Azure認定資格の種類と学習法のヒント

Azure認定資格の種類と学習法のヒント

IT関連の認定資格の取得者はクライアントから信頼を得ることができ、企業の技術力と知識の評価につながります。さらに、認定資格の取得にチャレンジすることで社員のモチベーションアップになり、難関資格の取得者は就職や転職に有利といえるでしょう。

Azureにおいてもマイクロソフトによる認定資格があります。ここではAzureの認定資格と試験の概要と、さらに上を目指す開発者や技術者のために難関国家資格を取り上げます。

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Azure認定資格と試験の種類

マイクロソフトでは「マイクロソフト認定プロフェッショナル (MCP) 」という厳正な試験で認定を行っています。試験に合格すると難易度にしたがってFundamentals、Associate、Expertに認定されます。Azureの認定資格はMCPのプログラムに含まれています。

クラウドの技術は日々刷新され、技術革新にしたがって認定資格も変更されます。現在、Azureはロール(役割)ベースの管理を重視しているため、認定資格は基礎をスタートとして、開発者、管理者、ITアーキテクト、DevOpsエンジニアのように分かれました。その他、データサイエンティストやAIエンジニアのような最先端の認定資格もあります。

ロール別に認定資格の概要を整理しました。費用など詳細は、リンクからご確認ください。

Azureの基礎

■AZ-900:Azure Fundamentals

https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/exam-az-900.aspx

Azureの入門者向け試験で、Fundamentalsの認定が得られます。クラウドサービスの営業やソリューションを利用する企業の担当者など技術知識があまりない受験者のほか、開発者や技術者の初歩的な知識を確認する試験です。他のロールベースの認定資格を受験する場合、この認定は必須ではありません。

Azureの開発者

■AZ-203:Azure Developer

https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/exam-az-203.aspx

Azureを使ったアプリケーション開発、ソリューションの設計・開発・メンテナンスまで、Azureに精通している開発者のための認定試験で、Associateの認定が得られます。最低1年間のソリューション開発全般の経験と、最低1種類のクラウドでプログラム言語を使ったスキルが条件です。

■70-487:Azure とウェブサービスの開発

https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/exam-70-487.aspx

対象者は、Webサービスの開発経験が最低3~5年、Web APIとAzureのソリューション開発の経験が1年以上の開発者です。ADO.NET技術によるEntity Framework を使用したデータ指向アプリケーション作成とデータ照会や保守、WCF(Windows Communication Foundation)サービスの設計と実装、Web APIを基盤としたサービス作成と活用、Webアプリケーションやサービスのデプロイなどが出題範囲です。

Azureの管理者

■AZ-103: Azure Administrator

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https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/exam-az-103.aspx

Azureの仮想マシン、ストレージ、ネットワーク、セキュリティの管理者が対象で、Associateの認定が得られます。リソースのプロビジョニング、監視、最適な規模とパフォーマンスのクラウドを構築および管理する能力が求められます。具体的にはPowerShellやCommand Line Interface(CLI)による管理、Azure Portalの設定、仮想化のほか、ストレージやネットワークに関する知識とスキルが必要です。

■70-537:Azure Stackを使用したHybrid Cloudの設定と運用

https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/exam-70-537.aspx

Azure Stackのサービスおよびインフラストラクチャー管理者を対象としています。Azure Stackによるクラウド構築、デプロイ、保守などの知識と経験が求められます。ハイブリッドクラウドにおけるIaaSPaaSの管理能力を検証する試験です。

AzureのITアーキテクト

ITアーキテクトは、企業のビジネス戦略に最適なシステムを企画および設計する重要な役割を担う職種で、あらゆる産業でニーズが高まっています。以下のAZ-300とAZ-301の2つに合格すると「Azure Solution Architect」のExpertに認定されます。

■AZ-300:Azure Architect Technologies

https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/exam-az-300.aspx

Azureアーキテクトを対象とした、Azure ソリューションアーキテクトの認定試験です。仮想化やネットワークの知識のほか、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)やDR(Disaster Recovery:災害復旧)、データや予算の管理など幅広い知識と経験が必要です。Azureの管理、開発、DevOpsのいずれかの領域で最低1つのエキスパートレベルにあることが求められます。

■AZ-301: Azure Architect Design

https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/exam-az-301.aspx

受験者に求められるスキルは「AZ-300:Microsoft Azure Architect Technologies」と同様ですが、企業の要望を理解した上で拡張性と信頼性に優れたソリューションを提供する能力を検証する認定試験です。

