この記事で分かること
- NotebookLMの料金プラン全体像(無料版・Plus・Pro・Ultra・法人向け)
- 無料版と有料版の具体的な上限の違い
- 有料版は単体契約ではなくGoogle AIプランに含まれる仕組み
- 企業利用で確認すべきデータの取り扱いとセキュリティの違い
- 利用シーン別の最適なプランの選び方
NotebookLMの料金は、結論から言えば基本機能は無料で利用でき、上限を広げたい場合にGoogle AIプラン(Plus・Pro・Ultra)やGoogle Workspace、法人向けのEnterprise版を選ぶ体系になっています。ただしNotebookLMの有料版は単体では販売されておらず、上位サブスクリプションに含まれる形で提供される点が、料金を調べるうえで最も誤解しやすいポイントです。本記事では、NotebookLMの料金プランの全体像、無料版と有料版の違い、そして情報システム部門の視点で欠かせないデータの取り扱いやガバナンス要件まで、2026年7月時点の公式情報をもとに整理します。
NotebookLMの料金プラン一覧【2026年最新】
NotebookLMの料金プランは、個人向けの無料版(Standard)を基本に、Google AIプラン経由の「NotebookLM in Plus / Pro / Ultra」、そして法人向けのGoogle Workspace経由・Google Cloud経由(Enterprise)という構成です。有料版はいずれもNotebookLM単体の商品ではなく、上位のサブスクリプションに機能として含まれています。
主なプランの位置づけは次のとおりです。
- 無料版(Standard):Googleアカウントがあれば0円で利用可能
- NotebookLM in Plus:Google AI Plusプランに含まれる
- NotebookLM in Pro:Google AI Proプランに含まれる
- NotebookLM in Ultra:Google AI Ultraプラン(20TB/30TBの2階層)に含まれる
- 法人向け:対象のGoogle Workspaceエディション、またはGoogle Cloud経由のNotebookLM Enterprise(1ライセンスあたり月額9ドル、年額割引あり)
Google AIプランの料金は改定が頻繁に行われているため、契約前に必ずGoogle One公式サイトで最新の金額を確認してください。2026年7月時点の目安として、Google AI Proは月額2,900円前後、Google AI Plusはそれより低価格のエントリープラン、Google AI Ultraはストレージ容量別の2階層で提供されています。
無料版(Standard)は0円で基本機能をすべて利用できる
NotebookLMの無料版は、個人のGoogleアカウントさえあれば追加費用なしで利用できます。資料のアップロード、出典付きの質問応答、要約、音声解説(Audio Overview)といった中核機能は無料版でも一通り使えます。
公式ヘルプによると、無料版の主な上限はノートブック100件、1ノートブックあたりソース50件、チャット1日50回、音声解説・動画解説が1日3件、Deep Researchが月10件です。個人の学習や少人数での試用であれば、この範囲で十分に実用に耐えるでしょう。まずは無料版で自社の業務資料との相性を検証し、上限に達する頻度を見てから有料化を判断するのが合理的です。
NotebookLM in Plus/Pro/UltraはGoogle AIプランに含まれる
NotebookLMの個人向け有料版は、Google AIプラン(Plus・Pro・Ultra)へ加入すると自動的に利用できるようになります。「NotebookLM Plusだけを契約したい」という購入方法は存在せず、Geminiの上位機能やクラウドストレージとセットのサブスクリプションとして提供されます。
各プランで拡張される主な上限は後述の比較表のとおりですが、傾向としてProで無料版の約5〜10倍、Ultraではさらに大幅に引き上げられます。加えて、上位プランほど高性能なGeminiモデルへのアクセスや新機能への優先アクセスが付与されます。
法人利用はGoogle Workspace経由またはEnterprise版
企業や組織でNotebookLMを使う場合、選択肢は大きく2つあります。1つは対象のGoogle Workspaceエディションのライセンスで利用する方法、もう1つはGoogle Cloud経由で提供されるNotebookLM Enterprise(Gemini Enterprise系プラン含む)です。
Workspace経由では、組織アカウントのまま管理者による統制のもとでNotebookLMを利用できます。Enterprise版は1ライセンスあたり月額9ドル(年額サブスクリプションの場合は割引あり)で、VPC Service ControlsやIAMによるアクセス制御など、エンタープライズ水準のセキュリティ機能が加わります。個人向けGoogle AIプランは個人のGoogleアカウント専用であり、Workspaceアカウントでは申し込めない点にも注意が必要です。
NotebookLMの無料版と有料版の違いを比較
