【管理者必見!】Azure NetApp Files の機能を徹底分析

【管理者必見!】Azure NetApp Files の機能を徹底分析

オンプレミスと同等の高いパフォーマンスをクラウド上で実現する、「Azure NetApp Files」の導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。本記事では、業界でも注目度の高いこのサービスについて、特徴やメリットから具体的なコストまで、幅広く紹介します。

【管理者必見!】Azure NetApp Files の機能を徹底分析

Azure NetApp Filesとは?

「Azure NetApp Files(ANF)」とは、Microsoftのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で供提されている、クラウドストレージサービスです。このサービスをMicrosoftと共同で提供しているのが、高性能なオンプレミス用ストレージサービスで知られる、大手ストレージベンダー「NetApp」です。

「クラウド上であってもオンプレミスと同等の高パフォーマンスなストレージサービスがほしい」という声に応え、NetAppのストレージOSである「ONTAP」をMicrosoft Azure上で実装し、簡単に利用できるようにしました。
ANFでは、要件の厳しいLinuxとWindows双方のアプリケーションをサポートしているため、シームレスにファイルワークロードをAzureに移行して実行できます。
また、SMBやNFSなど複数のプロトコルの採用や、Active Directoryとの連携、アクセス管理、高可用性機能、暗号化、スナップショット機能などを備えているため、オンプレミスと変わらない環境で作業が行えます。それに加え、サーバーの構築から運用トラブルへの対応、セキュリティ監視まで、幅広いサポートが受けられるのが特徴です。

Azure NetApp Filesの機能

ANFには、NetAppがオンプレミス用ストレージサービスで使用しているOS「ONTAP」が搭載されています。そのため、オンプレミス用のNetAppストレージとの互換性も高く、オンプレミス同等の高いパフォーマンスが実現できるのです。
ONTAPは、最⼩限の処理や負荷で、最⼤限の拡張性と管理性を実現するストレージOSです。主な機能は以下の通りです。

データ管理

基本機能であるデータ管理においては、WAFLのファイルシステムを採用し、ランダムな書き込みをシーケンシャル化することで効率的に運用し、ディスクへの負荷を軽減しています。

一方で、ダブルパリティRAIDである「RAID-DP」、トリプルパリティRAIDである「RAID-TEC」といった固定パリティ方式を採用することで、複数のシステム障害が同時に起こった場合でも対応が可能です。
RAIDには、冗長性を付加したデータを分散し格納することで、システム障害の際にデータの再生を可能にする機能も含まれます。RAIDレベルが上がるにつれ、このパフォーマンスは向上します。
また、RAIDのグループをアグリゲート(集合)としてまとめつつ、FlexVolを使ってアグリゲートから切り出すことで、自在にボリュームも管理できます。

データ保護

データ保護の際、他社のOSではバックアップやコピーに長く時間がかかり、パフォーマンスに影響が出る場合もあります。
一方、ONTAPでは実データのコピーを取らずにデータの場所を設定する、Point-in-Time⽅式の「Snapshot」を採用しているため、バックアップの時間を大幅に縮小することが可能です。
また、⼤量のファイルを短時間でリストアする「SnapRestore」や、初回以降は差分データだけを転送する「SnapMirror」など、効率的なデータ保護に特化した機能を多数備えています。

最適化

ONTAPでは、「重複排除」や「データ圧縮」、「データコンパクション」などの機能により、常にクラウド内が効率的に運用されるよう、最適化に努めています。
重複排除とデータ圧縮はインラインとポストプロセス双方で実行可能です。ONTAPでは重複排除とデータ圧縮を連動させることで、容量を大幅に節約します。さらに、1ブロック(4KB)未満のブロックはまとめて格納するデータコンパクションにより、SSDやHHDをより効率的に利用できます。

高度なセキュリティ

データを暗号化して保護します。ハードウェアベースとソフトウェアベースによって同時に暗号化し、2つのレイヤーで保護できるため、機密性の高いデータでも安心です。
また、一般データ保護規則(GDPR)要件に準拠したセキュアな削除機能で、手間をかけずデータ流出も予防します。

Azure NetApp Filesを導入するメリット

ではANFを導入すると、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下に詳しく紹介します。

運用・管理の手間がかからない

オンプレミスの場合、OSのアップグレードやハードウェアの運用、チューニングなどはユーザー自身で行わなければなりません。そのため、大容量のデータを管理するためには、専任のスタッフが必要になります。

