Azure Storageとは、概要と利用の流れ

Azure Storageとは、概要と利用の流れ

クラウドのストレージサービスは、さまざまな用途に使われています。クラウドサービスを提供する各社によって名称が異なるため、比較や評価が難しいといえるでしょう。

ストレージのメリットには、BCP(事業継続計画)やDR(災害対策)の側面からバックアップとして利用できることがあります。クラウドのインフラストラクチャにおいてストレージはなくてはならない機能であり、AzureはPaaSのひとつとしてAzure Storageを提供しています。

ここでは、Azure Storageの概要と利用方法を解説します。

Azure Storageとは、概要と利用の流れ

Azure Storageの概要

一般的にストレージ(Storage)は日本語で「補助記憶装置」であり、データを保存する場所のことです。PCの内部にハードディスクやSSDのような記憶装置が内蔵されていますが、インターネットに接続したクラウド上のストレージは、オンラインストレージと呼ばれます。

たとえばオンプレミスのファイルサーバーのストレージでは、容量が足りなくなるとデータを喪失する可能性が高まります。また、物理的な記憶装置を購入して増設しなければなりません。一方で、オンラインストレージの場合は、柔軟かつ迅速に容量を増やすことができ、物理的な増設作業に煩わされないことが特長です。

大企業のサービスでは、データベースやストレージに頻繁にアクセスするため、高可用性や耐久性が求められます。Azure Storageは厳しい要求に応え、迅速なレスポンスを実現する機能とスペックを備えています。

Azure Storageとは

Azure Storageは、多様なデータが保管できるオンラインストレージのサービスです。SSDなど高性能のインフラストラクチャに加えて、AzureのPaaSではデータを管理するミドルウェアが充実しています。

フルマネージドでPaaSを提供するAzureでは、自動化されたバックアップやアップデートによって、管理者の負荷を軽減することができます。オンプレミスでストレージを運用する場合、データのバックアップやメンテナンスなどの作業が必要ですが、そのような手間のかかる作業から運用管理者を解放します。

Azure Storageが提供する4つのサービス

Azure Storageには、以下のような4つのストレージサービスがあります。

Azure Blob Storage

Blobは「Binary Large Object」の略であり、Azure Blob Storageはバイナリデータを格納するデータベースのためのストレージです。格納するデータは、映像、画像、音声、圧縮ファイル、実行ファイルのような非構造化データで、オブジェクトデータとも呼ばれます。

人工知能による画像認識や音声認識の需要が高まり、さらに動画や音楽のストリーミング配信が普及するにつれて、オブジェクトデータのストレージが求められるようになりました。

Azure Blob Storageは、主要な開発フレームワークとしてJava、.NET、Python、Node.js などをサポートします。IaaSとしては、待機時間を最小限にするPremium SSDを備えたオブジェクトストレージです。保管されたデータにはHTTP/HTTPS経由でアクセスします。

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Azure Files

Azure Filesは、ファイル共有を行うためのストレージです。Server Message Block (SMB) プロトコルによって、クラウドもしくはオンプレミスのWindows、macOS、Linux に同時にマウントできます。Azure File Syncで近くにあるWindows サーバーにAzureのファイル共有をキャッシュすることにより、高速アクセスを可能にします。

Azure Queue storage

「Queue(キュー)」は先に入れたものから先に出す待ち行列のデータ構造であり、Azure Queue storageは分離したシステム間のメッセージング処理を提供します。送信側と受信側の非同期、負荷の平準化、負荷分散によってメッセージの処理量を増やすことが可能です。大規模のクラウドサービスに適しています。

Azure Table storage

Azure Table storageは、事前にデータ構造を定義しなくてもデータを格納できるNoSQL(Not Only SQL)データベースを提供します。アプリケーションの進化に合わせてデータを簡単に修正できること、コスト効率に優れていることがメリットです。

開発と運用の側面によるAzureのストレージ

ここまで解説した4つのストレージは主にデータの種類と構造から分類しましたが、開発と運用の側面で次の2つについて解説します。

Azure Data Lake Storage Gen2

Azure Blob Storage 上に構築するビッグデータ分析用のストレージです。圧倒的なスケールとハイコストパフォーマンスを実現し、概念実証から運用までスムーズな移行をサポートしています。

