1,499円 | デスクトップ版 | なし | なし |
Business BasicとApps for businessの価格は、Microsoft公式の「一般法人向けプランと機能」ページに記載があります。StandardとPremiumの価格は、公式のセキュリティ価格ページに記載があります。なお、公式FAQによると、2026年7月1日に、商用スイートのパッケージと価格の変更が実施されました。購入前に、最新の価格を確認してください。
料金の目安を人数で試算する
年払いの月額相当で、50ユーザーなら、Business Basicが52,450円、Standardが104,900円、Premiumが164,900円です(いずれも税抜)。必要なプランを絞り込むほど、コストを抑えられます。
プラン別の特徴と向いている企業
選び方の軸は、デスクトップ版Officeが必要かと、セキュリティを強化したいかです。各プランの特徴を整理します。
Business Basic:まずは法人メールとTeamsを使いたい企業
Web版とモバイル版のWord、Excel、PowerPoint、Outlookに加え、独自ドメインの法人メール、Teams、1人あたり1TBのクラウドストレージが含まれます。デスクトップ版のOfficeは含まれないため、ブラウザでの作業で足りる企業に向いています。
Business Standard:デスクトップ版Officeも使いたい企業
Basicに加えて、デスクトップ版のWord、Excel、PowerPoint、Outlookが使えます。公式では、Windows PCまたはMacを最大5台、タブレットを5台、モバイルデバイスを5台まで利用できると案内されています。Officeを日常的に使う中小企業の、基本の選択肢です。
Business Premium:セキュリティと端末管理を強化したい企業
Standardの内容に加えて、デバイスのセキュリティと管理、メールの保護、機密データの検出と保護などが含まれます。公式では、Microsoft Defender for Business、Intune、Microsoft Purviewなどが含まれるとされています。社外でのPC利用が多い企業や、情報管理を強化したい企業に向いています。
Apps for business:メールやTeamsは別環境で使う企業
デスクトップ版のWord、Excel、PowerPoint、Outlookと、1人あたり1TBのクラウドストレージが使えます。公式では、チャットや通話を除くプランとされており、法人メールやTeamsは含まれません。すでに別のメールサービスを使っている企業が対象です。
Teamsなしプランとは?必要かどうかの判断
Teamsを含まないBusinessプランは、Teamsを含むプランより安く、すでに別の会議・チャットツールを使っている企業に向いています。公式でも、Teamsを含むプランと含まないプランが別に案内されています。
Teamsなしの価格の例
公式の「Teamsが含まれないプラン」のページでは、年払いの月額相当で、Business Basic(Teamsなし)が809円、Business Standard(Teamsなし)が1,617円、Business Premium(Teamsなし)が2,817円と記載されています。Teamsを含むプランとの差額を、自社の利用状況と照らして判断しましょう。
Copilot付きプランの考え方
AIを業務で使いたい場合は、Copilotを含むプラン、または既存のBusinessプランにCopilotを追加する方法があります。なお、Copilot Chatは、対象のMicrosoft 365契約に追加料金なしで含まれます。
Copilotを含むBusinessプラン
公式の価格ページには、Business StandardとCopilot Businessのセットが年払いの月額相当で3,523円、Business PremiumとCopilot Businessのセットが4,797円と記載されています。アプリ内のCopilotや、業務データを参照するAIチャット、リサーチやデータ分析用のエージェントが含まれます。Copilot Coworkなど一部の機能は従量課金です。
既存契約へのアドオン
すでにBusinessプランを使っている企業は、Microsoft 365 Copilot Businessをアドオンとして追加できます。年払いの月額相当で3,148円です。2026年12月31日までのキャンペーンでは、初年度のみ2,698円とされています。対象は既存の顧客で、年間契約が必要など、条件があるため、公式ページで確認してください。Copilotの種類や料金は、別記事でも詳しく解説しています。
自社に合うプランの選び方【5STEP】
選ぶ手順は、ユーザー数の確認、Officeアプリの要否、セキュリティ要件、Copilotの要否、試用での確認の順です。
STEP1:ユーザー数とTeamsの要否を確認する
ユーザー数が300人以内かを確認します。あわせて、Teamsを使うか、すでに別のツールがあるかを整理します。
STEP2:デスクトップ版Officeが必要かを決める
ブラウザで作業が完結するならBusiness Basic、デスクトップ版のExcelやWordを使うならBusiness Standardが候補です。メールを別環境で使い続けるなら、Apps for businessも選択肢になります。
STEP3:セキュリティ要件を整理する