AzureのDevOpsエンジニア

■AZ-400:Azure DevOpsソリューション

https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/exam-az-400.aspx

Azure DevOpsエンジニアを対象とした認定試験です。DevOpsのプロフェッショナルとして、社内のコミュニケーションの改善、自動化、アプリケーションとインフラストラクチャーの戦略設計と実装、継続的な運用のスキルが求められます。アジャイルの手法に精通していることも重要です。Azure DevOps DeveloperのExpert認定には、この認定に加えて「Azure Administrator」もしくは「Azure Developer」のいずれかひとつのAssociate認定が必要です。

Azureの データサイエンティスト、AIエンジニア

以下は、AI関連の認定試験ですが、現状では英語による試験が中心です。

■AI-100:Azure AI ソリューションのデザインおよび実装

■DP-100:Azureでデータサイエンスソリューションを設計および実装する

■DP-200:Azure データソリューションの実装

■DP-201:Azure データソリューションの設計

詳細は以下をご覧ください。

参考:Microsoft データおよび AI 認定試験

https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/data-and-ai-exams.aspx#exam-ai-100-section

IT関連の難関といわれる国家資格

Azureの認定資格を取り上げましたが、IT関連の開発者や技術者であれば国家資格をめざしていることも多いでしょう。初級者向けには「ITパスポート」「基本情報技術者」などがありますが、さらに中級から最難関レベルまで資格があります。ここでは、国家資格の最難関レベルの資格試験をピックアップしました。

ITストラテジスト試験(ST)

コンサルティング企業向けの最難関の資格で、企業経営におけるIT戦略の策定などを行うために必要な知識や技能を認定します。

システム監査技術者試験(AU)

システム監査領域の専門性が高い資格です。アルゴリズムやセキュリティはもちろん、法務の知識も求められます。

プロジェクトマネージャ試験(PM)

開発プロジェクトにおける責任者の適性を問う試験です。プロジェクトの計画立案、実行管理、運営、予算や品質管理などのスキルが必要です。

ITサービスマネージャ試験(SM)

データセンターなどにおいて、障害対策、保守運営、品質向上、コスト削減などを実現できる人材を保証する試験です。

システムアーキテクト試験(SA)

情報システムの構造設計、要件定義などを担当する人材が対象です。調査分析や仕様決定など重要な役割を担う能力を認定します。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

組み込みシステムの専門家としてふさわしい知識と技能を認定します。IoT、ロボットなど今後ニーズが高まることが予想される資格です。

データベーススペシャリスト試験(DB)

高度なデータベース構築、保守、運用の知識と実践力が問われます。基幹システムなどの重要なデータ資産を管理し、データベースを最適にチューニングする能力が求められます。

ネットワークスペシャリスト試験(NW)

高度なネットワーク技術を持つ専門家として、設計、構築、運用の能力が問われます。通信業界、データセンター、SI企業が求める資格です。

情報処理安全確保支援士試験(SC)

従来の「情報セキュリティスペシャリスト試験」で、サイバー攻撃などの急増から名称が変更しました。プログラムはもちろんハードウェアに対する知識も必要です。

難関資格では、情報システムに加えて経営や法務などの知識が求められます。エキスパート(高度の専門家)として広範囲の知識と能力、実践力が必要です。

Azure認定試験対策と学習方法

Azureの認定資格の学習方法として、マイクロソフトでは「オンライントレーニング」と「インストラクター指導のトレーニング」の2つを設けています。オンライントレーニングでは英語のコンテンツも少なくありません。パートナー企業によるトレーニングも行われています。

AzureはPaaSとともにIaaSを提供しているため、仮想マシンやデータベース、ネットワークやセキュリティ、障害対策など広い範囲の知識が必要になります。Azureベースの業務であれば、認定資格を取得しておくことは大きな意義があります。しかし、テクノロジーやビジネスの変化にしたがってAzureが変化を遂げると同時に認定資格も変わります。

上記で難関の国家資格をあげた理由は、国家資格の勉強とともにAzureの認定資格にチャレンジすることで汎用的な知識の習得が可能ではないか、というひとつの学習のヒントです。難関ではなくても、国家資格などの取得後にAzure認定試験を受けると、理解が深まるのではないでしょうか。

まとめ

Azure認定試験のExpertレベルも、難関の国家資格においても、最終的に求められるスキルは、高度な技術理解はもちろんビジネスまたは経営的な視座からクラウドやITを実践できる能力です。IT業界の人材不足が深刻ですが、高いスキルを持った人材の活躍が期待されています。

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