最近よく聞く「Azure」って何?その概要を5分で解説!

最近よく聞く「Azure」って何?その概要を5分で解説!

Azureはマイクロソフト社が提供するクラウドのプラットフォームです。リモートワークを筆頭としてデジタルトランスフォーメーションが進展する時代、クラウドは重要な技術基盤として位置づけられるようになりました。

WindowsのオペレーションシステムおよびWord、Excel、PowerPointなどのビジネスアプリケーションは、企業や官公庁のさまざまな部門で幅広く利用されています。クラウドサービスのAzureを加えると充実した開発環境や情報システムの拡張が可能になり、ビジネスやサービスを加速します。

ここではAzureを理解するための基礎知識を中心に、企業におけるどのような課題を解決するのか、導入メリットは何かを解説します。

Azureによって提供されるIaaS、PaaS

企業の情報システムをネットワークとサーバーの観点から分類すると、社内のサーバールームに物理的なマシンを設置して運用する「オンプレミス」と、インターネットで接続された社外のデータセンターのサービスを利用する「クラウド」があります。

1900年代にはオンプレミスによるサーバーで情報システムを運用する方法が主流でした。ネットワークが現在ほど高速ではなく、ハードウェアの性能も低かったからです。いまでも社外にデータを持ち出すことができないような場合は、オンプレミスで情報システムが運用されています。

しかし、多くの企業では、クラウドを利用するようになりました。サーバー室を設置する必要がなく、技術に熟知している人材を社内に確保しなくてもよいからです。更新やメンテナンスが自動化されること、常に最新の技術を利用できることのようなメリットもあります。

まずクラウドの形態とプラットフォームの種類から、Azureとは何かを解説します。

クラウドの4つの形態とAzure

仮想化技術の進歩によって、クラウドの利用は拡大しました。仮想化したサーバーの場所によって以下のように分かれます。

・プライベートクラウド:社内のサーバーを仮想化して、社内限定で利用

・パブリッククラウド:ネットワークで接続した社外の仮想化サーバーを利用

・ハイブリッドクラウド:社内と社外でクラウドを連携

・マルチクラウド:複数のクラウドを統合管理

Azureはパブリッククラウドとして活用できるだけでなく、企業内のサーバーと連携してハイブリッドクラウドの環境を構築することが可能です。また、オンプレミスで利用しているシステムをクラウド上にスムーズに移行する機能が備わっています。

さらにAWSなど複数のクラウドサービスを統合管理するマルチクラウドにも対応していることがメリットです。

クラウドサービスとAzureの位置づけ

クラウドでは、どのようなサービスを提供するかによって「アズ・ア・サービス(as a services)」と呼ばれることがあります。主に以下のような種類があります。

  • IaaS:ネットワーク、ストレージ、機能、仮想マシンなどインフラストラクチャを提供。
  • PaaS:インフラストラクチャに加えて、OS、ミドルウェア、ランタイムなどプラットフォームを提供。
  • SaaS:インフラストラクチャ、プラットフォームに加えて、ソフトウェア(アプリケーション)やデータを提供。
  • DaaS:VDIをクラウドで展開して、デスクトップ環境を提供。

ベンダー(クラウドのサービスを提供する企業)の管理範囲として、IaaSはインフラストラクチャに限られ、その他の部分は利用する企業で管理します。ベンダーが管理する領域は、PaaSではインフラストラクチャとプラットフォーム、SaaSではクラウド上で提供されるすべてのサービスです。つまり、IaaS、PaaS、SaaSの順に利用者が管理しなければならない領域は減少します。

Azureは、IaaSとPaaSを提供します。クラウドでは仮想マシンの種類や容量を自由かつ柔軟に変更することができ、多様なメニューから必要な機能だけ選ぶことが可能です。マイクロソフト社にはSaaSとしてMicrosoft 365があり、Azureと組み合わせて利用することによってデバイス管理やセキュリティを強化できます。

またDaaSとしてWindows Virtual Desktop(WVD)があり、Windows 10 Enterpriseのマルチセッションを利用できるのはAzureだけです。

