クラウド移行(インフラ・DB)

中堅企業および中小企業のERP、Azure環境で実現する「MJS DX Cloud」とは?

大企業では海外拠点を考慮してグローバルスタンダードのERPを導入する傾向にあります。しかし、中堅以下の企業では日本に最適なシステムが評価されています。また、ERPのクラウド化が進展して導入の障壁が低くなりました。

株式会社ミロク情報サービス(以下、MJS)は、中堅企業と中小企業向けERP「MJSLINK」シリーズによって、10年以上も数多くの企業から高い評価を得てきました。MJSには会計事務所向けなどの製品もあります

従来はオンプレミスで稼働していたMJSのソリューションは、Azureのクラウド上で利用できるようになりました。クラウド上で展開するMJSのERPソリューションを総称して「MJS DX Cloud」と呼んでいます。

定評のあるMJSLINKシリーズをクラウドで運用するメリットを解説します。

クラウド移行 まるわかりガイド

オンプレミスでERPを運用しているときの課題

まず、社内の自社サーバーいわゆるオンプレミスでERPを運用しているときの一般的な課題について整理します。

社内に戻らなければ処理ができない

自社サーバーのERPで処理をする場合、一般的に社内のPCやネットワークからの接続に制限されています。というのは、機密性の高い社内の情報を扱うからです。しかし、この場合には、テレワークで自宅や出張先から仕事をすることができません。

データの簡単な修正があったときにも、わざわざ出社して端末を起動させて処理しなければならないため、とても非効率的です。

設備費用と人件費ともに、保守運用のコストが高い

サーバールームを自社内に設置してERPを運用すると、常にサーバー機器やネットワーク機器が正常に稼働しているかどうかを監視しなければなりません。情報システム部門の担当者がアップデートなど定期的な業務を行いますが、ネットワーク障害や不具合が生じた場合には24時間365日体制で迅速な対応が求められます。

さらにハードウェアが老朽化したときに交換が必要であり、物理的にも社内のスペースを専有します。人件費と設備ともに、運用保守にかかるコストが増大します。

セキュリティ対策が煩雑で困難

サイバー攻撃は日々進化し、企業は新たな脅威に晒されています。セキュリティ上の問題にリアルタイムかつ継続的に対応するには、専門的な技術と豊富な経験を持つエンジニアが必要です。

しかし、エンジニアの人材不足に加えて、採用予算が限られている中小企業においては、優秀な人材を採用して社内に常駐させることは現実的ではありません。

このような課題を解決するのがクラウドのERPです。

MJS DX Cloudの5つの特長

オンプレミスの時代から中堅企業、中小企業において評価されているMJSLINKシリーズですが、Azureのクラウド上で運用するMJS DX Cloudには、5つの特長があります。

自宅で会社と同じように業務が可能になるAVDを利用

リモートデスクトップ接続(アプリケーション仮想化)の暗号化通信を利用したAVD(Azure Virtual Desktop(旧Windows Virtual Desktop))により、社内はもちろん自宅や出張先など場所を問わずに、いつでも会社と同じようなデスクトップ環境でERPを利用できます。安全かつ快適にテレワークを行うことが可能になり、生産性向上に貢献します。

面倒な機材の搬入と設置などが不要、短期間で導入が可能

ネットワークを介してクラウド上で仮想マシンなどを設定できるため、物理的なサーバーやネットワーク機器をオフィスに搬入して設置した後で、システムを構築するような面倒な作業が不要です。マスタイメージを使って、クラウド上で必要な環境を自動的に作成できます。業務環境を構築する時間を短縮し、早期導入を実現します。

自動化されたメンテナンスで、運用管理コストを削減

社内にサーバーを設置する必要がなく、定期的なハードウェアのメンテナンスもクラウド側で自動的に処理されます。専任の担当者を採用しなくても、安心してシステムを利用できることがメリットです。運用管理コストの大幅な削減を実現します。

世界トップレベルのセキュリティ

MJS DX Cloudのプラットフォームには、Azureの世界トップレベルのセキュリティを採用しました。不正アクセスの防止、盗聴や改ざん防止といった、業務のデータを保護するための十分なセキュリティ対策を備えています。

