ハイブリッドクラウド

クラウドバックアップを包括的に行う方法とは?

バックアップは手順が複雑で、手間やコストも掛かることから、対応がおろそかになっている企業も少なくありません。近年、それらの課題解決として、クラウドバックアップの注目度が高まっています。本記事では、Commvaultを使用したクラウドバックアップの概要や、導入のメリットについて解説します。

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ハイブリッドクラウドの概要やメリット、注意点とは?

クラウドバックアップとは

企業が扱う情報データを自社のサーバーだけで保管・管理していると、運用や維持にも高いコストがかかり、災害時のデータ損傷や紛失も懸念されます。

そこで、自前の機器やシステムで運用を行うオンプレミスに代わって注目されているのが、クラウドバックアップです。クラウドとは、ソフトウェアなどのサービスを、ネットワークを介して利用するシステムのことです。クラウドバックアップとは、自社のサーバーではなく、ネットワーク上の仮想サーバーに複製・保管することを指します。

近年、価格がリーズナブルで手軽に導入できることや、容量を最適化するテクノロジーの進歩もあり、携帯用のメモリに代えて活用している人も増えています。

クラウドバックアップの導入メリット

では、クラウドバックアップを導入することにより、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下では、3つの具体的なメリットについて紹介します。

コスト削減

自社でデータのバックアップを行う場合、サーバーの設置やソフトウェアの導入、テストの実施など初期費用がかかるほか、メンテナンスの維持にもコストがかかります。

一方、クラウドバックアップの場合は、最初からメーカーが準備した環境を利用するため導入が簡単で、初期費用も安く抑えられます。また運用もメーカー側が行うため、企業側は決められた利用料だけを支払えば済み、システム維持の労力と費用を削減できるのです。

特に扱うデータ量がさほど多くないユーザーや、小規模な企業では、クラウドバックアップを使うメリットは大きいと言えるでしょう。

業務工数の削減

日々の仕事の中で、バックアップを取らなければならないデータはどんどん増えていきます。自社で管理しているサーバーを使っていると、容量がいっぱいになった場合、サーバーの容量を追加したり、サーバーを増設したりしなければなりません。コストがかさむだけでなく、担当者の手間も増え、バックアップ漏れが生じるなど、ヒューマンエラーのリスクも高まります。

一方、クラウドバックアップなら簡単に容量を増やせるため、複数のサーバーを使わず一元管理が可能です。一つの場所で保管しているため管理もしやすく、バックアップ漏れのリスクや不安も少なくなります。

災害対策

クラウドバックアップは、災害など非常時の保険としても効果を発揮します。万が一、会社が災害に遭い建物が被害を受けた場合でも、データはネットワーク上に保存されているため影響を受けません。インターネットに接続可能な環境さえあれば、いつどこからでもバックアップデータにアクセスできます。

クラウドバックアップを利用することで、不測の事態でも業務への影響を最小限に留めることができるため、コンプライアンスの強化にもつながるでしょう。

クラウドバックアップを包括的に行う方法

万一の災害やヒューマンエラーに備えて、データを安全に保存するには、オンプレミスとクラウド、双方のデータを包括的にバックアップする必要があります。では、そのためにどのようなサービスを利用すればよいのでしょうか。以下で詳しく紹介します。

Commvault Complete™ Backup & Recoveryを利用

クラウドバックアップを包括的に行えるソリューションの一例として、おすすめはCommvault社が提供する「Commvault Complete™ Backup & Recovery」です。

大きな特徴は、オンプレミスからクラウドまで、企業のすべてのワークロードを完全にバックアップ・リカバリ可能な点です。自社サーバーや仮想環境、クライアントのPCなど、どこにあるデータでも一つにまとめて保存でき、ファイルやデータベース、アプリケーションといった保護データを単一ビューで管理します。

さらにバックアップ以外にも、大規模なデータ保護の際のスナップショット機能との連携、データ重複の排除や暗号化など、多彩な機能を備えています。他社では複数の製品を組み合わせなければできないことを、Commvaultなら一つの製品で実現できるのです。

リモートワークが進む昨今、場所を問わず大量のデータを安全・迅速に管理できるCommvaultのシステムは、まさに時代が求める統合データ保護ソリューションと言えるでしょう。

