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Copilot モデルとは?選べる AI モデルの種類・使い分け・管理者設定をわかりやすく解説

Copilot モデルとは?選べる AI モデルの種類・使い分け・管理者設定をわかりやすく解説

この記事で分かること

  • Copilot モデルの基本と、名称変更のポイント
  • 選べる主なモデルの種類と特徴
  • 業務別のモデル使い分けの目安
  • モデルの選択手順と、管理者側の設定・注意点

Copilot のモデルとは、Microsoft Copilot の裏側で文章生成や分析を担う AI モデルのことです。現在は OpenAI の GPT に加え、Anthropic の Claude も選べるようになり、業務内容に合わせた使い分けが可能です。この記事では、Copilot で選べるモデルの種類、選び方の目安、管理者が確認すべき設定を整理します。

Copilot モデルとは?Microsoft Copilot の AI モデルの基本

Copilot モデルとは、Microsoft Copilot の回答や文章を生成している大規模言語モデル(LLM)を指します。モデルごとに得意分野が異なり、応答の速さ、回答の深さ、出力スタイルに違いが出ます。

Microsoft の公式ドキュメントでは、各 AI モデルが独自の強みを持ち、パフォーマンス、応答品質、コスト効率の面で Microsoft Copilot の機能を異なる形で支えると説明されています。従来は OpenAI の GPT が中心でしたが、現在は Anthropic の Claude も選択肢に加わっています。

Copilot のモデルは複数の AI プロバイダーが提供している

Copilot で使われるモデルは、Microsoft がホスト・運用するものと、サードパーティの AI プロバイダーが提供するものに大別されます。Azure でホストされるモデルは Microsoft から直接提供され、データは Microsoft の外部に出ません。一方、Anthropic などは AI サブプロセッサ(Microsoft に代わってデータを処理する外部プロバイダー)として位置づけられ、Microsoft の製品条項とデータ保護補遺が適用されます。ただし、データ保持を伴う一部のモデルは例外です(後述)。

名称変更に注意:Microsoft 365 Copilot は Microsoft Copilot に

公式ドキュメントでは、Microsoft 365 Copilot の名称が Microsoft Copilot に、Microsoft 365 Copilot Chat の名称が Microsoft Copilot Chat に変更されたと案内されています。組織のセキュリティ、コンプライアンス、プライバシーに変更はないとされています。検索時は、新旧どちらの名称でも情報が見つかる点に留意してください。

Copilot で選べる主なモデルと特徴

Copilot で選べるモデルは機能や組織の設定によって異なり、モデルの顔ぶれも頻繁に入れ替わります。ここでは、Copilot Cowork の公式ドキュメントに記載された例を紹介します。

モデル 特徴
Auto 説明したタスクに最適なモデルを自動で選択。既定値
Claude Sonnet 5.5 下書きやクイック検索など、日常業務の迅速な応答に向く
Claude Opus 5.5 深い推論、複数ステップの分析、複雑な調査など、重要度の高い作業に向く
GPT 5.5 (Frontier) / GPT 6.1 Sol / GPT 6 Astra / GPT 5.6 Terra タスクを問わず汎用的で、詳細な執筆や引用に向く。Azure AI Foundry でホスト
Sonnet + Opus Advisor Sonnet が主な処理を行い、Opus が精度と完全性の観点でレビューするペアモード
Claude Fable 5.1 (フロンティア) 最も難しい課題向け。既定でオフ、データ保持が必要

上記は2026年夏時点の公式ドキュメントに基づく例です。実際の選択肢は、組織で許可されているモデルによって変わります。

まずは Auto を基本にする

公式ドキュメントでは、ほとんどの場合、ピッカーを Auto のままにするよう案内されています。Auto を選ぶと、記述したタスクに最も適したモデルが自動的に選ばれるため、依頼のたびにモデルを選ぶ必要がありません。

日常業務向けと高度な推論向けを見分ける

日常的な下書きや素早い確認には、応答サイクルが短いモデルが向いています。複数の資料をまたぐ分析や、慎重な推論が必要な作業には、推論に時間をかけるモデルが適しています。モデルを変えると、応答速度や回答の深さ、出力スタイルが変わる可能性があります。