DRとBCP 対策に最適

国内リージョンの堅牢なAzureデータセンターを基盤に、仮想サーバー障害時の自動的なリカバリー、データの3重化による保護機能を備え、大規模な災害や火災などから企業データを守ります。DR(災害復旧)およびBCP(事業継続計画)の観点から最適です。

MJS DX Cloud導入時のメリット

MJS DX Cloudは、中堅および中小企業の規模や課題に合わせた製品や導入方法を選択することが可能です。クラウドによるERP製品は他にもありますが、MJS製品ならではのメリットを挙げます。

オンプレミスの課題を熟知したMJSによるサポート

始めてクラウドのERPを導入する企業であっても、ERPと財務会計などの業務に対する理解がなければ、業務上の課題を解決して効率化を行うことはできません。

MJSには40 年以上に渡って、中堅企業、中小企業を中心とした財務会計システムをサポートした実績があります。オンプレミスの現場における経営者、情報システム担当者、財務会計の担当者、現場の従業員などの悩みや課題を熟知しているため、最適なクラウドERP活用の提案が可能になります。

各企業の課題や規模に合わせてカスタマイズ可能

中堅企業、中小企業といっても業種、事業規模、事業内容はさまざまであり、それぞれの企業にカスタマイズしたシステムを導入することが重要です。

MJSは全国 17,000 社を超える中堅企業と中小企業にERPの導入を進める上で、さまざまな課題や要望に対応し、ノウハウを蓄積してきました。さらにAzureのメリットは、各企業に最適なクラウド環境を柔軟にカスタマイズできることです。ERP導入の最適化を支援します。

企業の成長に合わせて、環境とシステムをスケールアップ

独自の領域で他社にないユニークな強みを生かして成長を遂げる中小企業や、上場を目標として準備する中堅企業の経営を支えます。

成長企業は、短期間でビジネスが拡大し、従業員が急激に増加します。したがって、給与や従業員の管理のために物理的なサーバーを利用していると、システムが企業規模の拡大に追いつかなくなります。Azureはスケールアップが容易であり、機能の拡張やマルチクラウドに対応しています。

MJSが選ばれる3つの理由

最後に、MJSのサポート体制や教育について、あらためて整理します。

全面的なサポート体制

MJS は導入時のコンサルティングから導入支援、クラウドへの移行、そして運用時のアフターサービスまで一貫して支援しています。

導入時の設定や操作説明は、全国の支社と営業所から MJSのスタッフが直接訪問します。企業規模と現場の要望に合わせて、総合的にサポートすることが可能です。さらに運用時点においても、現場の声をもとにした改善、要望に合わせた提案、新たに従業員を採用したときの操作説明などを手掛けています。

また、日本全国で定期的に開催される税理士会認定研修、システム研修会、システムや実務のe-learning の提供など、財務会計の実務に即したスキルアップの支援メニューがあります。

経営支援として、MJS M&Aパートナーズ(mmap)により、会計事務所や中小企業の持続的な発展をサポートします。

税理士および公認会計士事務所とともに支援した実績

MJSは設立以来40年以上、税理士および公認会計士事務所とともに、中堅および中小企業の経営課題にソリューションを提供してきました。日本全国の企業に支援を行ってきたノウハウを活用して、財務会計のニーズに合わせたサポートが可能です。

企業の成長に合わせたソリューション

財務会計、人事と給与、販売のような部門レベルの課題から、資産管理、経営企画のような経営レベルまで、ビジネスの成長にともなって増加する課題解決と要望に、幅広いソリューションで応えます。

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まとめ

MJSLINKシリーズを筆頭として、MJSでは企業の規模や課題に合わせてERP関連製品を提供しています。財務を核としたマネジメントシステムは、業務効率化だけでなく経営計画の策定、経営情報の可視化、働き方改革、内部統制の強化などを実現します。

MJS DX Cloudは、財務をコアとして、多様なモジュールがシームレスに連携されたシステムです。自社に最適なソリューションを探すためには、資料で確認するだけでなく、実際に問い合わせてみるとよいでしょう。

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