Commvault Complete™ Backup & Recoveryの機能

Commvault Complete™ Backup & Recoveryの機能は主に4つあります。ここからはそれぞれの機能について、具体的に説明していきます。

バックアップ

Commvault Complete™ Backup & Recoveryは、ただバックアップを取るだけでなく、めまぐるしく変化する昨今のITビジネス環境に対応しうる、クラウドデータ保護オプションを多数備えています。詳しくは以下の通りです。

  • 単一ビューで環境全体におけるバックアップやリストアの状態が監視できるほか、レポートの作成、ポリシーに応じた自動化も行います。
  • オンプレミスとクラウド双方を活用するハイブリッドIT環境に、一貫したSLA(サービスレベルアグリーメント)を提供し、それを実現すべくスケジュールを設定します。
  • 自動検出機能を使って、新しく追加されたデータを速やかに保護します。
  • 重複データを排除することでクラウドの空き容量を適正化し、データの転送の効率化につなげます。
  • リカバリとコンプライアンスのため、データ保持条件のカスタマイズを行います。
  • 転送中および保存中、どちらにおいてもデータを暗号化できます。
こうした機能で従来の作業が簡略化されることにより、IT担当者の負担が軽減し、業務の効率化にもつながるでしょう。

リカバリ

リカバリ機能においては、さまざまなケースに細かく対応できるのも大きな特徴です。システム全体をリカバリできるのはもちろん、必要に応じてインスタンスや、メールなど特定のアプライアンスのみをリカバリすることも可能です。

リカバリする場所やポイントにも柔軟に対応しています。同じ場所へのインプレースリカバリだけでなく、異なる場所へのアウトオブプレースリカバリもできます。

さらに「ポイントインタイムリカバリ」と呼ばれる機能も備えています。これにより、データの変更履歴を保存することで、データが故障した際に、バックアップ時点ではなく、最新の状態まで復元できます。

データ管理

クラウド管理ソフトウェアにおいては、物理・仮想・クラウドとさまざまな環境間で柔軟にデータを移動、管理、使用させる機能が必要です。

Commvaultでは、一つのダッシュボードからパブリック、プライベート、ハイブリッドクラウド環境にあるデータの現状をまとめて把握させてくれるので、クラウドとオンプレミス双方のデータを効率的かつ包括的に管理できます。

大規模な企業では、複数のバックアップ製品やディザスタリカバリ製品を複数利用することで、大容量データのバックアップや管理を行ってきました。しかし、こうしたポイントソリューションでは、「製品間でのデータのやり取りができない」など、非効率な面が多々あります。

包括的クラウド管理プラットフォームを利用すれば、古いバックアップやアーカイブをクラウドストレージへと直接移動可能となります。これにより、日々のデータ管理を格段に効率化できるでしょう。

加えて、データ管理は単一のインターフェイスからコントロールできるため、複数のクラウドにまたがるバックアップも簡単です。業務の簡略化・スピード化が求められる今、複数の製品を使った複雑なデータ管理システムから、包括的なソリューションによるシンプルなシステムに乗り換えることは、時代の必然と言えるでしょう。

クラウド連携

Commvaultソフトウェアは、Microsoft AzureやGoogle Cloudなど、パブリッククラウドとプライベート クラウドで40社を超えるクラウドストレージオプションをサポートしています。つまり、Commvaultで保護したデータの保管先として、この40社のクラウドを自由に利用できるのです。

それだけでなく、データの保存場所や、ハイブリッドIT環境における一貫したSLA、クラウドとオンプレミスにあるワークロードのポリシー制御管理などに関し、包括的な指標や見解を提示します。

これらの高い機能を備えたCommvaultのバックアップソリューションは、IT新時代の根幹を担うサービスと言えるでしょう。

まとめ

生産性の向上やコスト削減など、クラウドバックアップにはさまざまなメリットがあります。中でもCommvaultのマルチクラウドバックアップは、1つのソフトウェアでデータの保存や管理を包括的に行えるので、非常におすすめです。現在、製品の複数利用などでバックアップに不便を感じている場合は、ぜひ乗り換えや導入を検討してみてください。

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