無料版と有料版の違いは、機能の有無よりも「使用量上限の大きさ」に集約されます。公式ヘルプが公開している主な上限は次のとおりです(2026年7月時点。変更される場合があります)。
| 項目 | 無料版 | in Plus | in Pro | in Ultra(20TB) | in Ultra(30TB) |
|---|---|---|---|---|---|
| ノートブック数 | 100件 | 200件 | 500件 | 500件 | 500件 |
| ソース数(1ノートブックあたり) | 50件 | 100件 | 300件 | 500件 | 600件 |
| チャット(1日) | 50回 | 200回 | 500回 | 2,500回 | 5,000回 |
| 音声解説(1日) | 3件 | 6件 | 20件 | 100件 | 200件 |
| 動画解説(1日) | 3件 | 6件 | 20件 | 100件 | 200件 |
| レポート・フラッシュカード・クイズ・マインドマップ(1日・各) | 10件 | 20件 | 100件 | 500件 | 1,000件 |
| Deep Research | 月10件 | 1日3件 | 1日20件 | 1日75件 | 1日200件 |
| Geminiモデル | アクセス権 | アクセス権 | 高レベル | 最高レベル | 最高レベル |
このほか、有料プランでは主要機能への早期アクセスが付与され、Ultraではインフォグラフィックやスライド資料のウォーターマーク(透かし)削除が可能になります。日次の上限は24時間後、月次の上限は30日後にリセットされます。
法人導入で確認すべきデータの取り扱いとセキュリティ
NotebookLMを業務で使う場合、料金以上に重要なのがデータの取り扱いです。アップロードする資料には社内文書や顧客情報が含まれるため、情報システム部門としては「入力データがAIの学習に使われるか」「人間のレビューが入るか」「データがどこに保持されるか」を契約形態ごとに確認する必要があります。
個人アカウント利用時のデータの取り扱い
公式ヘルプによると、NotebookLMではユーザーがフィードバックを提供しない限り、データがNotebookLMのトレーニングに使用されることはありません。ただし、改善のためのフィードバックを送信した場合は、クエリやアップロード内容を含むやり取りをGoogleが確認する場合があります。また、不正行為の防止などを目的にデータが処理されることもあります。業務資料を個人アカウントで扱う運用は、こうした条件を踏まえるとガバナンス上のリスクが残ります。
Workspace/Enterprise利用時のデータ保護
Google WorkspaceまたはWorkspace for Educationのアカウントで利用する場合、アップロード、クエリ、モデルの回答は、フィードバックの有無にかかわらず人間のレビュアーが確認することも、AIモデルのトレーニングに使用されることもないと公式に明記されています。
さらにEnterprise版では、アップロードされたファイルが自社のGoogle Cloudプロジェクト内に残り、データのリージョン指定が尊重されます。VPC Service ControlsやIAMによるアクセス制御も利用でき、機密性の高い文書を扱う組織の要件に対応できます。
シャドーAI対策としてのプラン選定
従業員が個人契約のGoogle AIプランで業務資料を扱う、いわゆるシャドーAIの状態は、企業の情報管理の空白地帯になりがちです。無料版や個人有料版を放置するのではなく、対象のWorkspaceエディションまたはEnterprise版へ利用経路を一本化し、管理者側で利用範囲を統制することが、実務上の現実的な対策になります。
NotebookLMの最適な料金プランの選び方
プラン選びの判断軸は、利用頻度・扱う資料の量・組織としての管理要件の3点です。シーン別の目安を整理します。
- 個人の学習や試用:無料版で十分。上限に頻繁に達するようになってから有料化を検討
- 毎日のリサーチや大量資料の分析:Google AI Pro(ソース300件、チャット500回/日)が費用対効果の中心
- 音声・動画コンテンツの大量生成や研究用途:Ultraを検討。ただし多くのユーザーにはオーバースペック
- 企業・チームでの業務利用:対象のWorkspaceエディションを第一候補に、機密性の高い用途はEnterprise版
迷った場合は「まず無料版、次にPro、組織展開はWorkspace/Enterprise」という段階的な流れが、コストと統制の両面で無駄がありません。
NotebookLMを有料版にアップグレードする手順
個人向けプランのアップグレードは、次の3ステップで完了します。
- NotebookLM(notebooklm.google.com)にログインし、画面の設定メニューを開きます。
- 設定メニューからアップグレードの項目を選び、Google AIプランの案内画面に進みます。上位プランを契約したい場合はプラン一覧からPro以上を選択します。
- 利用規約を確認のうえ支払い方法を登録すると、その場で上限が拡張されます。
法人向けのEnterprise版は、Google Cloudの営業担当者への問い合わせが必要です。
NotebookLMは無料で使えますか?
