クラウド移行(インフラ・DB)

デジタルインフラとは?構築に欠かせない要件を解説

AIやIoTなどのデジタル技術の普及にともない、企業におけるデジタルインフラの活用が注目されています。その一端を担うのが、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドといったクラウドサービスです。
近年では、安価なクラウドサービスのほか、IoTやエッジコンピューティングなどを備えたクラウドサービスの登場により、企業内でデータを管理するオンプレミスは減少傾向にあります。従来オンプレミスで行われてきた作業が、クラウドでより効率的に実現できるようになったことも背景にあります。
本記事では、デジタルインフラの概要や、デジタルインフラに欠かせない要件、デジタルインフラの一端を担うクラウドサービスについて解説します。

デジタルインフラとは?構築に欠かせない要件を解説

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デジタルインフラとは

デジタルインフラは、社会や企業にとって重要な基幹となるものです。デジタルインフラの普及は、人々の暮らしや働き方にも変化をもたらしています。
以下では、デジタルインフラの概要と、企業における課題について解説します。

デジタルインフラの概要

デジタルインフラとは、インターネットをはじめとするIT全般の技術基盤を指します。データを収集、伝達、処理する役割を担う5G、通信網、データセンターなどが代表的です。
そもそもインフラとは、私たちの生活を支える基盤のことです。電気やガス、水道、道路など、それがないと生活が成り立たないものを意味します。IoT技術の拡大により、多くのモノがインターネットに接続されるようになりました。情報社会が加速する現代では、ネットワークやIT技術も重要なインフラのひとつです。

デジタルインフラにおける企業の課題

AIやIoTなどのデジタル技術が普及したことで、企業が扱うデータ量は年々増加しています。いま企業の競争力を高める上で求められているのが、大量のデータから新たな価値を生み出すことです。この課題を解決するのに役立つのが、クラウドサービスです。近年では、デジタルインフラとしてクラウドサービスが採用されるケースも増えています。
クラウドは、大量のデータを収集、蓄積、活用するデジタルインフラとして、コスト、拡張性、柔軟性で適しています。その一方で、扱うデータが増加するなか、すべてのデータをクラウドで運用するのは現実的ではありません。将来的には、クラウド一択ではなく、オンプレミスの環境とクラウドの連携を踏まえて考えていく必要があります。

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デジタルインフラに欠かせない要件

デジタルインフラを考える上では、以下の4つの要件が欠かせません。

要件1.コスト

長期的に利用するデジタルインフラは、低コストのサービスを選択する必要があります。
初期費用がかからないクラウドサービスは、オンプレミスと比較して、短期間で考えると低コストのデジタルインフラです。
ただしクラウドは、ハードウェアが固定されているオンプレミスとは異なり、利用量に応じてコストが変動します。利用頻度によっては大きな費用がかかるため、長期的に利用すると運用コストをひっ迫するおそれもあるでしょう。
デジタルインフラを選ぶ際には、初期費用だけではなく、サービス利用料や保守費用といった月々の運用コストも考慮する必要があります。クラウドサービスのなかには、長期契約の割引や、エンタープライズ向けの割引が用意されているものもあります。

要件2.パフォーマンス

データ処理に時間がかかると、業務のスピードが遅くなるおそれがあるため、デジタルインフラには高いパフォーマンスが必要です。
また、導入時のパフォーマンスだけではなく、クラウド環境利用中のパフォーマンス低下にも注意しなければなりません。クラウド環境のパフォーマンスが低下した場合、環境内のボトルネックを特定してチューニングを行う必要がありますが、原因の特定に時間がかかるケースも多いです。クラウドサービスのなかには、クラウド環境のシステム監視や分析を行い、パフォーマンスの低下を防ぐツールが用意されているものもあります。

要件3.拡張性

企業が扱うデータが増え続けるなかでは、データ量の増加に合わせて柔軟に拡張できるデジタルインフラが不可欠です。オンプレミスの場合、データ容量を追加するにはサーバーを構築する必要がありますが、クラウドサービスは契約を変更するだけで簡単に容量を拡張できます。
デジタルインフラの拡張性を考える上では、設備を追加することでインフラ全体の容量を拡張する「スケールアウト」の考え方が重要です。

要件4.セキュリティ

あらゆる情報をインターネット上で扱うようになると、不正アクセスや情報漏洩などのリスクが高まります。クラウドサービスを利用する場合は、利用者側でOSやミドルウェアの管理を自己責任で行う必要があります。クラウドサービスによっては、Webアプリケーションを保護するWAFなどのセキュリティ機能が利用可能です。クラウドサービスに付随する機能の活用も検討するべきでしょう。

デジタルインフラの一端を担うクラウド

低コスト、高パフォーマンス、拡張性を備えたクラウドサービスは、最適なデジタルインフラです。しかし、従来のパブリッククラウドは、デジタルインフラとしての条件をクリアしている一方で、カスタマイズ性やセキュリティ面では不十分な点があります。この点をカバーできるのが、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドです。

ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウドは、複数のクラウド環境、サービスを併用して構築するクラウドです。
複雑なカスタマイズが必要な部分はプライベートクラウドで構築し、定型的なサービスで対応できる部分はパブリッククラウド上に構築するなど、柔軟なクラウド構築ができます。オンプレミスと組み合わせれば、クラウド環境を構築するコストを抑えることも可能です。また、複数のクラウドにシステムを分けることにより、セキュリティ強化やリスク分散効果も期待できます。

マルチクラウド

マルチクラウドは、異なるベンダーから提供される複数のクラウド環境を併用するクラウドの運用体系です。複数のベンダーを使い分け、各ベンダーの得意とする部分だけを良いとこ取りできる点が大きなメリットです。
ベンダーによって、機能や提供されるクラウドサービスや機能は異なります。複数のベンダーを組み合わせられるマルチクラウドであれば、構築するシステムの特徴や機能、予算に合わせて柔軟にクラウドを構築可能です。
また、それぞれのサービスから必要なものを選ぶため、特定のベンダーが提供するサービスへの依存を回避し、ビジネスを安定的に継続させることにもつながります。

まとめ

AIやIoTなどのデジタル技術が普及し、企業におけるデジタルインフラの活用が注目されています。
クラウドは、大量のデータを収集、蓄積、活用するデジタルインフラとして、コストや拡張性、柔軟性で適しています。一方で企業が扱うデータが増加するなか、すべてのデータをクラウドで運用するのは現実的ではありません。そこで注目されているのが、オンプレミスの環境とクラウド環境を連携するハイブリッドクラウドや、複数ベンダーのクラウド環境を組み合わせるマルチクラウドです。
Microsoft Azureでは、オンプレミス、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドなどあらゆるデジタルインフラに対応するAzure Arcというサービスを展開しています。従来のハイブリッドクラウド環境では、オンプレミス、パブリッククラウドなど管理対象によって別に管理する必要がありました。しかし、Azure Arcを利用することで、オンプレミスや、パブリッククラウドの制御や管理を一元的に行えます。Azure Arcは、クラウドのスピードとオンプレミスのカスタマイズ性を両立し、企業のデジタルインフラの構築に役立つソリューションです。

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