一方、ANFはフルマネージメントのクラウドサービスであるため、ユーザー自身でデータを運用・管理することなく、オンプレミス同様の高度なパフォーマンスを享受できます。これまで運用や管理にかけていた時間や人的資源を、DXの推進やアプリケーションの開発といった、より高度な業務に充てられることで、企業価値や業績の向上も期待できるのです。

ストレージ管理が簡単

もう一つのメリットは、ストレージ管理が容易なことです。ANFではAzure portalエクスペリエンスやCLI、PowerShell、REST APIといった、プログラミングにおいてなじみ深い形式をすべて使用できます。設定は数分程度で完了するため、シームレスな管理が可能です。
さらにNFSv3、NFSv 4.1、SMB 3.1.xなど、1つのサービスで複数のファイルストレージプロトコルがサポートされているのも独自の特徴です。コード変更も必要ないため、さまざまなアプリケーションのリフトアンドシフトを簡単に実現できます。

SAP S/4HANAを正式にサポートしている

ANFは、多くの大手企業が財務会計、管理会計、販売管理、人事管理などに活用している基幹システム「SAP S/4HANA」を正式にサポートしています。
そのため、SAP S/4HANAアプリケーションとデータベースを、高速ファイル共有プロトコルでAzureのリージョンに迅速に設置することが可能です。
またバックアップでは「Azure Blob Storage」という機能で、柔軟に保存容量を変えられるアーキテクチャを構成できます。この機能により、コストを抑えつつもスピーディーなクラウドデータ保護が実現されます。

Azure NetApp Filesの必要性

近年、企業が扱うデータはますます大容量化する傾向にあります。日常の業務でやり取りするデータはテキストのみならず、CAD、画像、音声・POSなど多岐に渡り、それをいかに効率的に転送・保護するかは企業にとって喫緊の課題です。
世界的にもビジネスのデジタル化は進む一方で、その変化に乗り遅れると業務効率・企業競争力の低下につながりかねません。経済産業省は2018年に発表した「DXレポート」のなかで、「2025年の崖」という表現を使い、企業に対してデジタルトランスフォーメーションの必要性を訴えました。

ANFは大容量のデータを迅速に処理・管理できる、次世代ビジネスシーンのための理想的なクラウドストレージサービスです。企業のデータ管理がオンプレミスからクラウドに移行していく今後、ますます必要性が高まっていくでしょう。

Azure NetApp Filesの導入コストはどのくらい?

では、ANFを導入すると具体的にどれほどのコストがかかるのでしょうか。ANFはあらかじめ準備されたストレージ容量に基づいて課金されます。
プランは「Standard Storage」、「Premium Storage」、「Ultra Storage」の3つから選択でき、上位なプランになるほど高度な処理を行えます。以下に参考用途と価格を紹介しますので、個々のニーズに応じたプランをお選びください。

Standard Storage

費用は¥16.515520/GiB/月です。プロビジョニングされた 1 TiB の容量あたり、最大で 16 MiB/s のスループットを提供します。
静的Webコンテンツ、データベースのバックアップ、ファイル共有といった、基本的な作業を行うのに最適なプランです。

Premium Storage

費用は¥32.94928/GiB/月です。プロビジョニングされた 1 TiB の容量あたり、最大で 64 MiB/s のスループットを提供します。
SAP HANA、データベース、VDI、エンタープライズアプリ、テクニカルアプリケーション、分析、メッセージングキューなど、より高度な処理を必要とする作業に適しています。

Ultra Storage

費用は¥43.98688/GiB/月です。プロビジョニングされた 1 TiB の容量あたり、最大で128 MiB/s のスループットを提供します。
ハイパフォーマンスコンピューティングのような、パフォーマンス集中型アプリケーションにも対応可能です。

まとめ

Azure NetApp Filesは大規模なデータをスピーディーに処理できる、次世代にふさわしいクラウドストレージサービスです。
オンプレミスと同等の高いパフォーマンスを実現しながら、運用や管理の手間も省ける利便性の高さも大きな魅力となっています。作業の効率化、パフォーマンス向上のためにも、ぜひ導入をご検討ください。

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