Azureが解決する課題、実現する環境

続いてAzureの導入メリットを取り上げます。機能から解説するのではなく、導入する企業が解決したい具体的な課題、実現したい環境に焦点を当てます。

リモートワークを実現、グローバルな部署におけるチームワークを強化

COVID-19によって政府が外出自粛を要請したことから、特に首都圏でリモートワークの需要が高まりました。海外に出張できなくなり、外資系企業やグローバルに展開する大企業では、フェイス・トゥ・フェイス以外の働き方の実現が重要な経営課題になっています。

リモートワークを実現するソリューションとして、VDIが注目されるようになりました。これまでVDIを構築するには費用がネックとなっていましたが、AzureのWVDによって大幅にコストを下げることが可能です。

Azureは世界61か所(2020年5月現在)にあるマイクロソフト社の堅牢なデータセンターを利用します。クラウドといっても雲をつかむような実体のないソリューションではなく、世界規模の拠点を持つ巨大なデータセンターです。データセンターの拠点は「リージョン」と呼ばれ、日本には東日本と西日本の2か所があります。このようなグローバルなバックボーンにAzureは支えられています。

オンプレミスのバックアップ環境を整備、データ管理の負荷を軽減

地震などの自然災害で業務がストップすることを避けるために、システムのバックアップは重要です。しかし、オンプレミスでシステムを運用している場合は、バックアップ作業は手間がかかり、容量に合わせてストレージを増設しなければなりません。

また、災害時にはアクセスが急増する場合があります。情報システムの担当者は予測できない事態に対応しなければならず、大きな負荷がかかります。

Azureにシステムを移行させると、拡張性の高いバックアップを自動的に行うことが可能になり、情報システム担当者の負荷を軽減します。ハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品の場合、追加設備は不要です。Azureネイティブなバックアップ環境を構築できます。

オンプレミスを継続運用しながら、データの格納やバックアップだけにAzureを使うことも可能です。

用途に合わせたクラウド環境を柔軟に構築、コスト削減を実現

Azureはビジネス利用から、高度な計算が求められる研究開発の用途まで、柔軟なクラウドの環境を選択できます。マイクロソフト社のサービスのため「Windows環境のサービスしか使えないのでは?」と考えるかもしれませんが、さまざまなオープンソースソフトウェア(OSS)を利用できます。

IaaS面では、Azureは仮想マシン(VM)として汎用性の高いDシリーズを基本に、用途に合わせたCPUやメモリのラインアップがあります。2019年に高性能のDiskサービスとして16万IOPSというUltra Diskが追加されました。仮想マシンの選択肢ごとに、サービスの保障(SLA)が設定されています。クラウドの利用においてSLAは重要なチェックポイントです。厳格なSLAから分かるようにAzureは信頼性が高いといえるでしょう。

また、フルマネージドのIaaSやPaaSを提供しているため、アップデートやメンテナンスの煩雑さから解放されます。コスト削減のメリットもあります。

サイバーリスクを踏まえたセキュリティの強化

サイバーリスク対策では、サイバーテロ対策はもちろん、社員が機密事項を漏えいするなどのリスクに対処することが必要です。

Azureは、Azure Active Directory(Azure AD)によって多要素認証やアクセス権限を設定できるとともに、SIEM(Security Information and Event Management)のAzure Sentinelによって強力な監視や予知を行います。

2020年3月以降、AzureのPaaSからデータ流出を防ぐことを目的としてAzure Private Link対応の閉域構成によるサービスの提供にも注力しています。

まとめ

新型コロナウィルスは大きな打撃を社会に与えた反面、リモートワークのための環境整備やデジタルリスク対策の必要性を顕在化しました。Azureは、これからの時代を見据えた働き方や持続的な社会を実現する基盤になります。企業の在り方を踏まえた上で、Azureの活用方法を検討することが大切です。

ここでは、あえて費用や導入方法に触れませんでした。というのは、Azureの実績やクラウド移行のノウハウを熟知したプロフェッショナルに相談することがベストだからです。実際に導入を進めるのであれば、マイクロソフト社やパートナー企業に問い合わせるとよいでしょう。

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