端末の管理、ランサムウェア対策、機密データの保護が必要なら、Business Premiumを検討します。必要な機能が多いほど、Premiumの価値が高くなります。
STEP4:Copilotの利用を検討する
AIを使いたい場合は、Copilot付きのプランか、アドオンを検討します。まずは、追加料金のかからないCopilot Chatで試す方法もあります。
STEP5:無料試用で確認してから契約する
公式では、各プランに1か月間の無料試用版が用意されています。試用期間が終わると、自動的に有料に切り替わります。不要な場合は、試用期間中にキャンセルしましょう。
契約と支払いで確認したいポイント
確認しておきたいのは、契約期間と支払い方法、税、キャンセル、データの扱いです。公式のFAQに、次の内容が記載されています。
契約期間と支払い方法
契約は、月間契約で月払い、年間契約で月払い、年間契約で年払いから選べます。月間契約は、いつでもキャンセルできます。年間契約の月払いは、契約期間の終了前にキャンセルすると、キャンセル料が発生する場合があります。年間契約の一括前払いは、期間の満了前にキャンセルしても原則払い戻しは受けられません(ただし、有料サブスクリプションの開始から7日以内にキャンセルした場合は日割り計算で払い戻しが適用されます)。
表示価格は税抜
公式サイトの価格は、消費税を含みません。予算を立てるときは、税額を加えて計算しましょう。
請求書払いと解約時のデータ
一般法人向けのプランでは、1回の支払金額が48,500円以上になる場合、請求書払いにもできます。サブスクリプションをキャンセルしても、管理者は、キャンセルから90日間、機能制限付きアカウントでデータにアクセスできます。データの保存は、キャンセルする前に済ませておきましょう。
中小企業がMicrosoft 365を導入するときの注意点
失敗しやすいのは、プランの選びすぎ、契約条件の見落とし、運用ルールの未整備です。
必要以上に上位のプランを選ばない
Premiumは便利ですが、使わない機能の分だけ、コストが増えます。まずは必要な機能を洗い出し、足りない場合に上位プランへ切り替える方法もあります。公式でも、既存のサブスクリプションを別のプランに移行できると案内されています。
契約条件とキャンペーン条件を確認する
年間契約の自動更新、キャンセル時の扱い、キャンペーンの適用条件は、プランによって異なります。申し込み前に、公式ページの注記まで確認しましょう。
導入後のルールを決めておく
ファイルの保存先、Teamsの使い方、外部共有のルールなどを、導入時に決めておくと、定着しやすくなります。管理者を決め、Microsoft 365管理センターでユーザーとライセンスを管理しましょう。
よくある質問(FAQ)
Microsoft 365の中小企業向けプランはいくらですか?
年間契約・年払いの月額相当で、Business Basicが1,049円、Business Standardが2,098円、Business Premiumが3,298円、Apps for businessが1,499円です。いずれも税抜です。最新の価格は公式ページで確認してください。
Microsoft 365 Business BasicとStandardの違いは何ですか?
最大の違いは、デスクトップ版のOfficeアプリが使えるかどうかです。Basicは、Web版とモバイル版のアプリのみです。Standardは、デスクトップ版のWord、Excel、PowerPoint、Outlookも使えます。
Microsoft 365 Business Premiumは何が違いますか?
Standardの内容に加えて、デバイスのセキュリティと管理、メールの保護、機密データの保護などの機能が含まれます。ランサムウェア対策や端末管理を強化したい企業に向いています。
中小企業向けプランは何人まで使えますか?
一般法人向けのBusinessプランは、ユーザー数300人までの組織が対象です。複数のBusinessプランを組み合わせても、合計で300ユーザーまでです。300人を超える場合は、エンタープライズプランが案内されています。
Microsoft 365は無料で試せますか?
公式では、各プランに1か月間の無料試用版が用意されています。試用の終了後は、自動的に有料のサブスクリプションに切り替わります。試用中のキャンセルは、いつでもでき、それ以降は請求されません。
まず必要な機能を絞り、無料試用で確かめてから選ぼう
中小企業向けMicrosoft 365は、デスクトップ版Officeの要否とセキュリティ要件の2つを軸にすれば、プランを絞りやすくなります。迷う場合は、小さく始めて、必要に応じて上位のプランへ切り替える方法も選べます。
この記事のポイントは次のとおりです。
- 中小企業向けのBusinessプランは、最大300ユーザーまでが対象
- 年払いの月額相当で、Basicが1,049円、Standardが2,098円、Premiumが3,298円(税抜)
- Officeのデスクトップ版が必要ならStandard、セキュリティと端末管理を強化するならPremium
- AIを使いたいなら、Copilot付きプランかアドオンを検討する(Copilot Chatは追加料金なし)
- 契約期間、キャンセル、キャンペーン条件は、購入前に公式ページで確認する
まずは、自社のユーザー数と、今使っているメールやOfficeの環境を書き出してみましょう。そのうえで、候補のプランを1か月間の無料試用で試せば、使い勝手と必要な機能を、実際の業務で確かめられます。










