VDIのメリットをわかりやすく解説

VDIのメリットをわかりやすく解説

新型コロナウイルスの影響により、リモートワーク(テレワーク)が拡大しています。東京商工会議所が4月8日に発表した『新型コロナウイルス感染症対応アンケート』によれば、リモートワークを実施している企業は26.0%、実施検討中は19.5%と、リモートワークに前向きな姿勢を示す企業が全体で35.5%にのぼっています。一方、総務省が発表した『平成30年版 情報通信白書』では、国内のリモートワーク導入率は13.9%だとしており、ここ数ヵ月で導入率は大幅に拡大しています。

参考:TechRepublic Japan『23区のテレワーク率26%、課題は社内体制--「PCなど10万円未満のみ」は厳しい』、総務省『平成30年版 情報通信白書

リモートワークが広がっていく中、注目されている技術がVDI(Virtual Desktop Infrastructure:バーチャル・デスクトップ・インフラストラクチャー)です。日本語では「仮想デスクトップ」や「デスクトップ仮想化」といいます。本記事でご紹介するのは、そんなVDIのメリットについてです。VDIに可能性を感じており、そのメリットをもっと知りたいという方はぜひ参考にしてください。

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そもそもVDIとは?

VDI(仮想デスクトップ)とは、デスクトップ環境を仮想化させて、従業員のデスクトップ環境をサーバ上に集約してサーバ上で稼働させる仕組みのことです。利用者は自身のデスクトップやモバイルデバイスからネットワーク経由で、仮想マシン上で動作するデスクトップ環境に接続して作業を行います。利用者にとってはあたかも自信のパソコン上で動作しているかのような操作感ですが全てはサーバー側で動いている仕組みになります。

VDIではサーバ上に従業員ごとの多数の仮想マシンを実装して、それぞれにデスクトップOSやアプリをインストールするため、従来のような利用者ごとのデバイスにOSやアプリをインストールする形式にくらべるとサーバ上で集中管理することから各種ソフトウェアの追加や更新などのメンテナンスが容易になるメリットがあります。

また、手元では画面表示やマウス、キーボード操作のみになるためデータが端末に残らないことからセキュリティ面においても多くのメリットがあります。ネットワークさえ繋がっていれば、どのデバイスからでも自分用のデスクトップ環境を呼び出して利用できるので、例えばフリーアドレスを容易に実現したり、在宅勤務を実現するのに最適なソリューションとして注目されています。

それではVDIのメリットをご紹介していきましょう。

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メリット① 生産性向上とワークスタイル変革

生産性向上に伴うサービスの高品質化

セキュリティ面から考えて、社外に持ち出しできるデータには制限があります。そのため、客先に足を運んでビジネスをするような営業やフィールドサービスは、データ持ち運びの制限から工数が非効率的になるという特徴がありました。

一方VDIは、ネットワーク環境が整っていればどこからでもファイルサーバーや社内システムへセキュアに接続できます。書類作成のために客先から自社へ戻る必要はありませんし、商談中に顧客のニーズを反映した見積書を即座に作成することも可能です。フィールドサービスエンジニアは、顧客に関する大量の技術書などを持ち歩く必要がないため、初動を素早くできます。

こうしたデータへのアクセシビリティ向上は、生産性向上を促すと同時にサービス品質や顧客満足も大幅に向上できます。

ワークスタイルの変革

VDIはサーバー上に集約したデスクトップ環境へリモートで接続して、どの端末を利用してもいつもと同じデスクトップ環境で仕事ができます。これまで実現できなかったワークスタイルの変革(リモートワーク)が可能になり、在宅勤務などさまざまなワークスタイルに対応できるようになります。

優れた経験やスキルを持ちながら、介護や子育てによってフルタイムでの勤務が難しい人材を積極的に採用することも、社員の通勤時間を短縮してワークライフバランスを整えることも可能です。