Copilot モデルの使い分けの目安

業務の性質に応じて、速度重視か品質重視かでモデルを選ぶのが基本です。公式ドキュメントの説明をもとにした目安は次のとおりです。

業務シーン 選び方の目安
メールや資料の下書き、素早い確認 Auto、または応答の速い日常業務向けモデル
複数資料を横断する分析・調査 深い推論に向くモデル
引用を伴う詳細な文章作成 執筆と引用に向く汎用モデル
重要な成果物の最終確認 レビュー付きのペアモード
判断に迷う場面全般 Auto

Cowork の会話には、回答を生成したモデルのバッジが表示されます。どのモデルがどの成果物を作ったかを確認できるため、社内でモデルごとの傾向を比較する際にも役立ちます。

Copilot でモデルを選択する手順

モデルの選択は、機能の確認から効果の振り返りまで、5つのSTEPで進めると無理がありません。

STEP1:モデルを選べる機能を確認する

モデルの選択に対応している機能は、Copilot のチャット、Word・Excel・PowerPoint などの Microsoft 365 アプリ、リサーチ機能、Copilot Cowork など、機能ごとに異なります。公式ドキュメントでは、Microsoft 365 アプリの Copilot やリサーチ機能で、ユーザーが Claude を選択できると案内されています。

STEP2:モデルピッカーを開く

対応する画面でモデルピッカーを開きます。表示される選択肢には、組織で利用が許可されているモデルが反映されます。見当たらない場合は、管理者設定でモデルが無効になっている可能性があります。

STEP3:最初は Auto で使い始める

初めは Auto のまま使い、応答の質や速度に不満が出た場面だけ、モデルを切り替えます。Cowork では、選択したモデルは、変更するまで使用中のデバイスで保持されます。Auto に戻せば、既定の選択動作に戻ります。

STEP4:用途別にモデルを切り替えて比較する

同じ依頼を複数のモデルで試し、速度、回答の深さ、文体の違いを比べます。比較の観点は、要約、分析、文書作成など、自社で多い業務に絞ると効率的です。

STEP5:社内の使い分けルールをまとめる

比較結果をもとに、業務別の推奨モデルを簡単なガイドとして共有します。モデルは更新されるため、定期的な見直しを前提にしておくと安心です。

Copilot モデルを管理者が設定するときのポイント

管理者は、Microsoft 365 管理センターで AI プロバイダーの有効・無効を制御します。利用地域やデータの扱いによって初期設定が異なるため、導入前の確認が欠かせません。

Anthropic モデルの有効化と無効化の手順

設定には、AI 管理者またはグローバル管理者のロールが必要です。公式ドキュメントによると、Microsoft 365 管理センターの Copilot の設定から、Microsoft のサブプロセッサとして動作する AI プロバイダーを選び、Anthropic を有効化または無効化します。ユーザーやグループを指定して、アクセスできる対象を絞ることも可能です。

地域やクラウドによって提供状況が異なる

Microsoft は、商用クラウドのほとんどの顧客に対して、既定で Anthropic モデルを有効にしています。全体設定としては既定で無効ですが、2026年3月25日以降に作成されたEU・EFTA・英国のテナントにおけるWord、Excel、PowerPointのCopilotエクスペリエンスでは、既定でオンになります。また、米国政府クラウドのうち、GCC High、DoDおよび連邦政府顧客のGCCでは利用できませんが、GCCの非連邦政府顧客(Non-federal GCC)向けには、2026年7月22日よりAnthropicモデルが利用可能となっています。Anthropic モデルは EU データ境界の外で処理される点にも注意が必要です。

データ保持ありのモデルは別途オプトインが必要

一部の高度なモデルは、Anthropic によるデータ保持を必要とします。これらは「データ保持を備えた Anthropic モデル」として扱われ、テナント管理者が明示的にオプトインするまで利用できません。通常は最大30日間保存されますが、信頼性と安全性の分類器(Safety Classifier)によって利用規約違反の可能性が特定された場合、コンテンツ(入力・出力)は最長2年間、分類スコアは最長7年間保持されることがあります。機密性の高い情報を扱う部署では、利用範囲を慎重に決めましょう。

