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Copilotのアナリスト(Analyst)とは?できること・使い方・質問のコツを解説

Copilotのアナリスト(Analyst)とは?できること・使い方・質問のコツを解説

この記事で分かること

  • Copilotのアナリストの概要と、できること
  • アナリストを使い始める手順
  • 分析の精度を上げる質問の書き方と例文
  • 利用条件と、使うときの注意点

Copilotのアナリストは、Excelなどのデータを渡して質問するだけで、統計の計算、傾向の特定、外れ値の確認、グラフ付きのレポート作成までを任せられるAIエージェントです。高度なデータ分析の知識がなくても使えます。この記事では、アナリストの概要、できること、使い方の手順、質問の書き方、利用条件、注意点を、Microsoft公式情報をもとに解説します。

Copilotのアナリスト(Analyst)とは?データ分析に特化したAIエージェント

アナリストは、Microsoft 365 Copilotに搭載された、データ分析のためのAIアシスタントです。Microsoft公式では、熟練のデータアナリストが手元にいるように、データの意味をすばやくつかめると説明されています。

専門知識がなくても、質問だけで分析できる

公式サポートページによると、データについて簡単な質問をするだけで、アナリストが統計の計算、傾向の把握、外れ値の表示などを行います。何千行ものデータや、複数のExcelファイル、CSVファイル、データベースを、自分で見て回ったり、統合したりする手間も省けます。

提供開始までの経緯

アナリストは、2025年4月にFrontierプログラムで先行公開され、同年6月に、Microsoft 365 Copilotのライセンスを持つユーザーに、一般提供が始まりました。公式ブログでは、業務に特化して設計された、初の推論エージェントとして、リサーチツールとあわせて紹介されています。

Copilotのアナリストでできること

アナリストでできるのは、データの統合、集計と統計、傾向と外れ値の確認、グラフや表を含むレポートの作成です。

複数ファイルのデータを統合して分析する

複数のファイルにまたがるデータを、まとめて調べて、統合したうえで分析できます。部署ごとに別のファイルで管理している売上や実績の数字も、1回の質問で横断して見られます。

傾向や外れ値を見つける

公式では、統計の計算、傾向の特定、外れ値の表示が、代表的な機能として挙げられています。例えば、公式の例として、地域別・四半期別の販売実績の比較や、売れ筋商品の特定があります。

グラフや表のあるレポートを受け取る

質問に対する結果は、読みやすい言葉と書式のレポートとして返されます。グラフや表などの図も含められます。そのまま会議の資料の下書きとして使いやすい形です。

OpenAIのo3-mini推論モデルとPython実行による高度な分析

Microsoftの公式発表によると、アナリストはOpenAIの**「o3-mini」推論モデルをベースに構築されています。ステップバイステップの論理的思考(Chain-of-Thought)を用いて段階的に処理を進め、バックグラウンドでリアルタイムにPythonコードを生成・実行**することで、複雑なデータ分析や視覚化を行います。

Copilotのアナリストの使い方【5STEP】

使い方は、アナリストを開き、質問とデータを渡して、結果を確認する流れです。公式サポートページの手順に沿って解説します。

STEP1:職場アカウントでMicrosoft 365 Copilotを開く

microsoft365.comに、職場または学校のアカウントでサインインし、Microsoft 365 Copilotを開きます。

STEP2:左側の「エージェント」からアナリストを選ぶ

左側のナビゲーションの「エージェント」の下に、アナリストが表示されます。表示されない場合は、管理者が有効にしていない可能性があります。

STEP3:分析したい内容を質問として入力する

分析したいデータについての質問を、入力欄に入力します。アナリストのスタートページには、サンプルの質問も用意されています。

STEP4:「+」からデータのファイルを添付する

入力欄の「+」アイコンを選び、「コンテンツの添付」で、分析したいファイルを指定します。候補の一覧から選ぶことも、ファイルを検索することもできます。

STEP5:結果を確認して、必要なら追加で質問する

返ってきたレポートの内容を確認します。気になる点があれば、「外れ値の原因を確認したい」「地域別に分けて見たい」のように、続けて質問して深掘りしましょう。

分析の精度を上げる質問の書き方

質問は、何を、どのデータで、どんな形で知りたいかを、具体的に書くと精度が上がります。Microsoftのサンプルの質問は、データから、傾向や気づきを聞く形が基本です。

質問に入れたい4つの要素

次の4点を意識すると、意図が伝わりやすくなります。

  1. 分析したい目的(何を判断したいか)
  2. 対象のデータ(どのファイルの、どの列か)
  3. 見たい切り口(地域別、月別、商品別など)
  4. 出力の形(表で、グラフで、要点を3つで、など)

質問の例文

次の例は、本記事のために作成したものです。自分のデータに合わせて書き換えてください。

  • 添付した売上データについて、地域別・四半期別の推移を比較し、主な傾向を3つにまとめてください。
  • 商品別の売上の中から、前年に比べて大きく伸びたものと、落ち込んだものを特定してください。
  • 添付した顧客リストの中に、他と大きく異なる値(外れ値)がないか確認し、その候補を表にまとめてください。
  • 複数のファイルに分かれている月次の実績を統合し、月ごとの合計をグラフにしてください。

