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Azure API Managementとは? APIゲートウェイ配置のメリットをわかりやすく解説

Azure API Managementは、さまざまなAPIを一括で管理できるプラットフォームです。導入によって管理者と開発者の両方にメリットをもたらしますが、具体的な機能やメリットについてはよくわからない方もいるでしょう。

そこで本記事では、Azure API Managementの概要や機能、メリットについて解説します。Azure API Managementの作成手順についても紹介するので、気になっている人は、ぜひ参考にしてください。

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Azure API Managementとは?

Azure API Managementは、Microsoftが提供しているクラウドサービスであるMicrosoft Azureや他のクラウドのさまざまなAPIを統合して管理できるプラットフォームのことです。バックエンドのサービスを提供しているAPIをまとめて管理し、セキュリティやデータ変換、レート制限といったさまざまな処理を仲介しています。

Azure API Managementには、管理者と開発者という2つのロールがあります。管理者はAPIの作成やAPIの製品化を行い、開発者はAPIを利用してアプリの構築をするのが役割で、Azure API Managementは両者をサポートするものです。

Azure API Managementの料金プランは複数ありますが、手軽に使えるのは従量課金プランです。従量課金プランを利用する場合は、1カ月につき100万リクエストまで無料で使うことができます。一方、従量課金プランでは使える機能が制限されるため、制限をなくしたい場合は時間あたりの使用量で課金されるプランを選ぶとよいでしょう。

Azure API Management にはDeveloperやBasic、Standard、Premiumなどのレベルがあり、どれを選ぶかによって1時間あたりのユニットごとの料金も変わってきます。レベルによってキャッシュ容量や帯域、スループットなどの定義も異なります。レベルのアップグレードやダウングレードは可能ですが、ダウングレードによって機能が使えなくなることもあるため注意が必要です。

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Azure API Managementの機能

Azure API ManagementはAPIゲートウェイとパブリッシャーポータル、そして開発者ポータルという3つのコンポーネントから構成されています。

APIゲートウェイは、APIの管理や実行を簡易的にすることに役立つものです。データ提供を行うサーバーとデータが欲しいクライアントとの中間に位置し、APIを一括で管理して多種多様な処理を仲介する役割を担っています。
従来では、クライアントとサーバーが直接連携してAPIのやり取りを行っていました。しかし、それではクライアント側にもサーバー側にもさまざまな課題が生じることから、APIゲートウェイを導入し、クライアントとサーバーが離されるようになったのです。

APIゲートウェイは、APIにおいて重要な機能を担っているのが特徴です。API定義やユーザーの認証・認可、スロットリング(流動制御)、ロギング、契約レベルなどに応じてアクセスできるAPIや回数などを制限する機能などが備わっています。

また、パブリッシャーポータルはAPI提供者がAPIの仕様を定義するために使うものです。Azure API Managementのパブリッシャーポータルは、Azureポータルと呼ばれることもあります。管理者はAPIをセットアップするためにパブリッシャーポータルを使い、APIの製品化やポリシー設定、ユーザー管理などを行うことになります。

そして、開発者ポータルはAzure API Managementで提供されています。API提供者が使用するパブリッシャーポータルとは異なり、開発者ポータルはその名のとおりAPIを利用するITエンジニアが利用するのが特徴です。開発者ポータルでは、APIの仕様をAPIリファレンスと呼ばれるドキュメントで自動出力して閲覧したり、API利用に必要なユーザー登録やAPIの取得をしたりできます。

これらの3つの機能があることにより、Azure API ManagementではAPI管理とバックエンドの開発を分けることができます。

Azure API Managementを導入するメリット

Azure API Managementを導入することによって、管理者と開発者の両方がメリットを得られます。

Azure API Managementを導入するメリットとして、まずAPIを簡単に管理できるようになることが挙げられます。Azure API Managementではバックエンドにあってサービスを提供しているAPIを一括で管理できるので、それぞれ別に管理する手間がかかりません。認証や使用制限などもスムーズに行えるため、ともに仕事をするパートナーに対してもデータやサービスを安心して公開できます。

また、Azure API Managementを導入することで、アプリの迅速な構築につながることもメリットです。Azure API Managementでは複雑さが抑えられ、利用者に一貫性のあるAPIが提供されます。そのため、エンジニアがスムーズにアプリ開発に取り組むことが可能となり、開発にかかる時間を短縮することが可能です。

さらに、信頼性の高いサービスであることもAzure API Managementのメリットといえます。業務を支援するさまざまなサービスを提供しているMicrosoftから出ており、世界中で使用実績があるため、信頼した上でサービスの導入が可能です。

そして、将来性が担保されているサービスであることも重要なメリットです。Azure API ManagementはMicrosoftが開発し提供されており、研究開発に十分な金額が投資されています。そのため、導入してもすぐに提供が終了してしまう寿命の短いサービスとは考えにくく、長く使っていくことが可能です。

Azure API Managementの作成手順

ここからは、実際にAzure API Managementを利用するための手順を見ていきましょう。

Azure API Managementを作成するためには、まずMicrosoftアカウントを用意しなければなりません。アカウントを持っていない場合は、先に作成しましょう。Microsoftのアカウント作成が完了したら、今度はMicrosoft Azureにサインインして、Azureアカウントを作成します。

Azure Portalにログインしたら、Azure上にAPI Managementのサービスを新たに作成する作業を始めることができます。左側に表示されているメニューから「すべてのサービス」を選び、検索フィールドに「api」と打ち込むことでAPI Managementが表示されるので、「API Managementサービス」をクリックしましょう。クリックするとAzure API Managementの作成画面に移動します。画面が切り替わったら、「作成」をクリックします。

API Managementの作成画面が起動したら、必要事項を記入して「確認および作成」をクリックしてください。「名前」に入力した文字列がAPIゲートウェイとして公開されるエンドポイントURLとなるので、覚えておきましょう。

「サブスクリプション」を選び、「リソースグループ」や「場所」は任意のものを選択してください。「組織名」は開発者ポータルやメールで通知される際に使われる名称なので、わかりやすいものを入力するとよいでしょう。

「管理者のメールアドレス」には、初期ではAzureにログインしているユーザーのメールアドレスが入っているので、管理者となる方のメールアドレスを入れてください。「価格レベル」では利用プランを選択するので、任意のプランを選びましょう。

確認画面で設定内容を確認し、問題なければ「作成」をクリックしましょう。すると、「デプロイが進行中です」という表示が出てきます。デプロイ完了までには時間がかかるので、そのまま待ちます。完了すると管理者にメールで通知されますが、完了まで1時間程度かかることもあるので、時間に余裕を持って進行するのがおすすめです。

デプロイが完了したあとは、Azureポータル上から作成したAPI Managementのダッシュボード画面に移動できます。概要画面が表示されるので、確認しておきましょう。作成が完了したら、APIの定義や製品の作成などに進むことが可能です。

まとめ

今回は、Azure API Managementとは何かについて解説しました。Azure API ManagementではさまざまなAPIをまとめて管理することができるので、管理の手間を削減するとともに無駄な時間を削減し、スムーズなアプリ開発につなげられます。

また、Microsoftが提供しているサービスのため信頼性が高く、将来性も期待されています。Azure API Managementが気になっている方や複雑な管理から解放されたい方は、ぜひ導入を検討してみてください。

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