使えます。Googleアカウントがあれば0円で利用でき、質問応答・要約・音声解説などの基本機能は無料版でも一通り試せます。無料版はトライアル期間付きではなく継続して利用可能で、ノートブック100件、1ノートブックあたりソース50件などの上限内であれば追加費用は発生しません。
NotebookLMの有料版は単体で契約できますか?
単体では契約できません。NotebookLM in Plus/Pro/Ultraは、それぞれGoogle AI Plus・Pro・Ultraというサブスクリプションに含まれる機能として提供されます。有料版の料金は実質的にGoogle AIプランの月額料金であり、GeminiやFlowなどの機能、クラウドストレージとセットで契約する形になります。
会社のGoogle WorkspaceアカウントでNotebookLMは使えますか?
対象のWorkspaceエディションであれば利用できます。エディションによってアクセス範囲や上限が異なるため、自社の契約内容を管理者に確認してください。なお、個人向けのGoogle AIプランは個人アカウント専用で、Workspaceアカウントからは申し込めません。組織での本格利用は、Workspace経由またはEnterprise版が前提になります。
NotebookLMにアップロードした社内資料はAIの学習に使われますか?
フィードバックを提供しない限り、NotebookLMのトレーニングには使用されないと公式に明記されています。さらにWorkspaceアカウントでの利用では、フィードバックの有無にかかわらず、人間のレビュアーによる確認もAIモデルの学習利用も行われません。機密資料を扱う場合は、Workspace経由またはEnterprise版の利用を推奨します。
NotebookLM Enterpriseの料金はいくらですか?
1ライセンスあたり月額9ドルで提供されています(年額サブスクリプションの場合は割引オプションあり)。組織の規模や要件によって詳細な条件が異なる場合があるため、導入を検討する際はGoogle Cloudの営業担当者またはパートナー企業に相談してください。Enterprise版では上限の大幅な引き上げに加え、VPC Service ControlsやIAMなどのセキュリティ機能が利用できます。
NotebookLMの料金はまず無料版から、組織利用はガバナンス要件で判断を
本記事では、NotebookLMの料金体系を整理しました。要点は次のとおりです。
- NotebookLMは無料版でも中核機能を一通り利用でき、上限(ノートブック100件・ソース50件・チャット50回/日など)の範囲なら費用はかからない
- 有料版は単体商品ではなく、Google AIプラン(Plus・Pro・Ultra)に含まれる形で提供され、上限が段階的に拡張される
- 企業利用は対象のGoogle Workspaceエディション、または1ライセンスあたり月額9ドルのEnterprise版が選択肢となり、データの学習利用やレビューが行われない保証、アクセス制御などのガバナンス要件を満たしやすい
- 料金やプラン仕様は改定が頻繁なため、契約直前に必ず公式サイトで最新情報を確認する
プラン選びに正解は一つではありませんが、判断の順序ははっきりしています。まずは無料版で自社の資料と業務フローに合うかを検証し、上限に達する頻度が高まったら個人利用はPro、組織利用はWorkspace経由へと段階的に引き上げる。この流れであれば、無駄なコストをかけずに導入を進められます。今日扱っている議事録やマニュアルを1つノートブックに読み込ませるところから、まず試してみましょう。