追加の質問で深掘りする

最初の結果で終わらせず、「その傾向の理由として考えられる要因は」「対象を特定の地域に絞って再集計して」など、追加の質問を重ねることで、分析の質が上がります。

利用条件とライセンス

アナリストを使うには、Microsoft 365 Copilotのライセンスと、管理者による有効化が前提です。

Copilotのライセンスが必要

公式ブログでは、一般提供の時点で、Microsoft 365 Copilotのライセンスを持つすべてのユーザーが、アナリストを使えると案内されています。中小企業向けでは、公式の価格ページで、Copilot Businessを含むプランに、リサーチツール、アナリストなどの、事前構築済みのMicrosoftエージェントが含まれると記載されています。

利用回数の上限は公式で確認する

利用回数の上限(リサーチツールとの合算) 一般提供開始時点(2025年6月)の公式発表では、Microsoft 365 Copilotライセンスを所有するユーザー1人あたり、リサーチツール(Researcher)とアナリスト(Analyst)を合わせて月最大25件のクエリ実行上限が設定されています。今後の割り当て変更の可能性もあるため、最新の運用条件はMicrosoft 365管理センターおよび公式サポートページをご参照ください。

管理者による有効化

エージェントが表示されない場合は、管理者が有効にしていない可能性があります。公式サポートページでも、Microsoft 365管理センターで、エージェントの管理を確認するよう案内されています。

Copilotのアナリストを使うときの注意点

注意すべきなのは、結果の確認、データの品質、データの扱いの3点です。

結果は必ず元データで確認する

AIが出した数値や傾向は、誤りを含む可能性があります。経営判断や社外向けの資料に使う場合は、元のデータと照らして確認しましょう。

データの品質を整えてから渡す

欠損が多い、列の名前が統一されていない、単位が混ざっているデータは、分析の精度を下げます。渡す前に、基本的な整理をしておくと安心です。

機密データの範囲を決めておく

分析に使うファイルに、個人情報や機密情報が含まれていないかを確認します。社内で、分析に使ってよいデータの範囲と、確認のルールを決めておきましょう。

簡単な作業はCopilot Chatで済ませる

簡単な要約や質問は、Copilot Chatのほうが速く済みます。アナリストは、複数のデータを横断する分析など、深く処理したい作業に向いています。調査やレポート作成が中心の場合は、リサーチツールを使います。両者の違いは、別記事でも解説しています。

よくある質問(FAQ)

Copilotのアナリストとは何ですか?

Microsoft 365 Copilotに搭載された、データ分析のためのAIエージェントです。Excelなどのデータについて質問すると、統計の計算、傾向の特定、外れ値の表示を行い、グラフや表を含むレポートを返します。

Copilotのアナリストはどこにありますか?

microsoft365.comに職場アカウントでサインインし、Microsoft 365 Copilotを開いて、左側のナビゲーションの「エージェント」から選びます。表示されない場合は、管理者が有効にしていない可能性があります。

アナリストにはどんなファイルを渡せますか?

公式サポートページでは、Excelのスプレッドシート、CSVファイル、データベースなどを分析できると説明されています。「+」アイコンの「コンテンツの添付」から、ファイルを指定します。

アナリストを使うにはどんなライセンスが必要ですか?

Microsoft 365 Copilotのライセンスが必要です。中小企業向けのCopilot Businessを含むプランにも、アナリストなどの事前構築済みエージェントが含まれると、公式の価格ページに記載されています。

アナリストの分析結果は正確ですか?

AIの出力には誤りが含まれる可能性があります。数値や傾向は、必ず元のデータと照らして確認してから、判断や資料に使ってください。

データを渡して質問するだけ。まずは身近な数字の分析から試そう

Copilotのアナリストは、データ分析の専門知識がなくても、質問するだけで、傾向や外れ値を見つけ、グラフ付きのレポートを作れるエージェントです。使い方を押さえ、結果を確認する習慣をつければ、日々の集計や報告の負担を減らせます。

この記事のポイントは次のとおりです。

  • アナリストは、Excelなどのデータを分析し、傾向・外れ値・グラフ付きのレポートを返すエージェント
  • 「エージェント」から選び、質問を入力して、「+」からファイルを添付すれば使える
  • 目的、対象データ、切り口、出力の形の4点を入れると、精度が上がる
  • 利用にはMicrosoft 365 Copilotのライセンスと、管理者の有効化が必要
  • 結果は、元のデータと照らして、必ず人が確認する

まずは、毎月作っている売上表や実績表のような、身近なデータを1つ選び、「主な傾向を3つにまとめて」と質問してみましょう。出てきた結果を、自分で集計した数字と見比べれば、アナリストの得意なことと、確認が必要な点が分かります。

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