メリット② システム運用コストとTCO削減

クライアント端末の調達や交換工数の削減

従来のデスクトップ環境では、クライアント端末を調達する度に1つひとつ細かい設定を施したり、トラブル対応や交換が必要な時も個別に対応したりしなければいけません。社員数の多い企業では、クライアント端末そのものの管理だけでも、情報システムが費やす工数は相当なものになります。

VDIでは、新規調達が必要な場合にサーバー上で仮想マシンを構築し、デスクトップ環境をコピーするだけで簡単に新しいデスクトップ環境を構築できます。クライアント端末を物理的に調達する必要はありますが、1つ1つ個別に環境を構築する工数(キッティング作業)は削減されるため、情報システムの生産性を向上できます。

日々の運用メンテナンスの工数を削減

日々のシステム運用・メンテナンスの対象は、サーバーだけでなくクライアント端末にも及びます。OSやアプリケーションの更新プログラム適用、セキュリティパッチの適用、アップデート、新規アプリケーションのインストール作業など実にさまざまです。

VDIではサーバー上ですべてのデスクトップ環境を管理しているので、これらクライアント端末に係わる運用・メンテナンス業務を専門家が一括で処理することが可能です。工数を削減できるだけでなく、メンテナンス漏れも防げるため確実な運用を目指せます。

メリット③ セキュリティの強化

クライアント端末からのデータ漏えいリスクの低減

VDIではデータがすべてサーバー側で管理されます。クライアント端末には画面転送だけでデータは記録されないため、万が一端末を紛失したり、盗難に遭ったりしたとしてもデータが漏えいする心配はありません。

セキュリティ更新プログラムの一括管理

セキュリティ上の重要な更新プログラムは、ユーザー個人の手によって適用されるケースが多いでしょう。そのため、1人でも素早く更新しないユーザーがいるとセキュリティ性が著しく低下します。VDIならば情報システムがすべてのデスクトップ環境を中央から一括管理できるため、最新のセキュリティ状態を保つことができます。

シャドーITを防ぐ

近年深刻になっているセキュリティ問題は、情報システムが許可していないアプリケーションをユーザーが勝手に利用する「シャドーIT」です。VDIでは、情報システムがすべてのデスクトップを中央から管理できるため、危険性の高いアプリケーションをインストール禁止し、セキュリティポリシーの遵守を比較的簡単にできます。

メリット④ 事業継続性向上/BCP策定

昨今のパンデミックの状況などもそうですが、日本ならば自然災害、外国ならばテロや大規模なデモなどによって事業継続が困難な状態に陥る場合があります。その際に大切なのが、社員の安全を確保しながらリモートで働ける環境を整えることです。

例えば大規模地震でオフィスが被災した場合でも、サーバーが無事でネットワーク環境が整っていればVDIで仕事の継続が可能です。交通網などが大きく乱れたとしても、その影響を最小限に留められるでしょう。こうしたあらゆるリスクを想定しながら、事業継続性を高めてBCP策定を行えるのがVDIなのです。

メリット⑤ 故障率の低下による安定性向上

VDIではハードディスクなどの記憶装置を搭載していないVDI向けのクライアント端末(シンクライアント)を利用することも可能です。ハードディスクは機械部が多く、コンピューター機器の中で最も故障しやすいパーツです。

このため、ハードディスクを持たないクライアント端末を利用することで故障率は大きく減少します。さらに、機械部が少なくなることで老朽化による消耗度も軽減され、長期間利用することができます。クライアント端末の安定性が向上すれば、業務停止期間などを短縮できます。

リモートワークにVDIを

いかがでしょうか?VDIには多数のメリットがあり、それらを最大限に活かすことで快適なリモートワーク環境を構築できるだけでなく、情報システムの工数等を大幅に削減して会社や組織全体の生産性を向上できます。最近では、VDIをクラウドサービスとして利用するDaaS(Desktop as a Service:デスクトップ・アズ・ア・サービス)も人気を集めているので、そちらにもぜひご注目ください。

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