CNCF(Cloud Native Computing Foundation)とは?活動内容を徹底解説

CNCF(Cloud Native Computing Foundation)とは?活動内容を徹底解説

近年、クラウドネイティブという概念が大きな注目を集めています。クラウドネイティブコンピューティング技術を定義し、推進している非営利団体が「CNCF(Cloud Native Computing Foundation)」です。本記事ではCNCFの活動内容やクラウドネイティブのメリットについて解説します。

CNCF(Cloud Native Computing Foundation)とは?活動内容を徹底解説

CNCF(Cloud Native Computing Foundation)とは?

CNCFは、「Cloud Native Computing Foundation」の頭文字をとった略称で、クラウドネイティブコンピューティング技術を推進する非営利団体です。

CNCFは、近年大きな注目を集めている「コンテナ技術の推進」と「テクノロジー業界」との足並みをそろえることを目的に、2015年に創設されました。創設に関わった企業としてGoogle・IBM・Intel・Twitter・Docker・CoreOS・Mesosphere・Red Hatなど、世界的なIT企業が名を連ねています。

その後CNCFは、2016年に、コンテナの運用管理を最適化するOSS「Kubernetes」の知的所有権をGoogleから譲り受けます。そしてThe Linux Foundation協賛のもとで、クラウドネイティブの推進団体として、本格的に活動をスタートしました。こうした発足当初の加盟企業は約50社ほどでしたが、現在では500社を超える企業が加盟するほどの大組織となりました。その中には米国のクラウド事業者やソフトウェア企業、ハードウェア製造企業などはもちろん、トヨタ自動車やNTTデータといった国内の大手企業も名を連ねています。

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CNCFの目的とは

CNCFが設立された目的とは何でしょうか。発足当初のCNCFは、Kubernetesを推進する組織という一面がありました。Kubernetesは、コンテナ型仮想化技術が普及しつつあるいま、大きな注目を集めている技術です。GoogleはKubernetesの技術をより普及させ、社会へ貢献するためにはより大きな管理機関への移管が必要と考えていました。そこで2016年にGoogleはKubernetesの技術をCNCFに寄贈し、さらに2018年には運用管理そのものを引き渡します。

先述したように、CNCFはKubernetesを推進する組織という一面がありますが、決してそれのみに活動を限定しているわけではありません。あくまでもCNCFの目的はクラウドネイティブの推進です。クラウド上でのアプリケーション開発や、企業や組織のオープンソース活用を支援するなど、次世代アーキテクチャの普及と促進が目的であって、Kubernetesの運用管理は目的達成の手段に過ぎません。

やはりCNCFの目的は「団体に加盟する多くの企業と技術をシェアすることでベストプラクティスを確立し、クラウドネイティブの普及に貢献すること」だと言えるでしょう。

CNCFの活動内容

CNCFの加盟企業は500社を超え、新しいプロジェクトやソリューションが日々登場しています。例えば、マイクロサービス環境における管理システム「Istio」、コンテナの稼働に特化した軽量化VMスタック「Kata Containers」、アプリケーションの分散ストレージをKubernetes上で実装する「Rook」の開発など、さまざまなプロジェクトやソリューション開発に取り組んでいるのです。このようにCNCFでは、「新たな技術やベストプラクティスの共有、開発プロジェクトに対するフィードバックやロードマップへの意見提供」といった取り組みを、主な活動内容としています。

CNCFはこうして新たに開発された技術を有料で提供する営利団体ではありません。クラウドネイティブの普及というミッションのもと、ローカルコミュニティに情報を広め、貢献することそのものを目的としています。

例えば、一般的な企業がコンテナベースのクラウドサービスやアプリケーション開発を進めようとしても、どのような技術を組み合わせて環境を構築すべきかを把握しきれません。CNCFのあらゆるプロジェクトやソリューションの開発を通じ、重要なオープンソース技術を発展させてシェアすることで、テクノロジー業界全体の向上につながるでしょう。

CNCFが定義したクラウドネイティブとは

CNCFは、クラウドネイティブの普及に貢献することを目的とした非営利団体です。では、どのような定義を持ってクラウドネイティブと呼ぶのでしょうか。クラウドネイティブと似た用語として「クラウドファースト」があり、これは「クラウドベースでのシステム環境の構築を優先する」という考え方です。一方でクラウドネイティブとは「クラウドのベネフィットを徹底的に活用する」という概念を指します。

CNCFではクラウドネイティブを「パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなどの最新の動的環境で、スケーラブルなアプリケーションを構築して実行する技術」と定義しています。

つまり、オンプレミス型で構築していたシステム環境を、クラウドへと移行するだけではクラウドネイティブとは呼べないのです。クラウドネイティブのベースにあるのは、従来型の仮想サーバー上で稼働するアプリケーションではなく、「コンテナ型仮想化技術によるマイクロサービスアーキテクチャや宣言型APIの構築」です。そして、弾力性や管理性、観察性を備えたフレキシブルなクラウド環境を構築していくことが、クラウドネイティブの定義と言えるでしょう。

クラウドネイティブのメリット

クラウドネイティブなシステム環境を構築することで、大規模なITインフラが不要になるため、システムの導入費用や運用コストなどの大幅な削減に貢献します。従来の仮想サーバーよりもリソース効率が向上し、開発の高速化や迅速なサービス改善につながる点も大きなメリットです。また、マルチクラウドやハイブリッドクラウドへの迅速な移行や構築も容易になります。今後、システム環境を構築する主流はクラウドネイティブへと移行していくでしょう。

クラウドネイティブを基盤としたシステム環境の構築を検討しているのなら、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社が提供する「C-Native」の導入をおすすめします。C-Nativeはクラウドネイティブにフォーカスしたコンテナ型仮想化の活用支援サービスです。

具体的には、コンテナの導入に必要な既存アプリケーションやシステム状況を分析し、システム環境の設計・構築から連携・運用までを総合的に支援します。C-Nativeについて詳しい情報を知りたい場合は、下記URLをご覧ください。

https://www.cloud-for-all.com/hubfs/resources/pdf/c-native.pdf

まとめ

時代はクラウドファーストからクラウドネイティブへと移り変わろうとしています。加速度的に変化するこの時代に、企業が市場価値を創出するためには、コンテナやマイクロサービスといった技術の導入が不可欠です。クラウドネイティブなシステム環境を構築するためにも、C-Nativeの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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