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AWSでWordPressを構築する際の手順ややり方、かかる料金を解説

AWSでWordPressを構築する際の手順ややり方、かかる料金を解説

自社サイトをWordPressで構築する際、「AWSが良い」と聞いても、具体的な進め方がわからず、悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。まずは、各構築方法の特徴や違いを把握し、自社に最適な選択肢を見極めることが求められます。本記事では、AWSでWordPressを構築する主要な方法と、その選び方についてわかりやすく解説します。

AWSがWordPressに選ばれる理由

AWSがWordPressの運用環境として選ばれる理由は、強固なセキュリティ対策と高い可用性に加え、利用した分だけ支払う従量課金制で導入・運用コストを抑えられる点にあります。

また、サーバースペックや構成を柔軟にカスタマイズでき、アクセス増減にも自動で対応できます。ロードバランサーやRDSなどのサービスを組み合わせれば、より堅牢で拡張性の高いサイト運用を実現できます。

AWSでWordPressを運用する際の料金形態

AWS環境でWordPressを利用する場合、料金は利用量に応じて変動する従量課金制が採用されています。初期費用は不要で、必要に応じてサーバー性能を柔軟に拡張できる点が特徴です。

一方で、アクセス急増や設定の最適化不足により、想定以上の料金が発生することもあります。安心して運用するためには、リソース使用量を定期的に確認し、コストが膨らまないよう管理することが欠かせません。

AWSでWordPressを運用するには?

AWSでWordPressを構築する方法は複数あり、目的やスキル、予算によって変わります。ここでは、代表的な3つの運用パターンを取り上げ、それぞれの特徴と料金の考え方をわかりやすく紹介します。なお、料金についてはすべて税抜価格を記載しています。

AWS Lightsail

AWS Lightsailは、仮想サーバーやストレージ、ネットワークなど、Webサイト運用に必要な要素があらかじめセットになったクラウドサービスです。専門的な知識がなくても扱いやすく、小規模なWebサイトを短時間で立ち上げられる点が特徴です。

料金は月額定額制で、構成や費用を把握しやすいのもメリットのひとつです。代表的なプランとして、月額7USDのプラン(1GBメモリ・40GB SSD)や、月額12USDのプラン(2GBメモリ・60GB SSD)が用意されています。

なお、Lightsailには5USDから利用できる最小構成のプランもありますが、メモリ容量が0.5GBと小さく、WordPressを安定して運用するにはやや余裕が少ない点に注意が必要です。そのため、実運用では7USD以上のプランが選ばれるケースが一般的です。

なお、ここで紹介している料金は、パブリックIPv4アドレスを含むバンドル構成のものです。LightsailではIPv6のみのバンドルを選択することもできますが、閲覧環境や構成によっては追加の設定が必要になる場合があります。本記事では、より多くの環境でそのまま利用しやすい構成を前提に紹介しています。

Amazon EC2

Amazon EC2は、AWSが提供する仮想サーバーサービスで、OSやインスタンスタイプを自由に選べる高いカスタマイズ性が特徴です。用途に応じて性能を細かく調整でき、さらに他のAWSサービスとも組み合わせやすいため、柔軟で拡張性のある環境を構築できます。

料金は従量課金制で、利用した時間(または秒数)に応じて課金されます。日本国内向けの例として東京リージョンを挙げると、データ転送(アウト)は最初の10TBまで1GBあたり0.1368USD、同一リージョン内へのアベイラビリティゾーン間転送は1GBあたり0.01USDです。

Forwardy クラウドサーバー

Forwardy クラウドサーバーは、NHNテコラスが提供するマネージド型ホスティングサービスです。AWS上にWordPress環境を簡単に構築でき、管理パネルだけで運用を始められます。AWSの高い信頼性と、レンタルサーバーのような扱いやすさを兼ね備えているため、中小企業でも導入しやすい点が特徴です。

料金プランは「ビジネスS」「ビジネスM」「ビジネスL」の3種類で、それぞれの料金は以下の通りです。

  • ビジネスS:1,800円(長期契約時:1,500円)
  • ビジネスM:3,300円(長期契約時:2,750円)
  • ビジネスL:6,000円(長期契約時:5,000円)

ドメインはgTLDが年額5,000円から、SSLは年額16,000円と構成もシンプルで、他の2サービスと比べても必要な費用をすぐに把握できる明快さが大きな強みです。

AWSでWordPressを構築する手順

WordPressをAWSで運用するには、利用するサービスの選定から初期設定までの流れを正しく理解しておくことが求められます。

AWS Lightsailで構築する手順

まずは、比較的シンプルな構成で利用できるAWS Lightsailを使った構築方法を紹介します。

Lightsailインスタンスの作成

AWS Lightsailのコンソールで「インスタンスの作成」を選び、用途に応じてプラットフォーム(Linux/Unix など)と料金プランを決定します。続いて、WordPressなどのアプリケーションがあらかじめ設定された設計図(Blueprint)やリージョンを指定し、名前やタグを設定すれば、インスタンスを作成できます。