Managed Disks

ストレージと呼ぶべきではないかもしれませんが、Azureの仮想マシンのOSとデータに用意された専用ディスクです。オンプレミスのサーバー上のディスクに相当する仮想化されたストレージになります。Managed Disksにデータを保管してAzure Backupと組み合わせることで、最小構成のバックアップを実現します。

Azure Storageのメリット

非構造化データの格納を含んだ多様なニーズに対応するストレージであるとともに、多くのクラウドと同様に、利用に合わせて柔軟に容量を設定できること、利用した分だけ支払う料金体系であることがAzure Storageのメリットです。導入したいストレージに合わせた豊富な選択肢が用意されています。

Azure Storageの利用方法

Azureでは、Azure Filesによってファイル共有を行うケースがストレージの基本になりますが、映像や音声を扱うAzure Blob StorageをAzure Storage Explorerを使ってアップロードするまでの流れを解説します。

Azure Strageでストレージアカウントを作成する

Azureでストレージを利用するには、サブスクリプションに登録することが必要です。未登録の場合には、無料アカウントを作成できます。

アカウントの作成は、Azure Portal、PowerShell、Azure CLI、Resource Managerテンプレートによって作成できます。

コマンドを利用しない場合には、Azure Portalを利用した作成が簡単です。Azure portalのメニューから「すべてのサービス」を選択。 リソースの一覧で「ストレージアカウント」と入力すると、フィルター処理で一覧が表示されます。 「ストレージアカウント」 を一覧から選んで、表示された「ストレージアカウント」ウィンドウで追加します。その後、ストレージの名前や設定をして作成する流れになります。

ストレージアカウントの作成後は、Azure Storage Explorerを事前にインストールしておきます。

Azure Storage Explorerにログインする

はじめ使うときには、接続方法を選択するウィンドウが表示されます。以下のような選択肢があります。

  • Azure アカウントを追加する
  • 接続文字列またはShared Access Signature URIを使用する
  • ストレージ アカウントの名前とキーを使用する

接続方法を選択して「サインイン」をクリックします。

正常に接続できると、Azure Storage Explorerのタブ画面に切り替わります。ビューにはすべてのストレージのアカウント情報が表示されます。

コンテナーを作成する

Azure Blob Storageのオブジェクトデータは、コンテナーにアップロードします。アップロードされたデータは、グループで整理することが可能になります。

Azure Storage Explorerからストレージアカウントを選択します。「BLOBコンテナー」を選択し、右クリックのメニューから「BLOBコンテナーの作成」を指定します。コンテナーの名前を入力して、Enterキーを押します。

選択したストレージアカウントの「BLOBコンテナー」の下に、作成したコンテナーが表示されていることを確認します。

コンテナーにデータをアップロードする

Azure Blob Storageでサポートしているオブジェクトデータは以下になります。

  • ブロックBLOB
  • 追加BLOB
  • ページBLOB

格納するファイルの多くは、ブロックBLOB です。追加BLOBはログを記録する目的のために使用し、詳細情報を継続的に追加することが可能です。ページBLOBは、仮想マシンをバックアップするVHDファイルが該当します。

アップロードする場合は、コンテナーのリボンで「アップロード」を選択します。アップロードのオプションが表示されるので、ファイルもしくはフォルダーとデータの種類を選択します。BLOBのブロック/追加/ページを選択できます。

「アップロード先のフォルダー(オプション)」で、ファイルを保存するフォルダー名またはコンテナーの下にあるフォルダーを選択します。フォルダーを選択しなかった場合は、コンテナーの下に直接ファイルがアップロードされます。

これでAzure Blob Storageにデータがアップロードされました。詳細な操作については、Azureの公式ドキュメントを参考にしてください。

参考:クイック スタート:Azure Storage Explorerを使用してBLOBを作成する

まとめ

ファイル共有やバックアップなどストレージに関する知識は、Azureのさまざまな活用に役立ちます。Azure Storageの基本的な使い方を理解することが、Azure活用の第一歩になるでしょう。

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