Copilot Studio でのモデル選択

Copilot Studio では、エージェントの作成者が作成時にモデルを選択します。Copilot Studio や Power Platform で Anthropic を使う場合は、Microsoft 365 管理センターでの設定に加え、Power Platform 管理センターでの追加設定が必要になる場合があります。自社で独自のエージェントを作る場合は、業務内容とデータの扱いを踏まえてモデルを決めましょう。

Copilot モデルを導入する前に確認したい注意点

導入前には、データの扱い、組織で利用可能なモデル、モデル更新への追従方法の3点を確認します。

確認項目 確認ポイント
データの処理場所 Anthropic モデルは EU データ境界外で処理される。自社の要件に合うか
データ保持の有無 保持ありモデルは別途オプトインが必要。対象部署と対象者を限定できるか
利用可能なモデル 組織ごとに許可モデルが異なる。管理センターの設定を確認したか
プレビューモデル 探索やテスト向けで、本番運用は推奨されていない
モデル更新の把握 すべての変更が個別に告知されるわけではない。メッセージセンターやリリースノートを確認する運用があるか

Microsoft は、モデルを継続的に評価・更新しています。管理者の操作が必要な変更や、契約・データ処理に影響する変更は、メッセージセンターで案内されます。それ以外はブログやリリースノートで伝えられるため、定期的なチェックを習慣にしましょう。

よくある質問(FAQ)

Copilot ではどんな AI モデルが使われていますか?

OpenAI(GPT)やAnthropic(Claude)に加え、xAI社が独立処理者として提供する Grok 4.7 も利用可能モデルに含まれています。ただし、使えるモデルは機能や組織の設定によって異なります。実際の選択肢は、各機能のモデルピッカーと管理者設定で確認してください。

Copilot でモデルを切り替えることはできますか?

できます。対応する機能では、モデルピッカーからモデルを選べます。既定は Auto で、タスクに合ったモデルが自動で選ばれます。選択肢には、組織で許可されているモデルのみが表示されます。

Copilot で Claude は使えますか?

使えます。Microsoft 365 アプリの Copilot やリサーチ機能で、ユーザーが Claude を選択できると公式に案内されています。管理者が Anthropic を無効にしている組織や、EU・EFTA・英国のように既定でオフの地域では、事前の有効化が必要です。

Copilot のモデルは自動で変わることがありますか?

あります。Auto を選んでいる場合は、タスクに応じてモデルが自動で選ばれます。また、Microsoft はモデルを継続的に評価・更新しており、既存モデルのアップグレード版への入れ替えは、専用の告知なしに行われることもあります。

Copilot のモデル選択で管理者が最初に確認すべきことは何ですか?

Microsoft 365 管理センターの Copilot 設定で、AI プロバイダー(Anthropic など)の有効・無効、対象ユーザーの範囲、データ保持ありモデルの扱いを確認します。あわせて、自社の地域で既定の設定がどうなっているかも確認してください。

自社に合った Copilot モデルの使い方を決めよう

Copilot のモデルは、機能・地域・管理者設定によって使える範囲が決まり、選び方次第で業務の質と速さが変わります。この記事のポイントは次のとおりです。

  • Copilot のモデルは GPT と Claude などから構成され、名称は Microsoft Copilot に変更されている
  • 基本は Auto で使い、必要な場面だけモデルを切り替える
  • 速度重視の日常業務と、深い推論が必要な業務でモデルを使い分ける
  • 管理者は AI プロバイダーの有効化、対象ユーザー、データ保持モデルの扱いを事前に確認する
  • モデルは更新されるため、定期的な見直しを前提にする

まずは、自社で最も利用頻度の高い業務を1つ選び、Auto と別のモデルで同じ依頼を試してみましょう。その結果を社内で共有すれば、Copilot の使い方が少しずつ定着していきます。管理者の方は、設定内容の確認から始めてみてください。

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