IPアドレスの割り当て

独自ドメインを安定して運用するには、インスタンスを再起動しても変わらない静的IPの設定が欠かせません。ネットワーキング画面から「静的IPの作成」を選び、対象インスタンスを指定して発行すると、静的IPが割り当てられます。これによりDNS設定が固定され、常に同じIPアドレスでサービスを提供し続けられます。

WordPressへのログイン

インスタンスへSSH接続し、Lightsailの初期設定に応じてWordPressの管理用パスワードを確認します。続いて、取得した静的IPアドレスを用いたURL(例:http://[取得した静的IPアドレス]/wp-login.php)にアクセスし、ユーザー名「user」と取得したパスワードを入力すれば、WordPressの管理画面にログインできます。

Amazon EC2で構築する手順

次に、AWSの中でも柔軟な構成が可能なAmazon EC2を使った構築方法を紹介します。

EC2インスタンスの作成

まず、使用するAMI(Amazon Machine Image)を選択し、用途に合ったインスタンスタイプを決定します。続いて、セキュリティグループで80番(HTTP)と443番(HTTPS)のポートを開放し、Webアクセスを受け付けられるようネットワーク設定を行います。

Webサーバー(Apache/Nginx)のインストール

Amazon EC2インスタンスへ接続し、Webサーバーをインストールします。高速処理やリソース効率を重視する場合はNginx、設定のしやすさやモジュールによる機能拡張を重視する場合はApacheを選ぶと、運用がスムーズになります。

データベース(MariaDB/MySQL)のインストール

続いて、データベースをインストールします。MariaDBはGPLライセンスでコミュニティによる機能拡張が豊富な点が特徴である一方、MySQLはOracleによって管理されており、広範な実績と安定性の高さが強みです。両者には高い互換性がありますが、要件に応じて適切な方を選択しましょう。

PHPのインストールと設定

WordPressが要求するPHPバージョンをインストールし、必要なモジュールを追加します。また、Webサーバーとの連携設定を行い、WordPressが問題なく動作する実行環境を整えます。

WordPressのインストール

公式サイトからWordPressをダウンロードし、Amazon EC2インスタンスに配置します。設定ファイルにデータベース情報を入力し、初期セットアップを完了させることで、サイトを利用できるようになります。

Forwardy クラウドサーバーで構築する手順

最後に、初期設定の手間を抑えつつ、WordPressを安定して運用できるForwardy クラウドサーバーを利用した構築方法を紹介します。

Forwardy クラウドサーバーのアカウントを作成

Forwardy クラウドサーバーは、AWSアカウントを別途用意する必要がありません。公式サイトから申し込むだけで、AWS東京リージョンにWordPress運用に最適化された専用環境が自動で構築されます。

面倒な初期設定を行う必要がなく、申し込み後は提供されたURLから、サーバー管理ツールであるPleskの管理画面にSSOでアクセス可能です。Plesk管理画面はUI(ユーザーインターフェース)が直感的で、ドメインやメール設定などをブラウザ上で簡単に操作できます。

WordPressインストール

Plesk管理画面の「アプリケーション」からWordPressを選択し、サイト名や言語を入力するだけでインストールが自動的に完了します。データベース作成や初期設定もすべて自動化されており、独自ドメイン設定や無料SSLの導入もスムーズです。数分でWordPressの利用を開始できます。

Forwardy クラウドサーバーについてさらに詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。

関連記事:AWS・Google Cloud コラム設定とセキュリティの悩みを解決 AWSで始めるかんたんWordPress「Forwardy クラウドサーバー」の魅力

AWSでWordPressを構築するならどの方法がおすすめ?

WordPressをAWSで運用する方法はいくつかありますが、最適な選択は目的やスキルによって変わります。AWS Lightsailは月額料金が明確で、自動インストール機能も備えているため、Amazon EC2よりも手軽に始められます。しかし、OS更新などの運用・保守は自分で対応しなければなりません。

Amazon EC2は、柔軟な構成やオートスケーリングに対応できる強みがあるものの、初心者には設定や運用が難しく、コスト増やセキュリティリスクが発生しやすい点が課題です。

その点、Forwardy クラウドサーバーは、AWSの専門知識がなくてもPlesk管理画面から直感的に操作でき、OS・ミドルウェアのパッチ適用や24時間365日の監視を専門スタッフが担当します。料金も月額制で明確であり、運用の負担を大きく軽減できます。運用の手間を最小限に抑えつつ安心してWordPressを使いたい場合、Forwardyは特に扱いやすい選択肢です。

まとめ

AWSを直接利用してWordPressを構築する場合は、高い柔軟性や拡張性が得られる反面、構築や保守に専門知識が求められます。Forwardy クラウドサーバーは、そうしたAWS基盤のメリットを活かしつつ、設定や運用を簡略化したサービスです。構築や運用の負担を抑えつつ、AWS基盤の信頼性を活かしてWordPressを運用したい方に適した選択肢となります。

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